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苦悩のローラーコースター  作者: 立蛇志九絢子
53/65

53話 痛嘆

 アラームの音で目を覚ます、常夜灯を消し一階に下りる。

 トイレに行って終えて手を洗って出る。

 朝食を食べて、脱衣所で顔を洗ったりして、二階へ上がる。

 クローゼットの中の服を着替え、外出する準備をする。鞄を背負い、脱衣所の洗濯機に服を入れて、玄関へ行き靴を履き外を出る。


 鍵を閉めて病院へ向かう。病院に着いて入る。


 病室に入る。木村はまだ来てなかった。達之は椅子に座って安達の手を握る。

「温かいな……、俺の左手とは違う……」

 安達の手は温かかった。目を覚ましてくれないが、生きているという事を実感する。

 手を握っていると木村が入ってきた。

「押田君……おはようございます、まだ安達君は……」

 木村は悲しそうに安達の元へ行き椅子に座った。

「……目を覚ましてくれない。俺は……、この不愉快な音が無くなって、安達に会いたい……」

 病室のピッピッ……という音が消えて、安達が起きてほしいと願う。

「私も……もう一度彼と話してみたい、彼と一緒に……笑顔でいたいです……、だから……起きてくださいよ……」

 木村は涙を流しながら、安達の上半身に寄り添う。

 悲しみに溺れている二人は、起きてくれない安達が目覚めるのを待っている。

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