表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

1枚目 -雑貨商人-


「スペル、4-1『火の矢(ファイヤー・アロー)』」


 詠唱と共に自身の眼前に展開する魔法カードの一枚が起動し消失した。入れ替わるようにして赤色の羅針盤が現れて回り始める。『炎の矢』のコストは5。展開時間(クロックカウント)を1にして、速射したためマナが多少減るが微々たるものだ。


「いけ!!」


 そも、現代魔法戦闘における時間コストはほぼ3以下で速攻戦を仕掛けるのが定石だ。特に対人戦では展開で後れを取れば、何もできないまま敗北するはめになる。

 詠唱からわずか0.314秒後、羅針盤の針が1周して消え去り、体感ではわずかな間を持って『炎の矢』が現れ、放たれる。マナが体内から抜け出る感覚があり、目の前の熱源がなくなった。


「スペル、4-1『火の矢』」


 すぐさま二つめの『火の矢』を詠唱。

 俺は初手の5枚で、コストの低い『火の矢』を2枚、敵の速攻を跳ね返す迎撃魔法(カウンタースペル)が2枚。対モンスター戦用に見知りのサモナーさんからいただいた罠を入れてある召喚魔法(サモンスペル)を1枚持つようにしている。魔力回路…通称『パス』と呼ばれるものを開放することで展開できる魔法は5枚まで。魔法戦闘はこの5枚のカードから一つ選び、対価マナと展開時間(クロックカウント)を宣言することで発動する。

 俺の場合は最初の2秒でいわゆる初級魔法二枚捨てつつ牽制し、相手の初手をカウンターを唱えて返す。次の2ドローで中級の魔法ぶっ放す。とまぁ簡単に言うとこういう戦法である。

 ちなみにこの『火の矢』、めちゃくちゃコスパがいい。


「カウンター、12-3『ルミネスの甲』」


 続けてカウント3の迎撃魔法を詠唱。羅針盤の針3周分、魔法発動まで約1秒を要するものの、コスト15にしたので持続が5秒もある優れものである。

 対人戦における、この『ルミネスの甲』は詠唱後にそのまま待機が可能な迎撃魔法であり、とても優秀である。あと、コスパがいい。

 さあ来い!!



「ギャ!!…ブワッフッ!!」


 魔法続けてが直撃したようだ。まぁ、思いっきり後ろか不意討ちしたからな。そりゃあそうだろう。


「グルルルル…」


 やや体毛を焦がしてこちらを睨みつけてるのは、丸々と太った緑色のウサギである。結構強めの魔物なので普通の攻撃ではあまり効かないのだが、見るからに交戦体制である。

 こいつは火に弱いということもあるが、それよりも『火の矢』のコスパ推して知るべし、である。

 火って普通に熱いしな、うん。


「グルルァ!!」


 見た目ウサギなのにこんな鳴き声なの?という疑問はとうの昔に過ぎ去った、とにかく獰猛な声を上げて突進してくる。自分の腰ぐらいの大きさのウサギが突撃してきたら、まあ怖いと思うのだがそれはそれ、準備万端であればさほど恐怖心も無いものである。


 ウサギの眼前に一枚のカードが展開され、すぐに消える。羅針盤が見えるのも一瞬、風の刃が現れ俺の

ほうに飛んできた。


「はいまいどっ『ルミネスの甲』!! サモン、14-1『雑貨商人』」


 待機させておいた迎撃魔法と、召喚魔法『雑貨商人(なんでもや)』を使って道具を取り出す。このまま突っ込んでくれればあっさり捕まえられる優れものだ。ちなみにこの道具、『とれとれウサちゃんver4.4』は名前がヤバいことを除けば『雑貨商人』コスト15で展開できてしまう大変優秀な罠である。


 効果説明には「ウサちゃんが乗るとみんな死ぬ。…みんなみんな死ぬ」と書いてある。


 こわい。


 風の刃を『ルミナスの甲』で受け流しつつ『とれウサ44』を置いて、サッと後ろに下がった。眼前にはこちらに突進してくる哀れなウサギ。


「グルウアア!!〈ゴキャッ〉あ……ぷきゅッ…」


 獰猛かつ勇敢な叫びをあげ突っ込むも、ウサギが『とれウサ44』の上に乗った瞬間、理解できない音がして倒れこむ。

 何が起こったのか、なぜ死んでしまったのか。毎回使うたびに思うのだが、全く原理は分からない。


 マジでこわい。


「……。よし、夕飯確保っと」


 俺はパス展開していた魔法を閉じると仕留めたウサギに近づく。側まで来ると、パスを通したような光がウサギの死体から放たれて、展開状態になった魔法が現れる。


「んー『風の刃』かぁ。いらんなぁ」


 展開した魔法に触れると、淡い光の粒子となって分散し、俺の手元に一枚のカードが現れる。

 カードに書かれた名は『風の刃(ウィンド・カッター)』。

 先ほど、まさに風を巻き起こしていたウサギが凛々しい姿で映し出され、風の(やいば)が淡い緑色で描かれている。もう見慣れたものだが、正直デザイナーさんを教えて欲しいぐらいのカッコよさである。

