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5世界滅ぼされてもいいぞ

 オエリちゃんがこっちに駆け寄ってきた。


「お嬢様!さっきは本当に緊張しましたよ」

「そう……」


 心は少し落胆しつつ、同時に疑問にも満ちていた。


「次は本格的な召喚ですね、なんかすごく期待していますね」

「召喚に関する手順、オエリちゃんもう覚えているか?」

「はい、お嬢様、覚えています」


 すぐに私の周りに他の人々が集まり、そしてあの二人今回もここに来る。


「ご機嫌よう、フェリウェムさん、あなたの才能はすごく優れていますね」

「ご機嫌よう、イヴィリヤさん、実はそうでもないんですわよ」

「ええ、本当に優れていますよ、さすがフェリウェム家の出身ですね」


 前回私にお世辞を言ってきたあの二人がまた来た。話しかけてきたのは伯爵令嬢のアンナ・ルシュス・イヴィリヤ。

 私の周りにはいつもこういう人がいる。昔からこういう目的意識の強い人があまり好きではない。

 この人たちは私が満点を取るために裏で努力していることを知らないし、都合よく見ないことにしている。

 私と関係を持とうとして自分もすごい人だと見せようとしているだけだから、こんな程度のお世辞には絶対にだまされないよ。


「何でもないですわよ、ただ努力と才能が合わさった結果ですし。実は皆さんも我が国の優秀な人材ですわ」


 イヴィリヤは私の手を取り、深く見つめている。


「あ、それと、お肌が透き通って美しいですわね、本当に羨ましいですわ」

「本当?そんなことないですわよ〜普段からお手入れしているだけです。イヴィリヤさんのお肌も素晴らしいですわよ」

「えへへ〜お褒めに預かり光栄ですわ、フェリウェムさん」


 私、何やってるんだろう…明らかにお世辞なのに、心がすごく気持ちいい!

 イヴィリヤさんは私の傍にいるオエリちゃんを見て、彼をじっと見つめている。


「エザルドさん、本当に可愛いですわね。ただ、なぜ男子の制服を着ているのかしら?」

「えっ!だって僕男の子なんですけど……」


 オエリちゃんはとても恥ずかしがっていたが、私も女子の制服が彼によく似合うと思っている。

 私たちはあの二人と挨拶を交わした後、すぐにフェリクスのところに向かう。


「レイラちゃん、来たんだね。やっぱりレイラちゃんはすごいね」

「そんなことないよ〜えへへ」


 フェリクスの称賛を聞いて、気持ちが晴れ晴れとしてきた。


「オエリたん、今日もとっても可愛いよ」

「フェリクス様……そんなこともう言わないでください」


 先生は皆に話し始める。


「はいはい、皆さんもテストが終わったようですね。使い魔の召喚が始まりますから、男女別々で列を作ってください。早く並んでくださいね」


 さっきの二人のところに戻ることにした。

 今回自分から挨拶しなければならないけど、オエリちゃんの手を握って女子の列に向かうことも忘れていないよ。


「オエリちゃん、やっぱり私の後ろに並んでくださいね」

「男の子なんですけど……」

「大丈夫だよ、オエリちゃん。私どうデモンストレーションするか見て、きっと大丈夫」

「お嬢様、本当にありがとうございますが、男子の方に行った方がいいと思います」


 その時、私たちの前にいる二人の女の子が振り向いて私たちに話しかけた。

 まず商人の娘のバルエントが話す。


「何を言ってるんですか。男子の多くが悪いオオカミだって知らないの?エザルドさんのような可愛い子羊は食べられちゃうんですよ」

「そうそう、特にエザルドさんのように可愛らしい女の子。男子側はとても怖いですわよ。フェリウェムさん、そうでしょう?」

「ええ、イヴィリヤさんのおっしゃる通りです。オエリちゃん、聞いてるか?」

「でも、先生に怒られるかもしれませんよ」


 オエリちゃんが言うと、生物の先生が女子の列に来て状況を確認。

 先生はオエリちゃんをじっと見つめて、オエリちゃんは怖がって目を逸らさせちゃった。


「オエリ・エザルドさんですよね。もう話さないでください。あ!そうだ、次はスカートを履いてね」

「先生まで……」


 すぐにみんなが徐々に使い魔を召喚し始める。

 さすが最強の高校だな、皆召喚された使い魔見た目は強そう。

 見てろよ!あんたたち凡人が召喚した使い魔が私のものと同じになるわけがない!


「次はフェリウェムさんですね」

「はい!先生」


 召喚の場所に入って行き、そこは空き地だけど、周囲は木製のフェンスで囲まれており、脚を跨いでも入れることができる程度だけ、フェンスの上には法珠が敷き詰められている。


