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番外編 王都の下水道内2

 謎の魔導士は魔法を使って二人に攻撃し続ける。

 それは一群の水の竜巻だ、倉庫を横断し、道にあるものをすべて粉砕する。

 二人は空中で避けたけど、引き裂かれるのは時間の問題だろうね。


 ジャクソンは剣を抜いて謎の魔導士に突進して、動きは速くてきれい。

 すぐに相手の腕を切り落としたが、それは水で作られた分身だ。

 謎の魔導士の分身は水に変わってジャクソンを包み込んでいた。

 どうやら彼を窒息させようとするな、フランドは水の竜巻を避けながら本物の姿を探したが、周りの魔力源が複雑すぎてすぐには見つからない。


 もちろんジャクソンもそう簡単には負けず、風魔法で自分を包む水の泡を吹き飛ばしたけど、しばらく縛られていたので息が切れている。

 しかし、水の竜巻は勝手に消えてしまい、大きな水たまりだけが残った。しかし、安心する時間はない。倉庫の外にはたくさんの人が集まっていた。彼らはこの港の荷役で、武器を持つ。


「フランド、王都の寄生虫を掃除しなきゃな」

「そうだね、お前の言う通りだぜ」


 二人は自分の使い魔を呼び出して、その威圧感だけで荷役たちを怯ませ、後退させる。

 トリスタンはフランドの使い魔としてすぐに人ごみに突進し、大剣と盾で交互に荷役たちを気絶させて、彼らは敵わずに逃げ出した。

 しかし、荷役たちの退路は紫黒色の巨竜にふさがれていた。紫黒色の炎がデュークの周りに広がり、灼熱だ。荷役たちはこのような地獄光景を見てひれ伏して降伏した。

 でも、ジャクソンは彼らの降伏を受け入れられないようだ。デュークは尾で彼らを払いのけて、彼らは空中に飛ばされ、真っ直ぐに床に落ちる。

 雑魚どもは簡単に片付けたが、まだ一人足りない。


 倉庫の屋根がめくれ上がり、鉄骨と屋根の残骸が落ちてきて、煙と埃が次々と舞い上がる。

 避けるのに忙しくて、二人は謎の魔導士とその使い魔が上空に現れていることに気づいた。

 その使い魔は強力な人型で、漆黒で歪んだ顔と奇妙な服装をしていた。フランドの使い魔と同じ種類のようだが、それは相手が想像以上に強いことだ。


「くそっ、お前ら二人とも結構強いじゃん。でも俺と比べればまだまだ。なぜなら俺様は銀級冒険者だからな」

「ええ~銀級冒険者か、いや、すごいなあ」

「ハハハ、いいぞ。金髪野郎、お前を楽に死なせてやるぜ」


 ウイッチ風の使い魔は光に変わって彼の服になって、全身に鎖が巻かれる。そうして空中に浮かびながら、彼は魔法でフランドとジャクソンを攻撃し始める。

 水流と嵐を同時に攻撃してきたが、ジャクソンが火魔法で反撃しても相手の魔法盾に防がれた。

 謎の魔導士は楽しそうに、二人があちこちに避けるのを静かに見ていて、手出ししない様子だ。

 その後、謎の魔導士は身から一つの瓶を取り出して、それは悪魔のエンブリオのようだが、ただ赤い液体に浸されていただけだ。


 彼はもう一つ、魔物結晶のようなものを取り出し、二つを合成した。するとすぐに空から一匹のゴキブリいみたいの魔物が落ちてきて、破片だらけの地面に着地した。


「さあ、あの二人をやっつけてくれ。プニーズ!」


 フランドたちはめちゃ驚いた。だって、悪魔のエンブリオがこんな使い方ができるなんて初めて見たからだ。そしてそれが下水道にいたゴキブリ魔物と同じだと気づく。

 プニーズは地面に降りって高速で動き回って、たとえ二人の使い魔とあの二人の攻撃に対しても正確に避けることができる。

 プニーズはジャクソンの背後に回り込み、棘のある足で彼を蹴り飛ばして、反応する時間も与えなかった。

 その黒い影は壊れた箱の後ろに隠れ続ける。どこから攻撃してくるか予測できない。


「おい!大丈夫か!くそっ、こんなに手強いとは」


 フランドは使い魔を自分のそばに呼び戻して防御に参加させるが、残念ながらプニーズはフランドの背後から攻撃してきて、毎回一拳か一蹴りで、まるで彼を嘲笑しているようだ。

