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苦悩のローラーコースター  作者: 立蛇志九絢子
50/65

50話 感傷

 レストランで手を洗い食事を済ませ、図書館で本を読んでいた。

「この世界は仮想空間だ、何処の誰が関わっている?俺達は何でここにいるんだ……?まるで迷宮の様だ……」

 読み終えて本棚にしまう。

「ハァ……手がかり無しか、安達も目覚めてくれないし……」

 達之はため息を吐く。床にかがみ込んでいるとメールが入った。

「……木村から?安達に何かあったのか……?」

 メールを見てみる。

[押田君、病室に来てください、状態が悪くなっている様です……]

「……何だと!?安達……」

 達之は立ち上がって急いで病院に向かう。


 病室前まで着いてガラッとドアを開け、安達の元へ向かった。

 安達は苦しそうに呼吸をしている、一体何と闘ってるんだ?

 不愉快な音は更に不愉快になっていく。

「……おい、ケイとマイ!何が起こってるんだ!」

 達之はこわばった表情で呼んだ。

『苦しんでるね、あなたも安達君も』

 ケイとマイが出てきた。傍観してんじゃねーよ……。

『私達は直接殺さないわよ、安達君はこの部屋では死なないから』

 それだけ喋って、ケイとマイはいなくなった。

「……くそっ」

 達之は胸が苦しくなりながら悔しむ。

 少し経つと、安達は苦しそうな呼吸はしなくなった。昏睡状態は続いているが、安定はしてきた。

「……さっきより、良くなってきました」

 木村は目覚めてほしい安達の手を握りながら喋った。

「……あぁ」

 達之も落ち着いて椅子に座った。

 椅子に座り少し経つとメールが入った。達之達はメールを見る。

[参加者一名死亡]

「……今度は誰だ?」

 友里が殺された、今度は誰かと思いながらメールを見ていく。

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