 今にも動き出しそうな躍動感に加え、なんとも言えない絶妙な色使い。あっさりやられたウサギとは思えないほどの凛々しくも気高いフォルム。

 神秘的で、優美でさえある。

 これで32枚目になるんだが、このまま眺めていると手放したくなくなりそうである。

 『とれウサ44』で『風の刃』のカードを初めてゲットしたときは嬉しすぎて乱獲した挙句、この一帯をウサギの血で染めた懐かしい思い出が…。


「いかんいかん。早いとこ血、抜かないとな」


 呟くと、ウサギの亡骸を背負い川辺に向かって歩きだした。



 川沿いに下っていけばいずれ街道と交差する大きな橋に出る。そこから街道に沿って20分ほど歩けば村にたどり着く。

 今日のやつはいいやつだったな、と思いつつ歩いていく。

 背負いの革袋のどっしりした重みもそうだが、今日見つけたウサギは冬眠に向けて丸々太ったいいウサギだった。

 

 この世界の魔法はすべてカードゲームのような規則の元に発現する。すべての生物、植物、生きとし生けるものすべてが、使用方法に差があれど行使できるとされている。

 もっとも知能が大前提のため、先ほどのウサギのように強靭な肉体を持ちつつも一つずつしか魔法を使えなかったりする場合もあるし、あるいは人間のようにカードを具現化し、持ち運び、必要があれば展開して詠唱し、発動する、というようなルールに縛られている種族も存在する。

 すなわち人間は詠唱…つまりは発声することでしか(・・・・・・・・・)魔法が使えない、ということなのだが、まぁそこはいろいろ工夫して戦うのが人間様のお家芸というところだろう。


「お。おじさーん!今日はおっきいウサギとれたからおばさんに渡しとくねー!」


 つらつら考えながら歩いていくと川に入って漁をしている村のおじさんを見つけたので、大きく手を振り声をかけておく。一昨日、川エビをたくさん分けてもらったのだ。


「おうそうかい!今日ぐらい、いいのにねぇ。ありがとうさん」


 そう言っておじさんはこちらに手を振った後、下を向いて川の中をじっと見ると、カードを展開して魔法を水中に放った。

 遠くてよく見えないが水を操作する系統の魔法だろう。




 “魔法はカードにより発現する” 


 これはこの世界の特異なルールであり、常識だ。


 ではそのカードはどこから来るのか?

 この疑問はこの世界に住む人々にとってはあり得ない疑問であり、魔法の存在の無い世界の住人にとっては当たり前ともいえる疑問であると思う。

 昔…と言っても今から数えて100年ほど前までは、魔法に使うカードの供給源は主に自然由来のものが多かった。

 先ほど俺がやったようにモンスターを狩り、自然を壊し、植物を刈る。火を起こし、水を汲み、土を耕す。古来人々はそういう過程の中で発生するカードのみを使い、生活の役に立てていたのだ。

 しかしながら、そこから数年で起こった戦争と、その終戦後の80年ほど前に起きた産業革命により、この神秘の法則の一端が解き明かされた。

 神の恵みや、「当たり前だ」と思われていたカードの発生に疑問を持つ人たちが現れたのである。

 俺が思うに、最初に研究しだしたそいつは、かのアインシュタインばりの天才だったんだと思う。


 結果、産業革命を期に自然発生型カードの分析が進み、魔法カードは人工的に生み出せることが分かった。


 例えば、俺が使用した『雑貨商人なんでもや』というカード。これは人工的に生み出された魔法カードである。

“カードコストは15。魔法区分は召喚魔法(サモンスペル)。コストに見合った一定の質量、体積の「道具」を封印し、発動時に召喚できる。なお封印時は展開時間(クロック)を最低10宣言しなければならない。”

 記載された効果は簡素なものだが実際には、“封印持続時間は4日前後で放っておくと中のものがどっか行っちゃう”だとか、“同じ『雑貨商人』のカードでもコストが違うものが存在し、コストによって効果がまちまち”だったりとか、“「道具」としての認定は意外とシビヤ”だったりとか、そういう隠しルールみたいな『効果の範囲』というものがある。

 そしてこの『雑貨商人』の効果、自然界には絶対に存在しないはずのものなのである。

 『風の刃』や『火の矢』もそうだが、魔法カードの元にはそれぞれの生き物が身を守るために独自に使いだしたというものや、自然界で起こる現象を閉じ込めてみました、みたいな経緯が分かりやすいものがほとんどである。