 トリスタンの剣振りは全く効果がない。もちろん竜の爪でも同じだ。

 プニーズはいつも巧みに避けてしまって、あいつは箱の隅に戻って次の攻撃を準備するが、ジャクソンはすでに立ち上がっていた。


「お前は水魔法を使え、俺は雷魔法を使うぞ!」


 ジャクソンはフランドの意図を理解したらしく、水の魔法でゆかをびしょびしょにする。今やあちこちに水たまりができていた。

 プニーズが再び現れたとき、フランドは雷魔法を使って、すぐにプニーズは電撃を受けたが、どうやら大したことはなく、動きが少し遅くなっただけだ。


「よし、今だ!」


 ジャクソンは剣を抜いて魔物を斬り殺した。無駄な動きは一切なく、手際が素晴らしい。

 二人は空中に浮かんでいる謎の魔導士を見て、余裕の表情を浮かべる。


「フランド、この野郎は殺すなよ!しっかりと拷問しないと」

「あほじゃねえし、そんなことわかってるって!」


 謎の魔導士は激怒したようだ。この二人がこんなに傲慢なことを言っているのは、銀級冒険者の前でだからだ。


「元々てめぇらがプニーズにゆっくりと殺されるのを見るつもりだったんだが、やっぱり今のうちに銀級実力の恐ろしさを教えてやる………」

 謎の魔導士は巨大な雲を呼び寄せて、雲の間には稲妻が走っていて、かなりの魔力を注いでいたようだ。

「絶望しろ!絶滅熱雷!」

「嘘だろ!」


 フランドは驚愕した。空中に無数の雷玉が浮かんでいるのを見る。

 あの雷玉は雨粒のように降り注いでくる。

 ただし降ってきたのは雨ではなく雷玉だぞ。密度が高すぎて避けることができず、地面には爆発と電流の音があちこちに聞こえる。

 一連の爆撃の後、謎の魔導士はやめた。


「本当に残念だな、全力出さないのに。まあ、仕方ないか」


 謎の魔導士は煙の立ち込める地面に飛んで降りる。傷口を押さえて苦しそうにしている荷役たちに声をかけた。


「おい!管理人!まだ生きてるか?お前らみんな死んじゃったか?死んじゃったら困るぜ。後で荷物の検査に来る奴らがいるんだから」

「無影二式!」


 煙の中から黒い剣が一瞬で煙を切り裂いて謎の魔導士の左腕を切り落とした。今回は分身ではなく本物だ!


