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極寒凍結と5号が協力して、巨大な吹雪を魔法で呼び出し、周りを凍らせたんだ。
「女神さま、僕に氷雪を防ぐ風の壁をください!」
冷たい風と冷気が地面を覆い、魔物たちが上がってくる道を塞いだ。
オエリが普段学んだ魔法と女神の力を合わせて、みんなが凍ることはなかった。
「勇者さま、あなたは今、女神アニナ様の使者ですから、詠唱はいりません…」
「ああ、すみません、すっかり忘れてしまいました…」
そしたら、みんなの足元に灰色の液体が現れて、すぐに足を浸してしまった。
その時ロランドが大声で警告する。
「あの液体、吸い込むな!吸い込んだら、魔力が使えなくなる!」
ロランドが話してる間にも、液体はもうみんなを包んでた。
極寒凍結は空から巨大な氷の棘を呼び出して、抵抗できないみんなを消し去ろうとするけど、液体から超音速の風壁が6号に向かって飛び出して、冷気を使ってもその風壁を凍らせなかった。
その魔力が強すぎた!逃げる間もなく、6号は強風に打たれて空から落ちた。
風の魔法の圧力で彼女は氷の鎧を使って防ぐことができず、口から血を吐く。
「6号!大丈夫か!」
5号はずっと呼んでたけど、極寒凍結は雪の中で動かなかった。
「自分のこと心配しろ!」
フランドはすでに使い魔と融合して、速い剣技で5号を傷つけた。でも5号は液体に溶けて、また冷たい地面に浸透した。
「チェっ、逃げられた」
ロランドはそれを見て、信じられない顔をする。
「彼女、弱くなったな…前ならフランドなんて楽勝だったのに…」
「おい、そこの神官!こっちにも聞こえてるからな、俺も弱くないぞ!それにオエリから力もらってるんだ!」
「それにしても、彼女の力、確かに弱くなってる。どうしたんだろう?」
その時、地面の氷雪が溶け始めて、魔物たちがバラバラになった地面に到着した。
ジャクソン、ディラン、フェリクスは魔物たちに抵抗しながら、やつらを次々と斬り落としている。
でも、地面がもっと揺れ始めてきた。フランドは大きな門を指して、みんなにここから逃げる合図する。
あそこの門の近くには2つの巨大なモンスターの像があって、近くにシステムのような装置もあるし。
「聞いてくれ、みんな!まずはここから離れよう。もう崩れそうだ。あっちが出口かもしれないぞ」
フランドは剣を振って近づく魔物を斬り、みんなが安全に逃げられるようにしている。
ジャクソンとオエリは使い魔をドラゴンに変えて、退避の準備をする。
7号はフェリクスによってオエリの使い魔ジャスパーの背中に運ばれ、ロランドもついて行った。
でも、ディランはさっき傷ついて気絶した6号を見たけど、そこには血痕しかない。
「あの子はどこに行ったんだ?重傷を負ってたのに…」
天井から次々と石が落ちてきて、地面に当たり、時々魔物を殺す。
「ディラン、何してる?早くこっちに来い、もう崩れるぞ!」
「うん、今行く」
その後、フェリクスはディランの手を引いて共にジャクソンの使い魔に乗った。 フランドも守りを終えて、デュークの背中に飛び乗った。
飛び立つ準備をしてると、地面はもう崩れ始めてて、その時、下から巨大な黒いドラゴンが飛んでくる。
どうやら誰もここから去るのを許さないつもりだったね。
魔竜はジャスパーとデュークに向けて高温のレーザーを連射している。ルーナとの戦いで傷ついていたが、まだ強い。オエリが操るジャスパーは、そのレーザーにほとんど当たりそうになった。
「あれはなに!なんと威力!」
「僕を殺しかけた魔竜だけだ。でも前と比べて弱くなった…こんなに弱ってるのに、まだ戦意があるとは…」
