表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/159

19巨大ロボットと落とし穴トラップ

「敵対行為!即刻殲滅!」


 濃煙が晴れると、そこには巨大なロボットがいた。さっきのロボットと比べても体型は大きくなっている。

 それは赤と白の金属鎧で覆われていた。金属の質感は透き通っていて明るい。

 巨大な機体は一目で見ても威風堂々としていた。太い脚部の装甲は地面を踏み砕いていた。盾は頑丈そうで、左腕にぴったりと合わせていた。右腕にはロケット砲を持っていた。

 砲身の中に光が見えた!やばい!


「スピードフリーズ」


 高速詠唱で氷魔法を使って、砲身の口を素早く凍らせた。相手もちょうどミサイルを発射したから、ロケット砲が爆発した。

 破片が飛び散って、私たちに当たりそうになった。


「くそ!撤退しろ」


 シスネロスは土魔法で一時的に円形の土壁を作って、そのロボットを包んだ。


「レイラちゃん!」


 そのときフェリクスが突然私を抱きしめて、倒れ込んだ。ミサイルが私の横で爆発した。白いレンガの建物が全部壊れていた。

 このミサイルはどこから来たの?気づかなかった。


「フェリクス兄ちゃん!大丈夫?」

「ああ、足が少し痛いけど、大丈夫だ」


 赤いロボットは拳で囲んでいた土壁を砕いた。やっぱりこの程度の魔法ではあいつを止められない。

 遠くに金色のロボットが私たちを見ている。恐らくミサイルはきっとあいつらが撃ったんだ。

 足音がどんどん近づいてきた。このままでは私たちは逃げられない。

 高魔力耐性を持つ敵にこんなに苦戦したことはなかった。近接戦をもっと練習すればよかったと後悔していた。そのとき背後から聞き覚えのある男性の声がした。


「気流斬、爆裂一式!」


 剣風が私たちの横をかすめて、それが何だったのか見えない。ただ爆発音しか聞こえない。

 振り返ると、それは三体の金色のロボットが爆発した音だった。

 え⁉いつ切られたの?金色のロボットが私とフェリクスの背後にいた!状況が混乱しすぎて気づかなかった。

 シスネロスがあの男に叫んだ。


「フランド!遅すぎるぞ!」

「ごめんごめん、英雄来たぞ~」


 フランドは血のような赤い剣を持って赤いロボットに向かって突進した。拳をかわしながら観察して、次には刀で赤いロボットの腕に斬りつけた。でも全く効果がなくて、はじき飛ばされた。


「くそ!これは硬すぎるだろ!金色のと全然違うぜ」


 フランドは建物の中を飛び回って赤いロボットの連続する拳を避けた。ロボットの一拳一拳は凄まじい威力で、白い建物はすべて破壊された。

 赤いロボットは飛び上がってフランドを追いかけた。巨大な体が地面に落ちると、破片や石が舞い上がる。

 私たちがフランドを援護しようとすると、赤いロボットは体についている機関銃で私たちを掃射している。

 こうなったら隠れるしかない。弾丸が雨のように隠れ場に当たった。

 フランドは空中で火の玉を手から放ったが、赤いロボットにかわされた。

 なんだよ!こんなに大きくてもこんなに敏捷なのか!