「わああっ!いてぇー!」


 謎の魔導士は苦痛に倒れ込んで、傷口を押さえてフランドを恐怖に見つめる。

 フランドはすでに使い魔トリスタンの鎧を着ていた。全身から不吉な気配が漂っている。そして、彼の剣には血が滴っていた。

 煙の後ろから、もう一人の姿も現れた。それはジャクソンと彼の使い魔だ。その後、フランドは剣で謎の魔導士を指している。


「ふんふん、俺たち魔力気配を上手に隠せるんだから、順調にお前をだましてやった。もしお前が油断しなければ、勝敗は本当に分からないね。なあ、おっさん」

「チェ!」


 しかし、煙の中からもう一人の姿が現れる。それは洒落た身なりで、黒い礼服に長剣を腰に差し、黒い奇妙な仮面を被る。

 ジャクソンは反応して飛びかかろうとしたが、仮面男は一蹴りでジャクソンを吹き飛ばした。

 ジャクソンは海に向かって飛んでいき、大きな水しぶきを上げる。

 フランドが振り返ると、仮面男はすでに彼の背後に立っていた。

 しかし、彼は剣を抜くことも攻撃することもしない。

 謎の魔導士は救世主を見るように彼を見て興奮している。


「ああ!お前か!このガキを殺せ!」


 フランドは状況が一変したことに気づいた……


「お前は一体誰だ?」


 仮面男は答えずに静かにフランドを見ているだけだ、攻撃する気配もない。


「何をやってるんだ?早く殺せって言っただろ!うわあ!」


 一瞬のうちに、チャンスも隙間もなく、フランドは血飛沫が飛ぶのを見た。

 仮面男は剣を抜いたが、目の前のフランドではなく魔導士を斬った。

 謎の魔導士は目を閉じる間もなく苦しみ死んでしまって、哀れみもなかった。フランドは意味不明だと思うが、恐怖感も感じている。


「お前、仲間まで殺すのか……」


 彼はよく分かった、目の前の仮面男には敵わないということを。

 仮面男は戦うつもりがないらしく、剣を振って謎の魔導士の血を払う。

 その後フランドを一瞥して長剣を収めて現場から立ち去ろうとした。

 フランドはただ静かに見ていて、仮面男を止める勇気がない。


 剣士として、彼は一つのことをよく分かっていりる。さっきの斬撃は、仮面男が底知れぬ力を持っていることを示した。

 何かを思い出したように、フランドは拳を握りしめる。


「おいおい、なんにを怖がってんのよ、くそ。俺は剣の勇者子孫の弟子だぞ。こんなに弱々しく敵を見逃がしたら、じいさんに笑われるぞ……」


 フランドは再び気力を振り絞って、剣を振り上げて仮面男に向かっていった。

 漆黒の大剣は剣風と共にウッドデッキを波打たせる。でも仮面男は一瞥して振り返るだけで跳び避けた。

 仮面男が着地するとすぐに攻撃を受ける。フランドは容赦なく仮面男を斬りつけて、二人の残像が交錯し、ウッドデッキや周囲の建物は鋭い剣風に破壊され。

 仮面男はまだ戦う気がないようで、剣を抜くことも攻撃することもせず、フランドの攻撃を防いでいた。


「風火雷電」


 稲妻と炎を纏った極速の斬撃が空中に巨大な風壁を作り出し、倉庫を溶かし、残ったウッドデッキを破壊した。空気は灼熱の火と閃光で満ちている。

 しかし、仮面男は剣で強引に雷光火球を打ち飛ばし、傷つくことはなかった。彼は背後の光景を見て、戦う決意をしたようだ。すでに戦闘態勢に入った。


「今まで手加減してたのか?俺がこんなに見下されるなんて……」


 でも仮面男相変わらず黙っていて、非常に速い足取りで突進し、連続する高速斬撃でフランドを刺した。フランドはかろうじて防御したが、反撃する余裕は全然ない。


「こいつ!」


 フランドは使い魔の力で大剣の威力を上げて、今や大剣には魔力が満ちていた。力強く振り下ろすと、仮面男を数十メートルも吹き飛ばした。


「くそっ!なめるな!」


 二人は剣で対決して、明確な姿が見えないほど速く戦っていた。剣撃がぶつかり合う音が港に響き渡る。

 しかし膠着状態はすぐに崩れた。

 フランドは仮面男に身体を切られて、でもそれほどひどいではない。

 鎧が一部外れただけだけど、フランドは気にしなかった。鎧は自動的に修復できるからだ。破損した部分はすぐに直る。


「今だ!」


 仮面男は何かに気づいたように、跳び上がった。そのとき、海から突然強力な電磁砲が現れて、倉庫を溶かし、残ったウッドデッキを一切破壊した。


「もうちょっとだ!」

「大丈夫だ。これからもチャンスはある」


 ジャクソンが水から飛び出してきた。全身びしょ濡れだったが、手に持っていたのは細長いガンランス。上には龍鱗が散りばめられていて、太陽の光でキラキラと輝いている。威厳と荘厳さが感じられる。


「フランド、行くぞ!」

「ああ」


 二人はすぐに仮面男を包囲して、三人は激しく戦い始める。

 互いに高速で戦って、竜巻のように周囲のものを吹き飛ばす。

 最終的に仮面男は後退せざるを得なくなって、彼らと安全距離を保つ。フランドたちは優勢になったようだね。

 と思ったとき、仮面男は巨大な魔力を放って、殺気も沸騰した。

 それを感じた二人は身震いして、恐怖に仮面男を見つめる。


「嘘だろ……彼はずっと力を隠していたのか……」

「フランド!気を抜くな!」


 仮面男はすぐに姿を消した。次の瞬間、ジャクソンに一刀を振り下ろした。

 ジャクソンは死ななかったが、重傷を負って倒れて動けなくなった。

 フランドは何が起こったのか分からずただ黒い影が横切っただけだ。しかし、その影はすでに彼の背後にいた。


「くそ!」


 しかし、驚いたのは相手の強さではなく、相手の技だ。フランドはあまりにもよく知っている技だからだ。


「え?あの技?お前は一体……」


 言葉を終える前に、剣風が彼に当たる。その後フランドの目の前はすぐに真っ暗になった。

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