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10やっぱり退学処分

「ネコとネズミのゲームか」


 木から飛び降りて、身についた葉っぱを払って、服を少し整えた。 どうやら学校を守りながらあのバカと戦うのは無理みたいだね。

 でも一つはっきりしていることがある。それは早く決着をつけないと、後でとんでもないことになるということだ。

 仕方ない、あとで授業があることを考えると、早く終わらせるしかない。

 再び飛び立ってあのバカを追った。

 廊下を飛んでいった。先生たちは何度も廊下で飛んではいけないと言っていたが、今は緊急事態だ。

 あ、あのバカを見つけた。


「アイスストーム」


 高速詠唱で吹雪を作り出した。途中のすべてが急速に凍結されて、寒霜がすべてに侵した。


「レイラをなめるな!よく見ろ、フレイムプロテクション!」


 へええ、あのバカは火炎で自分を包んで、氷雪の凍傷から身を守っている。ちょっと甘すぎる。

 絶え間ない風雪の攻撃の下で、火炎は消されてしまった。

 あの子の体表面は凍り始めて、両足はもう動かせなくなる。

 使い魔だからこそ手加減しなかった。

 実際この程度のことは使い魔にとって大したことではないが、魔法の保護がない普通の人にとっては、凍傷になったり死んだりする可能性もある。

 見てわかる。勝負はついた。私はあのバカのそばに飛んで、ゆっくり地面に降りてから彼女を嘲笑し始める。


「どうしたの?もう走らないの?」

「ふん!レイラはまだ負けてない……寒い」


 まだ強がってるわね。どういうわけか、私に似てる。負けないという点で。


「バカ!バカ!終わったのはお前だ。これがレイラの勝利だ」 「ん?何を言ってるんだよ」


 その時、突然周囲の魔力の変化を感じた。これは……


「レイラは廊下に沢山パンッとするものを埋めておいたよ」

「嘘だろ!」


 周囲を見回した。隠された魔法陣が見えた‼

 この子は最初から廊下で飛ばずに走っていたのはこれが理由か。 これは私が去年開発した火魔法の一つで、地雷に似た効果がある。「ファイアシード」と名付けておいた。隠蔽性が非常に高い。

 やっぱり予想通り、彼女は私が今まで覚えた魔法すべてを持っている。聞くと強そうだが、威力は私に比べて劣る。

 種が魔法陣から生えてきて、眩しい閃光を放った。


「やべい!一歩遅れたか」


 やっぱり……今は防御結界を張る時間がない。このままだと……

 轟音とともに、爆発の炎が通路全体に広がった。灼熱の炎が私たち二人を飲み込んだ。

 爆発が終わって煙が晴れた後、周囲の建物はすでに荒廃していた。私とあのバカの足元だけが唯一無事な場所だった。

 実際この程度の爆発なら魔法結界で簡単に防げる。

 でも、大きな防御結界を張って学校の損傷を減らす時間がなかった……

 これは私の失策だ。


「お前も強すぎる、でもレイラはもう魔力がない……」


 あのバカは言い終わると白いスライムの姿に戻って、すぐに眠ってしまった。


「私は何を守ったんだろう……」


 激しい爆発音を聞いて、先生たちが駆けつけてきた。足音がどんどん大きくなってきた。

 周囲を見回した。実験棟は大穴が開いてしまっていた。

 明るい陽光が暗かった実験棟を照らして、少し美しさを感じさせる。

 これから何が起こるかわかっている。でも私は平然とそれに向き合うことにした。


 -校長室-


「うん……どう言っていいんだろうな」


 校長の前に左から順に立っているのは。

 フェリウェム伯爵の娘、レイラ・フェリウェム。

 総理大臣および公爵の息子、フランド・アゴスト。

 近衛軍指揮官の息子、ジャクソン・シスネロス。


 私たちは三人、現在校長室にいる。

 校長は椅子に座って私たちを静かに見ており、何を言うべきか考えているようだ。


「学校の実験棟を爆破したと聞いたよ。そりゃ超面白いけど……」


 アゴストは時々口元を押さえてくすくす笑ったり、私をチラチラ見たりする。


「アゴスト君、ここは校長室ですわよ。冗談を言わ……ぷっ!」


 ああ、まずい、淑女としての私までも笑ってしまった……

 でも、よく考えてみると、確かに面白いな。


「お前たち二人がまだ笑えるとは……まあ、俺もあまり言う資格ないけど」


 シスネロスは仕方なさそうに私たち二人を見て、ため息をつく。

 校長は椅子から立ち上がって窓に向かい、外の広場を見つめているが、一言も話さない。

 校長が話をしないから、私たち三人も静かな雰囲気を壊さずに黙っている。


「これ全部歴史上初めてのことだ。学校ができてから初めてのこと……」


 ん?校長は何を言いたいんだろう?


「これはフォスタンイーン史上初めて、広場で全北方地域の政治家たちの前で喧嘩をして、学校の面目を丸潰れにするということが起こったんだ……」

「校長先生、それはただの筋肉ムキムキのバカ男が俺の足を踏んだせいだぜ。結局、軍人というのは頭がなくて、ただ殺し殺されることしかできないんだよ」

「校長先生、もし自分勝手な猿が挑発しなければ、足を踏まれることもなかった」

「ああ、お前のせいだろ!バカ筋肉男!」

「てめぇこそだ!猿!」


 この二人はまるで子供のように口論していて、校長先生の存在を全く考慮していない様子だった。しかし、淑女としての私はそんなやり方を許せませんわ。


「あなたたちは幼稚すぎるわよ……こんなことで」

「「ああ!お前が学校を爆発させたじゃないか!」」

「ええと……確かにそうですが……」


 学校を爆発させるなんて、言い訳のしようがないけど、私は少なくともこの二人よりは大人っぽいだと思うよ……たぶん。


「学校は戦争で破壊されたことがあったが、フォスタンイーンは一人の生徒によって初めて破壊されたとは……」

「校長先生、それは私と使い魔が喧嘩したためで、つい……学校を壊してしまいました」

「うーん……主人と使い魔が喧嘩するなんてありえないだろ?ひどい言い訳だな」

「アゴスト君、あなたは総理大臣の息子であり、将来の公爵ですよ。まずは自分自身を管理することが重要ではないでしょうか」

「ええ〜伯爵令嬢なら学校を好き勝手に壊してもいいの?」

「あはは、アゴスト君、あなたは本当にユーモアのセンスがある人ですわね……」


 校長は机をたたき、私たちに大声で叫ぶ。


「もういい!君たち!私をなんだと思ってるんだ!!」

「「「申し訳ありません、校長先生」」」


 私たちは対峙している状態を終え、一緒に校長先生に向き直る。

 校長先生は手をさすり、とても痛そうな様子だった。


「私はどうするべきか、そして君たち三人の最終処分についてもう決定を下したんだ」


 校長先生は再び窓辺に戻り、私たち三人に話す。


「君たち三人は退学になった……」

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