 平たく言えば、進化の過程における魔法とは防衛手段だったわけだ。


 しかしこの『雑貨商人』というカード、召喚の指定が道具(・・)なのである。

 道具という指定は非常に曖昧だし、おおよそ使うのは人間ぐらいである。つまり、「道具」のような防衛手段となりえない(とれウサ44はひとまず置いといて)魔法は自然界からは生まれない。

 だからこのカードは人工カードだと一発で分かる。

 あとはまぁ、カードの絵のセンスが自然由来のものよりもダサい、とかであるが、こういうのは最近改善されてきたような気がする。

 個人的に『雑貨商人』の絵は嫌いじゃない。

 描かれてる雑貨商人のおじさんイケメンすぎない?とは思うけど。


 とまぁ、そうは言うものの、ここまでカードの魔法効果について詳しい人間は少ないんじゃないかなぁ、と思う。

 普通の人は自分のデッキのカードのコストを把握していて、使う時に大体コストから1だけ引いたマナを宣言してクロックを1にして展開する。クロックを1…つまり展開時間の最小単位で発動する、ということは最速で行使するということに他ならない。現代魔法で展開時間を上げて、マナを節約することのほうが少ないのだ。

 効果範囲の把握、射程距離、持続時間なんてのは、これはもう冒険者か、めちゃくちゃ頑張ってる騎士の人か、あるいは辺境開拓に乗り出してる人、魔法学者とかカード作成技師(クラフター)さんとか、その辺の人しか把握していないのだ。簡単に言えば生死がかかってる仕事をしてる人と、魔法を生業としてる人しか知らない、というわけである。

 そんな俺はなぜこんな詳しいかって、話なのだが。


 まぁその、端的に言えば俺はカードが好きなのである。



 俺はこの世界の生まれではなくて、5年ほど前までは日本で大学生をしていた。旅が好きでバイトでお金を貯めては海外にフラフラ遊びに行ったり、休学してワーキングホリデーで1年間働いたりと、結構気ままに生きていた。

 そんな旅行の途中、南米に行った帰りの飛行機が運悪く雷に当たって、次の瞬間にはこの世界にいた。

 わけがわからないし、自分が死んだかどうかもわからない。実際、落雷だろう、と思うだけで、激しい振動と、飛行機の墜落に伴う気圧の変化、そして乗客のパニックした声と、自分が必死に座席にしがみついていたことだけしか覚えていない。


 気が付いたら、知らない天井を見上げていた。


 こちらの世界に来てから、最初は、それはもう大変だった。

 意識がないまま村の真ん中で倒れていた俺を、村人が助けてくれたらしいのだが、2~3日目を覚まさなかったらしい。

 意識が戻ってからも大変で、墜落のトラウマをもったまま、いきなり見知らぬところに来てしまい、言葉も文化も全然違う異世界という状況に混乱。

 わけがわからないことが多すぎて精神的に参ってしまい、目を覚ましたはいいもののそのまま寝込むようになっていた。

 ホームシックなどなったことのない俺は、その時、人生で初めて家に帰りたいと思ったのだ。


 そんな日が一週間近く続き、様子が良くならないことを心配した家の主人が俺を医者に診せてくれることになった。


 失意のただ中で、俺は、看病に来てくれたお医者さんが使ったカードの魔法を始めて見た。

 トラウマも何もかも全部がぶっ飛ぶ勢いで驚いた。その時なんと言われたか、当時言葉が全く分からなかったが、お医者さんはすごくニコニコしながらいろんな魔法を見せてくれた。


 それからである。


 とにかく魔法に触れてみたい、と強烈に思うようになり、それが自分にとって生きる活力になった

 起き上がれるようになると、身振り手振りで自分は言葉が分からないこと、お金も何もないこと、何でもするから泊めてくれ、ということを村人たちに頼んだ。その時お金になるかと思って自分のジャケットや靴を手渡して、一生懸命伝えたのを覚えている。

 幸運に幸運が重なったのか、その家の老夫婦が畑仕事の手伝いを条件に村での生活を認めてくれたのである。

 後から聞いたところによると、子供ができずにずっと昔から生活してきたことや、そろそろ歳なので畑を売って街で商いをしようかと悩んでいたところであったという。子供ができたみたいで嬉しい、と言ってくれた。


 それから俺は恩返しも兼ねて、手伝えることは何でもやった。

 今じゃ村一番の働き者とも言われるぐらい、時間があれば休まず手伝いを続けて村の仲間になれるように頑張った。やっかいになってるおばさんの料理の手伝いから、おじさんの趣味の土器作り、今では橋横のおばさんのところで裁縫をやったり、村長に薬草の扱いを教えてもらったりもしている。


