第1章 5 彼女の名前は アシオルト
第1章 1-5 こいつ馬鹿だ
「そうそう君の名前まだ聞いてなかったね。教えてもらえる?」
「私は、アシオルトと申します。属性は炎と風です。」
炎と風は相性がいい!これは勝ちだと思っていた。だが違った。
この女馬鹿だったのだ。練習がてらアシオルトの技を見ていたが属性を別々に使っている。おいおいおい!この世界学校っての無いのかよ!こんな無駄なことばっかしている奴らばっかなのか!と思っていた。
「あのぉ~炎と風は相性いいのでもうちょっと工夫すればいい感じになりますよ。俺が考えているのは、炎に風を勢いよくやれば火力も上がるし炎の範囲も広くなるはずだ。」
ポカンとこちらを見つめていた。俺も属性とかあったらやってみたいが無属性だからできるわけがない。
「そ...そんな事出来るわけないでしょ!やってみますけど。試しですからね!」
と言ってやった結果凄い火力になり炎の範囲がもの凄く広くなった。アシオルトは目が点になっていた。
「ハハハハ!俺の言った通りだな!ドヤ」
彼女は彼のドヤ顔に腹が立って殴った。
「何すんだ!この尼!師匠を殴るなんてそんな子に育てた覚えはありません!」
「あなたに育てられた覚えなんてないです!あと師匠じゃなく冒険仲間です!でも、教えて頂きありがとうございます。」
「こっち見て礼はするもんだろ。恥ずかしいのか?」
またも殴られた。
二人でも冒険はできるけどヒーラーとかいればいいんだけど、というかアシオルトは属性しか俺、知らないぞアイツ何が出来るんだ?
「アシオルト~お前何が出来るんだ?」
とさりげなく聞いた。
ギルドカードを見せつけられたが読めない。ので読んでくれと頼んだが恥ずかしがって読まない。
「何、恥ずかしがってんだよ。まぁいいや受付のお姉さんに読んで貰おう!お姉さ~ん!!!!」
と言いながら言った時アシオルトのドロップキックが飛んできた。
「あ~!もう!ヒーラーですよ!!」
驚きだった。見た目が可愛いだけの武闘家にしか見えない服装だったし属性や力が完全にそっち方向だったのにヒーラーとか笑いが止まらかった。
「消します。コウスケを殺して私は生きます!」
「待て待て!その拳を下ろせ!ごめんなさい!すいませんでした!やめ・・・・」
彼女と幸助の冒険はまだまだ続くのだった。