「え⁉あなた、目を覚ましたのか?」
「そんなに警戒しなくていい。手を出すつもりはないから、生き残りたいんだ」
「そうか…」
魔竜から逃れるために、二人は使い魔で距離を取った。でも魔竜はオエリの方を選んだ。多分7号に復讐のためにだろう。
仕方なくオエリは使い魔を木の根の中へ潜り込む。軽快なジャスパーは中を自由に動き回ったが、魔竜は木の根を気にせず風圧で簡単に粉砕した。
ジャクソンがオエリに向かって大声で叫んだ。
「オエリ!こっち!」
呼び声を聞いたオエリはデュークの方に飛んでくる。魔竜は魔力がなくなったのか、火球攻撃を始めた。
飛んでくるオエリと後ろから追いかける魔竜を見て、フェリクスは歌を歌って味方の属性を強化し、フランドは魔力を集中させて自分の大剣に雷を集め、怪物の像に向かって振り下ろした。凄まじい巨大な雷の斬撃は一瞬で像の頭を切り落とし、ずっと彼らを攻撃していた魔竜にぴったり当たった。
結果、魔竜はそのまま深淵に落ちていく。
「よくやった!フェリクス、フランド」
「えへへ〜」
「はぁ、はぁ…じいさんに教わったこの技、めっちゃ疲れるんだけど…」
その後、飛竜たちは次々と脱出し、迷宮の最終出口に到着した。それは巨大な階段で、外界に通じているようだ。
しかし、デュークが飛び出した瞬間後ろのジャスパーは灰色の液体に包まれた!その後、液体は非常に速い速度で地面に溶け込み、オエリたちはそのまま地面の中に消えてしまった。
―地下牢で―
ルーナは目を覚ますとレイラの顔が近づいてきたのを見て彼女は躊躇せず、キスしようとした無礼な奴を平手打ちした。
「痛い!何してるの⁉」
「ちょっと待って!私のファーストキスを奪おうとしてたの⁉これは私のファーストキスだぞ!」
「あんたを助けてたのよ!さっき急に呼吸が止まったから、人工呼吸をしようと思っただけ。こっちだって大きな犠牲を払ってるのに…」
無実のレイラは顔をさすりながら反論したが、ルーナは気にせず地下牢全体を見回す。
周りはレイラが火の魔法で明るくしており、転送門も起動していない。
「ここはどこ?あの老人はどこにいるの?」
「ここは邪教徒たちが魂を抽出する場所みたい。あんたが言ってるおじいさんって?一体何があったの?気絶してから何も覚えてない…」
「話は長くなるけど、どうしてこの場所が何のためのものか知ってるの?」
「あの機械を見てみて」
レイラは絶望の島と同じ機械を指さした。
「絶望の島にもこんなものがあったよ。魔王教の連中は人の魂を何に使おうとしてるの?ゲームにこんな設定なかったでしょ…」
「そうよ。不死者の魂は世界樹と繋がれないから、素晴らしい材料になる。邪教徒たちはこれらの低レベルの魔物や不死者を大量生産するためじゃないだろうね」
レイラはルーナについてくるように合図し、二人は不死者が閉じ込められている牢獄を通り過ぎ、機械の近くまで行った。彼女たちは中の機械を一周し、注意深く観察する。
その時レイラは意外な発見をしたようだ。
「ここには魂の圧縮装置があるなんて思わなかった…邪教徒たちは不死者の魂を集めて、高いレベルの魔力結晶を量産してるのね。これは強力な魔物を作り出すこともできるし、不死者を強化することもできる。でも、一番重要なのはそれじゃないかもしれない…」
「ミニ世界樹を作る材料とか?全ては魔王を復活させる準備のため?」
「そう、邪教徒たちの目的はそれかもしれないわ。幸いにも私たちは転生者でお互いにコミュニケーションの障害はない」
ルーナはレイラの背中を強く叩く。
「あはは!これが転生者同士の絆だね!」
「あはは…そんなに強くしないでよ…」
突然、地下牢の外でドアを叩く音がする。