 その甲斐あって、言葉は1年でおおよそ分かるようになり、3年目には地方の訛りと、丁寧な言葉の使い分けも身に着けることができたのだ。





 街道と川を渡るための橋が見えてきた。

 この川沿いから岸に上がるようにして街道に出ると、まばらではあるが人が歩いているのが見える。まだ日は高いので、冒険者とか行商人とかだろう。

 ここを曲がれば村に着く。橋の向こう側には、太陽に反射してキラキラと輝くワナカの湖が見える。湖は遠く離れた山向こうまで広がる大きさで、この湖を囲むように村が点在している、という話を村の人から聞いたことがある。


「今日は特別だからな」


 実は先ほど倒したウサギの魔物『フェアリアピット』という名前なのだが、村では祝いの時ぐらいしか食べることのない美味しいウサギである。

 俺はもう手慣れたもので欲しい時に狩りに行けるのだが、普段は隠れるのが上手すぎてなかなか見つけることができない。そのくせフェアリアピットの初手の『風の刃』は殺傷能力が高く、次の手で使ってくる『草木の沼』は非常に厄介な魔法である。

 普通こういうのは冒険者ぐらいしか狩らないのである。

 ついでに言うと2年ほど前に『とれウサ』三昧して絶対数が少なくなった感もちょっとある。あれは村の狩猟おじさん達と自警団のメンバーにものすごく怒られたのはいい思い出で、その日の夜、村は強制的にお祭りモードになった。

 兎肉を消費するためだったのだが、実はここ数年で一番飯が豪華だったらしい。


 それさておき。今日は特別だ。

 

 明日俺は、家族とともに村を離れる。

 このウサギは村での最後の晩御飯なる。これはちょっとした彩なのだ。


「ただいまー」


 家に着くと中でお世話になっている家の奥さん、ジュディおばさんが台所で料理をしているところだった。


「おかえりなさい、ミナト。お肉とれたかい?」

「まぁ『とれウサ』使えば一撃だからね」

「あははは、ミナトはあの魔道具好きねぇ。あたしはなんかおっかなくて…」

「いや、まぁめちゃくちゃ怖いけどね」

「それにフェアリアピットなんてすぐ見つけられるわよねぇ。天才なんじゃないのこの子」

「ジュディさん褒めのハードルめちゃくちゃ低いよね。はい、これ」


 そう言うと俺はウサギの肉が詰まった革袋を渡した。


「はい、ありがとう。身体、洗ってらっしゃい」

「はーい」


 おばさんはニコニコしながら受け取って俺にそう言うと、重たい革袋の口を片手でつかむと、難なく持って行った。

 この世界の身体能力は、時々わけがわからない時が多い。

 

 裏口を出ると、家の裏に排水溝があるのだが、その横に水瓶が置いてある。裏庭の物干し竿には大小さまざまな布があり、そこからテキトーに一枚取って水瓶に向かう。


「あ、空なのね」


 蓋を開けると水がほとんど残っていないのが分かったので、水瓶の上、壁に備え付けられたホルダーを開けて、カードを取り出した。


「展開、スペル、4-1『流水』」


 手元からカードが消えてなくなり、羅針盤が出現する。一瞬で一回転して蛇口をひねったような水が手元から生まれて瓶を満たしていく。

 この世界の生活はカードによって成り立っていると、思わされる不思議な光景だ。

 ちょうど一回で水瓶がいっぱいになるとそこからいくらかをすくって布を湿らせ、服を脱いで身体を拭いていく。

 ひんやりとした水の冷たさと絶妙な布の粗さが、汗でジメジメした肌をこすって気持ちがいい。

 

(『流水』、結構頻繁に使うけど、売ると高いんだよなぁ)


 そもそも外に何枚か突っ込んである時点で、うちの家ではそこまで貴重なものではないことが分かるというものだが、実はこのカード、地域によっては本当に貴重なカードである。

 西の砂漠地帯などでは一枚が1000G近くで取り引きされると聞いたことがある。


 この村周辺は澄んだ水と広大な湖があるため、川辺にいけばあっちでもこっちでも『流水』のカードは落ちている。

 水汲みは子供の仕事、とされているがこの世界の水汲みとはこの『流水』や川の上流で採れる『清水』、森の『森水』を拾ってくることなのだ。

 

「ミナト~。終わったら洗濯物取り込んどいてちょうだい。それ全部畳んでまとめたら、荷車に積むからねぇ」


 ボケっと考えていたらおばさんが台所から声をかけてくる。


「わかったー!やっとくー」



 俺は、橋波(はしば)(みなと)

 

 異世界生活5年目の元日本人。

 そして明日、この村を出る。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