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25慰問に来た王女とゴリラ女



 スクリンの町の再建作業が始まった。あの色欲の不死者を倒してから二日しか経っていないが、前の戦闘で、私はベッドに一日中寝ていた。


 その後、ボランティアとしてここに来て、地元の住民を手伝って、家屋の修理をすることにした。毕竟、スクリンの町が破壊されたのも私の「功績」だったから…


 全国のボランティアや災害対策の特別チームもすでにここにいる。



「お嬢様、どうぞ」




 オエリちゃんが私に弁当を渡した。今は昼前だ。確かにお昼ご飯を食べる時間だ。



「オエリちゃんの作ったご飯がなかったら、私は生きていけないわ」


「お嬢様、言い過ぎですよ」



 オエリちゃんは私に熱いお茶を注いでくれた。ああ、なんと優しいなぁ。



「ディラン様から聞きましたが、王女殿下がこれから災民を慰問されるそうですよ」


「えー、そうなの?カリーナと久しぶりに会えるかもね」



 王女カリーナ・レシヤ・アゴストは私の仲間だった。でも、それぞれの生活でなかなか連絡が取れなくなった。



「オエリちゃん、どうして今日来たの?学校はどうした?」


「そうですね、お嬢様。学校では僕たち一人一人が空いている時間にここにボランティアとして来るように言われました。社会学の点数が上がるんですよ」


「ええー、そうか」


「実は、お嬢様に会いたかったからです……」


「え!オエリちゃん」


「違う!お嬢様、変なものを食べてしまわないかと心配したり、お嬢様が一人で寂しくないかと思ったりしただけです」


「オエリちゃん、子供じゃないし……」



 まだ私を子供扱いしているようだ。まさか大人の魅力がないのか?自分の胸を見下ろして揉んでみた。


 あのアンデッドのせいで、体の傷は治ったでも心の傷は長い時間がかかる。




「何をしているんですか。お嬢様……」


「ああ、胸をマッサージしているのよ。大きくなるって聞いたよ。オエリちゃんもやってみない?」


「そんなことしません!」



 私とフランドは東区で作業を担当しており、シスネロスは北区で作業を行っている。


 ただ、フランドはまだ見ていないけど、まさかサボっているか。 長く働いたあと、私とオエリちゃんは道端のベンチで休憩する。


 その時、道行く人々が王女が来るという話題で盛り上がっているのを聞いた。


 道路には竜馬に乗った王宮騎士団のメンバーも見えた。カリーナはもうスクリンの町に着いたようだ。


 豪華な馬車が私たちの前を通り過ぎ、乗り物はピンク色の竜馬。


 それはカリーナ専用の馬車だ。だって昔に見たことがあるからわかる。



「お嬢様、王女殿下の馬車がこちらに止まったみたいですよ」


「え!本当だね」



 もしかして……



「オエリちゃん、早く起きて、恐らくカリーナが私を見つけたから止まったんだよ」


「ええ、そうなのですか」



 やっぱり、馬車から降りてきたのは私のかつての戦友で、同じベッドで寝たこともある友達だった。


 私と同じ美しいエメラルドのような瞳を持ち、スラリとした体型、麗しい金色の長髪を持つ彼女は、見るからに美人だね。


 ん?隣の美少年は初めて見る顔だ。身長はあまり高くなく、執事の服を着ている。


 彼はカリーナよりも10センチも高くないだろうか。茶色の瞳と茶色の巻き髪を持ち、顔立ちはとても精巧。



 カリーナは私に手を振り、笑顔で走ってきた。私の手を引っ張り、困ったことに、私の手は今とても汚れているけど……


 でも、カリーナはあまり気にしていないみたい。


 彼女が降りてきたときに気づいたけど、王女であるカリーナが着ている服は私と同じ作業服。もしかして…



「ああ!レイラ、久しぶりね。こんなに長い間会ってなかったけど、前よりももっと綺麗になってるみたいね」


「ええ〜そんなことないよ、カリーナこそ、すっかり美人になってる」


「はは、お世辞はいいよ。私たちはどんな関係だよ、まったく」


「うん、そうだよね。でも本当に久しぶりだなぁ」




 私たちは抱き合って、女神アニヤの名に誓って互いに挨拶をした。そして頬にキスをして、互いの親密な関係を示す。


 心が少し暖かくなった。ずっと連絡も取っていなかったのに、今でも私のことを覚えていてくれるなんて、カリーナは本当に明るくて優しい女の子だよね。


 もし男の子だったら、彼女を結婚したいくらいだよね。



