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35アンデッド襲い掛かる!

 理解できるよ、あのような場面は本当に恥ずかしいからね。

 お父様であっても、ここでは私の名前を大声で呼ぶことはないし。

 お父様は他の客人と話をしているようだが、おそらくビジネスの話かもしれないね。

 カリーナは恥ずかしそうに国王陛下のところに行ったけど、国王陛下は彼女が役に立たない人だとか気にしないから。

 その時、オエリちゃんが走ってやってきた。私も手を振って彼に場所を示す。

 窓の近くにいるので、私を簡単に見つけた。


「オエリちゃん、どう?初めての王宮舞踏会」

「うん、本当に大きいね、この場所。それに綺麗ですし」


 そしてオエリちゃんの姿をじっと見た。彼は私が与えたドレスをちゃんと着ているんだ。めちゃ感動しましたよ。

 それは黒いレースの超ミニスカートで、魅力的で落ち着いたセクシーさを持っている。特に鎖骨を強調する芸術的な感覚があり、同時に言葉では言い表せない可愛らしさもあるし!

 オエリちゃんはメイクも上手に補ってくれたね。だって私は彼のバッグに化粧品まで詰め込んでいたから。


「オエリちゃん、本当に可愛いよ」

「お嬢様、更衣室にいる服はこれしかありませんでした。やっぱりあなたのしわざですよね……」

「あはは、私の選択は正しかった。やっぱり今のオエリちゃん最高だね!」

「はあ、後で返してもらいますね。それと鼻血を止めてください、痴女お嬢様。はい、これはティッシュです……」

「痴女なんて、あんまりひどいよ」


 その時、富豪の子息らしき2人の男性が近づいてきた。


「この美しいお嬢さん、もうダンスパートナーは見つかりましたか?」

「今まで見つからなかった場合は、僕たちがいつでもあなたの相手になりますよ」


 えっ⁉私に聞いているよね?本当に困ったものだわ。だって私、外見も可愛らしいから。


「あっ!ごめんなさい、僕は先程あなたたちを断ったので、もう聞かないでください。本当に申し訳ないですが、他の方を探してください」


 えっ⁉どういうこと?オエリちゃん、このダンスホールに入ったばかりなのに、もう人に誘われた?


「私に声をかける気はないの?ダンスパートナーがいるかどうか聞いてくれないの?」


 その男性の服をつかんで、彼は非常に困惑した表情を浮かべている。


「ああ、ごめん、僕には妻がいますので……」

「ああ!妻がいるのに声をかけてくるなんて、どういうこと?」


 そのとき、あのつまらない男たちの後ろから女の子が大声で叫んだ。


「もう十分だろう、人にしつこくしねぇよ」

「こっちがしつこくされてるんですよ!えっ⁉」


 男は彼女を見て、顔色が変わった。彼女が南方大国の王女であることをよく知っている。

 彼女の身分を知っている相手はすぐに逃げていく。私たち三人だけがその場に残った。


「レイラ・フェリウェム!やっぱりここにいたんだね、探したわよ!」


 ああ、運が悪い。これから面倒なことになりそうだ。そんな予感がしする。


「グルサン姫、ご機嫌よ」

「そんなに丁寧でなくてもいいのよ、あたしたちはもう友達だからね。レイラ」

「えっ?ああ、そうですか?」


 いつから私はあんたと友達になったの?思い出せない。でも仕方ない、彼女には少し気を遣わなければならないなぁ。しかし南方大国の王女に目をつけられるのも嫌だよ。


「あたしより一歳年下でこんなに実力があるなんて、すごいわね」


 グルサンは私に寄りかかって、顔を近づけ、目が合ったまま私の手を握りしめている。正直、この状況は苦手だよなぁ。


「ああ、そうかな……」


 彼女は私にとって扱いきれない存在だ。前にもそういう人がいたよ、それはルーナ。

 彼女のことを考えていると、ルーナがやってきた。シスネロスと一緒だけど。

 彼女は本当にハーレムルートにやるつもりなのか……


「あら、もう仲良しになっていましたの?グルサン姫」

「うん!そうだよ。あ!それと、お前のアドバイスに感謝しなきゃ」

「そんな些細なことは気にしなくていいわ、ふふふ」


 え?グルサンに何のアドバイスをしたの?あんたのせいだったのね!

 グルサンはもう私の腕にしがみついている、しかも強く!

 シスネロスたちと話すのも大変だ。それにあの女はもう攻略キャラと話しているようだ……


 突然、賑やかな舞踏会が急に暗くなった。え?何かの演出かな?

 天井にあるガラスの飾りが割れる音が聞こえる。え!これが演出じゃないよね?割れたガラスが人に当たったらどうするの?皆も上を見上げ、何が起きたのか興味津々だ。

 グルサンはやっと私の腕を離して、私と少し距離をとる。


 しかし、それは宮廷舞踏会内部での演出ではない。私は十数個の魔力源を感じていた。

 それらの魔力源は人間のものではないように感じられ、あの好色不死者の感覚と同じだ!

 突然、ガラスが割れ落ち、黒いフードをかぶった何人かが現れた。彼らの顔は黒い骸骨で、邪教の象徴的なヘアバンドを巻いている。

 え⁉不死者の暗殺者か?周りの人たちも危険を感じ、逃げ出した。誰かはテーブルの下に隠れ、他の人はダンスホールから逃げ出そうとしている。しかし、それらはすべて無駄である。

 これはまずいよ!


「オエリちゃん、私の後ろに隠れて!」

「あ、はい!」


 なぜなら、窓の外を見て、王宮の舞踏会場の外には結界のようなものがかかっていた。あの結界はまるでバブルみたいなもの。

 つまり、今建物全体にこの魔法のバブルがかかっている。


「助けて!暗殺者がいるぞ!」

「助けてくれ!」


 黒いフードをかぶったやつらはすでに剣を抜いており、これ以上犠牲者が出るかもしれない。


「おい!落ち着け。戦う準備をするだけだ」


 シスネロスはどこからかナイフを取り出し、戦う態勢をとっている。

 しかし、場にいる人々の中には強い人もいる。加えて警備員もいるはずだ。

 あれ?警備員はどこにいるんだ?ここに入る前に見かけなかったよ。


 しかし、相手はすでに準備をしていたんだ。突然、多くの紫色ガスが舞踏会場内に出現し、多くの人々が倒れた。え?これは毒ガスだろうか?

 しまった!暗殺者たちはアンデッドだから、毒ガスの影響を受けない。

 仕方ない、ここを爆破して、毒ガスが部屋全体に浸透しないようにしよう……

 やばいなぁ、私も少し紫色ガスを吸ったようで、頭がくらくらしている……呼吸をちゃんと止めていたのに。


 そこで、紫色の濃煙の中で白い聖光が輝き、周囲の紫色濃煙を弾き飛ばした。

 え!あの技、私には記憶があるぞ!そう、それは聖女の技だ。聖女一族しか使えないスキル。

 その聖光は周囲を浄化し、紫色の濃煙は奇妙に消え去ってしまった。

 あの聖光を放ったのは、ルーナ・レイバウェス。彼女の手にはすでに浄化者の剣が握られていた。

 そして、彼女は振り返って私を見る。


「おい!大丈夫か?」

「ああ、おかげさまで」

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