ぺんぎんむらの・おおおとこ
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ぺんぎんむらの・おおおとこ
ことばをじょうずに・つかへずに
あいさつすれども・しせんはけいべつ
ぺんぎんむらに・おおおとこ
にげゆくとりを・おひかけて
なかよくしようと・かってなふるまい
たそがれつくよみ・ひがくれる
ぐんだりさまも・おおわらひ
それがきさまだ・おおきなおとこよ
ぺんぎんむらの・おおおとこ
なみだのひとすじ・ふくものに
きとくなうたを・だれかがうたふ
頃は錦秋の 山の里
黄金のリボンの 女の子
もしやあの子は 妖精か
だれもきかぬぞ・びじれいく
そもそもここの・ことばにあらず
おまえはいいきに・なっておれ
ぴんがらいだーも・おおわらい
いっせんにんより・いちまんにん
いちまんにんより・じゅうまんにん
じゅうまんにんより・ひゃくまんにん
それがこのよを・はかるものさし
それはうそ・おおいなるうそ
つきつめつきつめ・につめてことば
さいだいこうやく・ねらってにやり
なめるなきさまは・しらぬだけぞな
ことのはの
ほんとのまじない
かたかむな
ことのはの
みごとなふるまい
ゆふぐれは
しゔぁしんと
しゃくてぃめがみの
おうせなり
もうすこし
しるといいだろ
こんぽんを
とべぬとり
わたれぬとりは
とりならず
みみずごと
うたへぬものは
びじれいく
ならべてにんき
おおものきどり
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ぺんぎんむらの・おおおとこ
ひとりなみだで・ひがくれる
ほんとはなかよく・したいのに
ぺんぎんむらの・おおおとこ
みごとなみごとな・にとうきん
そこではまったく・やくたたず
あさひ・すさのを・ひがのぼる
きょうだいげんかの・はじまりはじまり
せかいをのみこむ・けんかのはじまり
ぺんぎんむらの・おおおとこ
だれにもしられず・わっている
けんかをやめよと・なかよくしようと
ぺんぎんむらの・やさおとこ
とてもおおきな・おおおとこ
ぺんぎんむらの・おおおとこ
かみにはかなわず・そのばにふすが
せめてこのむら・まもるためにと
…………しろくじら…………
まもりのちからを・しょうへいし
とりたちとびたつ・それをみまもり
ただひとり
ちのうみ・どのうみ
たちつくす
ちがながれ
せぼねがずれても
かまわない
ゆふぐれの
きょうだいげんかは
うみをわり
やまをさき
ひがしのしまじま
つれうごく
ぺんぎんむらの・おおおとこ
とてもおだやか・しのまくら
にげゆくとりを・みまもって
しんでゆくのが・さだめとなった
そのむらよいむら・ねはんみち
このよまほろば・よいところ
めいそうするなら・いっしょにせぬか
こきゅうとせぼねを・ととのえながら
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