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あっと!ヴィーナス!!  作者: 神崎理恵子
アポロン編
27/52

第三章 partー5

 その頃、

「バルス!」

 エンジェルが最後のボタンを押した。

 けたたましく鳴る警報音とともに、城内アナウンスが流れた。

「まもなく城は崩壊します。ただちに城外に退避してください」

 と同時に、コントロールルームが激しく振動した。

「な、なに?」

 慌てて飛び上がって、制御盤から離れる。

 何事かとしばらく様子を見ていたが、床や壁が次々と崩壊していく。

「城が壊れてゆくわ」

 ディアナに報告しなきゃと、その場を離れた。

 天井が崩れて落下してくるのを避けながら急ぐエンジェル。

 もし飛翔能力がなければ、真っ逆さまに落下していただろう。


 アポロンのいる玉座付近でも騒動が起きていた。

「何事!」

 城全体が振動を初めて、壁や天井が崩れてゆく。

 そして足元の床も、ついに崩れ始めた。

 動揺するヴィーナス達。

「城が崩れる!」

 そこへエンジェルが駆けつけて、実情をディアナに報告する。

「城から離れないと」

 天駆ける戦車を呼び寄せるディアナ。

「弘美は?」

 心配になったディアナが見たものは、バリアーの中で平然としているアポロンと茫然自失のままの弘美だった。

 天空城が崩壊する中、バリアーは完全防御状態で、その中は安全地帯となっていた。


 天空城は崩れ去った。

 しかし、アポロンのいるバリアーは球体状となって浮かんでいた。

 玉座に座ったアポロン、取り巻きの神子、そして愛も弘美も無事息災であった。

 球体の周りを飛び回る、天駆ける戦車に乗ったディアナとヴィーナス。

「なんてことだ」

 上へ上へと昇ってゆく球体を追いかけながら、自分達の浅はかさに悔しがる女神。

 アポロンの深層意識までは読みきれなかったという。

「アポロンの行き先は、判っている」

「ヘラ様のところね」

「その通りだ」

 ヘラのいるところ、天上界へと向かう女神だった。

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