「ん?レイラ、この美しい少女は?」


「ああ、うちの使用人だよ。名前はオエリ・エザルドって言うんだ」


「ええ、すごく目立つ美貌を持ってるね」


「オエリちゃんの肌は吹き出物もなくて、超素晴らしいよ。触ってみたい?」


「そうなの?触らせてみて」



 オエリちゃんの腕を持ち上げてカリーナに見せた。カリーナもとても興味深そうだ。



「普段はどうやってお手入れしてるの?こんなに綺麗な肌を持ってるなんて……」



 そうだよ、カリーナにオエリちゃんの肌のお手入れ方法を聞いて欲しかったんだ。だってオエリちゃんに聞いても、いつも答えてくれないんだもの……



「あの、王女殿下、その、僕は男の子なんですから、肌のお手入れなんてしてませんよ」



 ほら!またこんなにあっさりした答え!やっぱり美肌の秘訣はどんな魔法よりも難しいんだよ。



「ああ、王女殿下なんて遠慮しなくていいよ。カリーナって呼んでくれればいい」


「ダメです!王女殿下ですよ、それにこれはあまりにも……」


「カリーナって呼ぶのが命令よ!」


「はい、カリーナ……」


「よしよし」



 さすがカリーナだなぁ。コミュニケーション能力が高いね。


 オエリちゃんがうちに来たときは、とても引っ込み思案で話すことも少なかった。名前を聞かれても相手の目を見て答えられなかった。


 今のオエリちゃんは前よりずっと良くなったね。


 カリーナの隣にいる美少年を見る。彼はすごく静かで、一言も話さなかった。


 あ!彼は私の視線に気づいたみたいだ。



「コルネル・サンタヤーナと申します。カリーナ様の生活全般や身の安全を保障することを担当しております」


「ああ、そうなんだ、すごいね。見た目は私たちと同じくらいの年齢に見えるけど」


「お褒めに預かり光栄です。フェリウェム様、僕はただ自分の本分を果たしているだけです」



 わあああ、こんなに若くしてこんなに落ち着いてるなんて


 年齢を越えて、成熟した美少年か。素敵だね。



「ところで、カリーナ様。そろそろ政府庁舎に向かう時間ですよ」


「ええ、わかりました、行きましょう」



 え?まだ政府の所に行くの?王女様も忙しいなぁ、そう思っていると、サンタヤーナが私に目を向けた。



「申し訳ありません、フェリウェムさん。これからカリーナ様は演説をされたり、被災者の方々にお見舞いに行かれたりと、スケジュールがとても詰まっているのです。本当に申し訳ありません」


「ああ、大丈夫ですよ、こんなに忙しいのに私と話してくれるなんて、こっちも申し訳ないです」


「また後でお会いしましょう、レイラ。本当にすみませんね」


「行ってらっしゃい、カリーナ、私たちのことは気にしないで」



 カリーナは私たち二人に手を振って別れを告げた後、急いで馬車に乗って政府庁舎に向かった。政府庁舎は私が壊してしまったけど……


 役人や技師たちはテントを張って仮の事務所を作って、再建作業を回しているんだよね、私も申し訳ないけど。



「お嬢様……」


「ん?どうしたの、オエリちゃん」



 オエリちゃんは私の服を引っ張って、私を見た。



「王女様はとてもいい人だと思います。それに、僕ももっと頑張らないといけないですね」


「ん、そう」




 オエリちゃんがカリーナと友達になれたのは良かった。



「オエリちゃんは自分らしくいればいいと思うよ」


「ええ!でも、あの執事さんは僕と比べてすごく優秀ですよ」


「私の心には、オエリちゃんが世界で一番だよ」


「ええ!あの……お嬢様、ありがとうございます」



 しかし、この友好的な雰囲気は長く続かず、後ろからぎゅっと抱きしめられる。



「よー!貧乳ちゃん!遊びに来たよ。あっ!違う、手伝いに来たんだ」


「遊びに来たってさっき言っちゃったじゃない!それに貧乳ちゃんなんて呼ぶな!」


「そんな堅苦しくしないでよ~仲良くしようよ」



 目の前のこの女性はレスリングの技で首をぎゅっと抱きしめている。


 その力はまるで巨大なおろちが全身を絞めつけるようで、少しも動けない。感じられるのは強大な力に縛られる苦痛と無力感だけだ。


 おろちの獲物としての絶望を味わっているようだ。とても苦しい、呼吸もしにくい……


 この女性の力は一体どれくらいあるんだろう、意識も奪われそうだ。


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