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苦悩のローラーコースター  作者: 立蛇志九絢子
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8話 大人の協力者

 電気をつけ靴を脱いで上がる。買った食品海鮮丼以外は冷蔵庫冷凍庫に入れて海鮮丼は机の上に置いておく。

 洗面台に行き手洗いうがいをする。タオルで手を拭いてリビングに戻る。

 冷蔵庫から、お茶を出して食器棚からコップを出してお茶を注ぐ。冷蔵庫にお茶をしまい、お茶を注いだコップを机に持っていく。

 椅子に座り海鮮丼の蓋を開ける。

「いただきます」

 スーパーで貰った割り箸を使い海鮮丼を食べ始める。少し食べてから貰った醤油を使用してお茶を飲んで食べていった。

 食べ終わりコップと容器を持ってキッチンに行き容器をササッと洗ってゴミ箱に捨てる。コップを洗って食洗機に置いておく。

「外に出て施設を調べてくるか」

 携帯の時計は十二時二八分という事を確認し、日本刀と鞄を装備し、玄関に行く。電気を消して靴を履き外に出て鍵をかける。


 携帯で何処の施設に行くか考える。

「んー、図書館に行ってみるか、何か調べれるかも知れないし」

 浩輝は図書館に行く事にした。携帯は歩きながらではなく途中で止まって地図を見てから歩いて行く。

 誰にも襲われる事無く図書館に着いた。外見は白くて横長の二階建てぽかった。近くにベンチが置かれている。

 図書館と漫画図書館が合体しているみたいで、看板にはこの二つの名前が刻まれていた。

「意外とでかい図書館だ……」

 入り口に近付き自動ドアが開き図書館に入って行く。


 図書館に入り本の場所がマップになっている。漫画は二階のフロアにある様だ。

「図書館には誰か居るのか?」

 一階フロアを歩いて調べていく。色々な本が本棚に並べられてる。本だけでなく雑誌が並べてる本棚もある。

 歩いて行くと読書できるスペースがあった。椅子には野村さんが本を読んでる。

「読書中は話かけない方が良いかな……?」

 浩輝が喋るとタイミングよく野村さんは読むのを止める。

「……君かい?押田君が話してくれた青年は」

 椅子に座りながら野村さんは浩輝に喋る。

「そうです、俺はこのゲーム反対派です」

 浩輝は椅子に座ってる野村さんに近付きながら喋った。

「聞いた通りだ、このゲームを止めようとしている協力者がいると言って僕は嬉しいよ。僕も止めさせる方法を調べてみてる」

 隣の椅子に浩輝は座って話しを聞く。

 大人の協力者がいる事はありがたい。

「ありがとう御座います、パソコンでこのゲームについて少し調べようとしたんですがエラーと出て調べる事ができないんです」

 浩輝は少しうつむきながら喋る。

「うん、僕も君みたいにパソコンで検索してみたけど調べれなかったんだ。時間は分かるけど日付は分からなかった、君もかい?」

 野村さんのパソコンも同じ状況だったみたいだ。

「そうです。……もしかしてパソコンで調べるのは難しいからこの図書館の本で調べているのですか?」

 この図書館の本はどれだけあるかはまだ想像できないが沢山あるはずだ、本を片っ端から調べているという事か!?

「まぁそうだね、この図書館は大きいから少しでも手がかりが出てくるかも知れないからね」

 野村さんは落ち着いて話してくれた。すごい決意だった。

 話を少し変えて浩輝は質問をする。

「野村さん質問が」

「ん?なんだい?」

「野村さんの武器は何ですか?、達之から聞いた話では奥さんと子どもがいると言ってたのですがこんな状況でもあなたは大丈夫なんでしょうか……。あと、この図書館に来た人は他に居るのですか?」

 少し長い質問をしてしまった。しかし野村さんは、

「僕の武器はM三六十J〝SAKURA〟、警官が使用しているリボルバー拳銃僕も警官だからかな。二つ目の質問、確かに僕には妻と息子がいる、警察官のプライドだからかな殺人は赦される事では無い、殺人を犯してまで会いたいとは思わない、だからこの世界で皆でゲームを止めて行きたい。あと図書館は二階の漫画フロアに中村君がいる。君が来る前には伊藤君と西岡さんが本を借りて行ったよ」

 長い質問を答えてくれた。少し失礼な質問もあったが。

「ありがとう御座います、その二人はどんな本を借りたのでしょうか?」

「確か伊藤君は料理関係の本、西岡さんは演技関係の本だったはず」

 伊藤はともかく西岡は何故演技関係の本を? 少し謎ができた。

 中村が二階にまだ居るはずなので二階に行ってみる事にする。

「野村さん、俺二階に行ってみます、中村はどちら派なのか知りたいので」

「うん気をつけてね」

 野村さんと会話を終え立って椅子を戻し二階へ行く階段に行ってみる。

 二階へ上がり右に曲がると沢山の本棚が見える。

 中村は本棚の近くの椅子に座って漫画を見ていた。漫画に夢中で浩輝に気付いてない、浩輝は近付き話しかける。

「君は殺し合いは嫌か?」

 浩輝が話しかけると中村は漫画を右手に持ちながら喋った。

「ヤダ!弟に会いたいけど、殺したくない!」

 中村は大きな声で浩輝に強気に喋った、中村の思いを聞いたら、

「兄ちゃん、漫画見ようよ!面白いよ!」

「あっあぁ……」

 手を引かれた。殺し合い関係の話を終えると漫画の事になった。

「この野球漫画古いけど主人公が奇跡を起こすんだ!」

「奇跡……」

 中村の発言の中に在った単語に反応する。

『あー、死んだ奴らが生き返るみたいな奇跡は起こらないからな』

 ケイの苦い発言を思い出してしまった。

 浩輝は雅也の近くにある本棚を覗いてみると漫画が床にいくつも散らばっていた。

「雅也……漫画本棚にしまおうや……」

 浩輝は少し呆れて言うと、

「この漫画どこにあったか分かんない!」

 雅也は少し忘れっぽい子だと何となく分かった。

「じゃあ俺も手伝うからさ、この辺の漫画一緒にしまおう?」

「ん……分かった」

 雅也は漫画を一端椅子の上に置いてから立つ。浩輝の元へ行き一緒に本棚にしまい始める。

「これはこの本棚の下から二段目のあのスペース、できるかな?」

 漫画を渡して雅也が片付けできそうな高さの棚を教える。

「分かった!ここだね!」

 雅也は浩輝が教えたスペースに漫画をしまった。

「よくやったぞ雅也!」

「へへ……」

 浩輝は雅也を褒めた。雅也と一緒に本棚に漫画をしまっていった。

 本棚に床に散らばった漫画をしまう事ができた。

「兄ちゃん、俺できた!」

「あぁ、よく頑張ったな雅也!」

 雅也を褒めてやると雅也は椅子の上に置いた漫画を持ってきて、

「漫画読もうよ!兄ちゃん!」

「ああ」

 浩輝は雅也と一緒に色々な漫画を時間が分からなくなるまで読んでいった。


ゲーム参加者武器

野村庄吾:拳銃(リボルバーM三六十SAKURA)

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