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苦悩のローラーコースター  作者: 立蛇志九絢子
55/65

55話 間接的な敵討ち

 一時一分、参加者の一人である上原美由樹はクロスボウを持ってスーパーを歩いている。

「あの時、彼に撃ってしまった……殺すつもりじゃ無かった。彼以外の人を殺したい。だいぶ人が減っている、この時を待っていたわ……」

 浩輝負傷事件の犯人が分かった、しかし浩輝に殺意があった訳ではなかった。

「あの男とあの女は私の手で殺したい……」

 表情がゆがみながら喋る。歩いていると、お酒のコーナーに小川がいた。

「……ターゲットじゃ無いけど、いいか」

 小川を見て上原はクロスボウが撃てる様にする。構えて矢を放った。

 小川はお酒を見ながら頭部を撃ちぬかれ、血を流し倒れ動かなくなった。



 達之はレストランの外でメールを見ていた。

[小川徹死亡確認、享年七六、死因矢で撃ち抜かれて射殺]

「……矢?という事は上原が安達を撃ってきた、と言う事か」

 達之は参加者の一人上原の名前を口にする。

『その通りです』

 ケイとマイが出てきた。

『安達君を負傷させた人は上原さんです』

 マイが自慢しているかの様な感じで、一枚の写真を達之に渡した。

 写真は、スーパーの酒フロアで小川が頭部を撃ちぬかれ血を流した死体が写された、首輪が外されて痕は残ってなかった。

『話めんどくさいからもういいな』

 それだけ言ってケイとマイはいなくなった。

 ……いつもなら死亡者の現実世界での事を話してくれるが、今回は話さなかった。まぁこいつの話は聞きたくないが。

 達之は心の中で痛烈な口調で喋った。

「安達……お前を負傷させた犯人が判った、今から病室に行くから、待っててくれ」

 達之は携帯をしまって安達が眠っている病院へ向かった。

死亡

小川徹(享年七六 矢で頭部を撃ち抜かれ射殺)

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