「フェリウェムさん、私はあなたのパフォーマンスをとても楽しみにしていますよ。さあ、始めましょうか」

「はい」


 先生の机の前に立ち、箱を開けた。箱の中には特別な生贄が入っている。

 生贄を取り出し。それは青い液体に包まれたガラス瓶で、中には悪魔のエンブリオが入っている。

 悪魔のエンブリオはとても貴重なもので、悪魔のエンブリオを生贄に捧げることで新しい生命を召喚することができる。それが使い魔だ。


 悪魔のエンブリオはどうやって手に入れたのか、ゲーム内では説明されていない。私も詳しくは知らないし、祖父の書斎にはこのようなものに関する記録もほとんどないからね。


 悪魔のエンブリオを左手に置き、右手で切り取ったわずかな髪の毛を取り出し、そして悪魔のエンブリオは私の髪の毛を吸収し始め、浮かび上がってきた。

 小さなナイフで指を切り、血を魔法陣に滴らせる。

 ところで、いたた……


 しかし、この痛みを我慢しなければならない。魂を使い魔と永遠に結びつけるため、それが第三の生け贄だ。

 そして古代の呪文を唱え。それは人間が悪魔を従わせるようになって以来、代々受け継がれてきた古代の呪文であり、どんな言語であっても同じのだ。


「あなたの敬愛する従者がここにいます。血と髪をささげ、あなたと契約を結ぶことを許してください。私は魂をかけて誓います」


 すぐに、私の足元に微風が吹き始め、魔法陣の図形も次第に現れてきて、私の特性光のように、自然にも十分輝かしい。

 フンフン、今回私はかなり強力な使い魔を召喚できるはず。

 そして、魔法陣は徐々に血色を帯び始める。

 来た、来た!

 出てこい、私の使い魔よ!

 すぐに、悪魔のエンブリオの入ったガラス瓶が割れ、眩しい光の中で人の形に変わった。

 え!?噓だろう……人型の使い魔は非常に珍しいだよ、SSRを引けたかもしれないし。

 使い魔の外見は私にとても似ている気がする。強い光に包まれていたから、それが私かどうかさえ分からない。

 光が退いた後、すぐに水のように溶けてしまった……

 召喚は終わったようだね……


「ええと……次」

「ちょっと待ってください、先生、もう一度召喚を許してください、お願いします!」

「いや……もう終わったんですよ、ほら、あれはあなたの使い魔」


 振り返って見たら……いや!もう見たくないよ。

 悪魔のエンブリオはヌルヌルとした水の塊になってしまった……

 いやだよ!認めたくない!

 地面の水の塊はまだ動いているようで、スライムのような姿に変わっていく……

 それは透明感のある白いスライム、えっ⁉よく見ると少し可愛いね。

 違う!いやだ!


「フェリウェムさん、授業妨げないでください。はい、次の人」

「うっ……」


 残念ながら、スライムを使い魔として受け入れることを……

 スライムを抱き上げ、試験場から出て行く。

 あれ?でも手触りがとても良くて、柔らかくて、気持ちがいいな……

 いや、今手触りに没頭する時間じゃない。

 皆がこっそり笑っている……オエリちゃんとフェリクスは私を励ますために近づいてくる。


「お嬢様の使い魔、可愛らしいですね。僕も羨ましいくらいです。見た目は……とても強そうですね」

「ありがとう……オエリちゃん、一人にしておいて」

「……」


 フェリクスは話しかけたが、何を話せばいいかわからず、私の肩を軽く叩いただけ。

 私は落ち込んでいるのを、手に持つ白いスライムが感じ取ったのか、身をよじらせ、私を励ますように見える。


「ありがとう、でも私が落ち込んでいるのはあんたのせいだけど」


 スライムは私の気持ちを理解してくれているようで、落ち込み始めた。

 あれ?でもスライムは人間の言葉が分かるのかな?

 普通は、聞き取るためにはトレーニングが必要なものだろうか、勘違いかな。

 実際、使い魔の知能は人間とは異なり、動物に近い感じがするし。


 オエリちゃんが試験場に入ってくる。オエリちゃんがどんな使い魔を召喚したのか既に知っているの。

 でもオエリちゃんが素晴らしい使い魔を持っていてほしい。


「「「わー⁉」」」


 ん?皆が驚いている、私もオエリちゃんが召喚したのは何か見てみる。

 えっ……うそだよね?

 大きく、凛々しく、鱗で覆われ、巨大な翼を持つ、威厳ある白いドラゴン。

 それは巨竜型の使い魔……最も強力な使い魔の一つなのだ!


「お嬢様、見て見て!なんか強い使い魔召喚したみたいです!」


 オエリちゃんが私に手を振っているけど、私は苦笑いするしかない。

 巨大なドラゴンの使い魔と比べると、オエリちゃんさらに小さく見える。

 えっ?でも、ゲームではこんな使い魔じゃなかったっけ?召喚したのはウサギみたいに小さなドラゴンだったはずじゃないか?

 まあ、どうでもいいのよ。世界滅ぼされてもいいぞ……もう関係ないから。


 フェリクスが召喚した使い魔はゲームと同じように小さな妖精のような姿をして、人参のような体形で、とても可愛らしい。


「次はレイバウェスさんです」


 ヒロインのことはもう知っているけれど、オエリちゃんの状況を考えると、ゲームとは全然違うだろうなと思っていた。


「「「わーっ!」」」


 再び、皆が驚く。

 今度は生物の先生たちも加わっている。

 もう見たくないなあ、ゲームと同じだ。

 それはまるで天使のような使い魔で、3対の翼と純白色の輝きを持ち、小さな女の子のような姿をしている。

 その使い魔が何なのかはわかっていたけれど、心が落ち着かない……


「これは一体……どんな使い魔なんですか?今までこんな奇妙な使い魔を見たことがないんですよ」


 生物の先生たちは駆け寄って、レイバウェスの使い魔を称賛する。

 皆も話し合っているし。

 皆が強者であり、召喚される使い魔も強いものばかり。私は遠くの大きな木の下に座り、皆が元気に跳ね回るのを見ているだけ。

 やっぱり、世界は滅びされても全然気にしないから……

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