「さすがは猿だな、相当しなやかだぜ」

「冷やかすなよ、早く手伝え!」

「じゃあ俺に頼んでみろ?」

「ああ!ありえない!」


 ああ、あの二人は今でも喧嘩してる……

 突然このロボットは金色のロボットと違うのかもしれないと気づいた。今は危機的な状況で考える時間もない。金色のロボットたちがすぐに来る。

 隠れ場から出て魔法で戦闘を終わらせようとした。フェリクスは歌を歌って私の魔力を強化した。


「フランド、避けてください!」

「え⁉」

「大蛇炎!」


 今度は火の柱が赤いロボットを完全に包み込んだ。すぐに鎧や体が溶け始めた。赤いロボットは高温に耐えられず、ゆっくりと赤い鉄の水になっていく。その時手を止めた。


「やったね、成功した。レイラちゃん」

「うん」


 私とフェリクスは勝利を祝ってハイタッチ!でもフランドの服は私の火で焼けちゃった、服には穴や焦げ跡がいっぱい……


「俺の服を焼くのもお祝いのうちか?」

「ごめん、フランド。あっ、そうだ危ないことがまだ終わってないよ」

「後でちゃんと謝れよ!」

「あはは……本当にごめんね」


 危ないことがまだ終わってない、だって金色のロボットがどんどん現れてきてるし、数も多いし。


「ここには一体何体のロボットがいるんだ!」

「気にしないで、先に逃げよう!フェリクス兄ちゃん」


 そうして私たちは一時的に戦闘を避けて、隠れることにした。金色のロボットたちはやっと警報を解除して、目が緑色に戻った。ほっとした。

 白い建物の中に座って、周りが静かになってから話し始めた。シスネロスに聞いてみた。


「あんたたちはどうやって入ってきたの?」

「俺とフランドは馬車の跡を見つけたんだ、馬車には邪教のマークがあって、それを追ってたらここに通じる秘密の通路を発見した」


 えっ⁉邪教のマーク!邪教徒たちがここに来たの⁉


「それは……」

「ああ、石に魔法で偽装されてたんだよ、中には魔法の扉もあってな。扉の仕掛けを解いてやっと入れた。ハンターがここにいると思ったら、襲われちまった」

「サル黙れ!」

「俺がいなかったら入れただろうか?筋肉バカ」


 また喧嘩しだした、まるで私とハルカみたいだね。でもすぐに喧嘩はやめて、真剣な顔になって、表情は厳しい。


「あの白いピラミッドが気になるな、面白いものがあるかもしれない。邪教徒たちはこのダンジョンで何を手に入れようとしてるんだろう」

「きっと貴重なものだ、ダンジョンの守りがこんなに強くて、建物群もこんなに大きいんだから。きっと驚くべき秘密がある。立ち上がろう、考えてばかりじゃ何も解決しない」


 フェリクスが立ち上がって、シスネロスを引っ張る。どうやら彼を落ち着かせようとしてるみたい。


「しっかり考えることが次の行動につながるんだよ。俺たちが見つけた情報によると、ダンジョンの外の廃屋には邪教の旗があったぞ。レイラちゃんの判断だとハンターの家だろ」

「「え⁉」」


 シスネロスは座り込んでしまった。それから私たちはお互いの情報を共有した。そして荷物から食べ物や水を出してちょっと休憩した。

 私たちはハンターと邪教に関係があると確信して、ダンジョンで一番目立つ場所を探索することにした。

 それから白いピラミッドに向かう作戦を展開した。


 ピラミッドに近づいたとき、シスネロスが突然私たちに止まるように言った。前方の角に金色のロボットが巡回してるのに気づいた。

 ダンジョンの中心にあるピラミッドに近づいている。これはただの建物ではなく、さっき爆発が起きた場所の近くだ。

 やっぱり周りの道には破片や瓦礫がたくさんあって、ここで戦闘があったんだ。でも誰がここで戦ったんだろう?


「戦闘回避、こっちに回ろう、静かに」


 シスネロスの言う通り、私たちは魔力を節約しなきゃいけない。だってこれだけロボットが多かったら、本当に戦闘になったら勝てないもん。

 四人で建物の裏に回って、巡回のロボットを避ける。

 すごくドキドキする、心臓が飛び出しそうだ。

 ピラミッドにどんどん近づいていった。でも、最悪のことが起こってしまった……

 頭上にいるハルカが私の魔力を吸収し始めて、全身から白い眩しい光が出てきた。


「ああ~~よく寝たわ、ハルカお腹すいたなぁ、ん?みんななんで黙ってるの」

「……」


 ダメだ‼ロボットたちに見つかっちゃったよ、やっぱり、ロボットから警報音が聞こえてきて、周りのロボット守衛たちが私たちに走ってくる音がどんどん近づいてきた。


「くそ!早くピラミッドの中に入れ、早く!」

「ええ、どうしたの?ハルカお腹すいてるのに」


 私は言葉もなくハルカの衣領を片手で掴んでピラミッドの大扉に向かって走った。

 その時空気を切り裂く音が聞こえる、やっぱり来たか! でもシスネロスは私たちの後ろに残って、ピラミッドの扉を閉めようとした。

「俺に任せろ!女神よ、ここにあなたの堅固な壁を築いてください」


 土魔法で作られた壁が扉を塞いだ。しかも三重構造だ。

 外から爆発音が聞こえてきたけど、この頑丈な壁は壊れなかった。


「助かったか?」

「油断しないで、フェリクス兄ちゃん。早く行こうよ、ここは危ないよ」


 私たちはピラミッドの中に沢山の通路があるのを見つけて、どれを選ぶか迷ってしまった。


「ハルカ死ぬ……」

「あんた死なないだろ、私が死なない限り」

「離せ!」


 ハルカは私の手を振りほどいて、自分の服を整え始めた。私もこのバカに何も言いたくない。シスネロスが私たちを見た。


「行こうぜ、壁は長く持たないぞ」


 ついに本格的に迷宮に入った。ダンジョンの守衛もいるかもしれないと思って、私たちはとても慎重になった。群れで現れるロボットに遭遇したくなかったから。


「ん?これは何だ」


 何かに踏んづけたみたいで、左足が沈んだ。これって……

 後ろから何か大きな音が聞こえる。まるで岩が転がるような音だ。

 私たちは後ろを見た。巨大な岩が私たちに向かって転がってきた。


「くそっ!なんなんだよ、お前とお前の使い魔!」

「レイラちゃん……」

「ごめんなさい、みんな……」


 やっとピラミッドの中に入ったと思ったら、私のせいでこんなことに……


「レイラちゃん、前に道がないよ!どうする!」

「仕方ない、岩を壊すしかない」


 私たちが岩にぶつかる寸前に、急に足元が空っぽになった。

 実は、五人は仕掛けられていた落とし穴に落ちてしまった。

 目の前が真っ暗で、滑り台みたいに滑っている感じだった。固い地面に落ちるまで終わらなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