5話 雑誌
携帯の目覚ましのアラームが鳴る。浩輝は目蓋を開き時間を見る。
「六時五十分か」
アラームを止め目を覚ます。ベッドから起き布団から出て常夜灯を消して一階に下りる。
一階に下りて浩輝はある事に気づいた。
「あ、洗濯かけたままだった!」
昨日洗濯物をそのままにしたまま眠ってしまって服を出して無かった。
『大丈夫だよ』
ケイとマイがいた、大丈夫とは?
『ここでは家事ができない子どもがいるからね、できない人には私達が家事をやるよ、あなたの洗濯物は乾燥、アイロンもかけてクローゼットに入れたよ。洗濯でやって欲しい方は洗濯を入れて洗剤を入れてスイッチを押すだけでいいよ』
『後、食事は自分で作って食べたり買って食べたりしてね』
『自分でできる家事は自分でやってね』
マイの説明が終わりケイとマイはいなくなった。ケイは馬鹿にしてるかの様に笑ってる感じがした。
「……殺し合いが無ければマイは親切だな、今の所」
ボソリと呟き脱衣所に行き洗濯機の蓋が開いていて確かに無かった。
洗面台で顔を洗う。タオルで拭いて、リビングに戻る。
「朝食コンビ二で買ってこようか」
朝食を買いに行く準備をする。
二階の寝室に行きクローゼットを開ける。洗濯された服が入っていた。
服を着替え鞄を肩にかけ日本刀を装備する。パジャマを持ち一階に下りる。
脱衣所の洗濯機にパジャマを入れて、洗面台の鏡を見ながら髪を整える。
準備ができ、脱衣所から出て、荷物を床に置きトイレにいく。
トイレが終わり手を洗いタオルで手を拭く。
トイレから出て荷物をさっきと同じ様に掛けて靴箱へ行き、靴を履き外を出る。
鍵を閉めて朝食を買いに行く。達之は食品は貰ったと言ったが、正直貰うと言う感覚より買うと言う感覚の方が浩輝的には分かりやすいみたいだ。
朝の道を歩いていくが今の所襲われたりしない。
「コンビ二まであと少しか……」
人が見えない道を歩いていきコンビ二に着き店内に入る。
店内は浩輝一人だった。店員はいない明るい店内だった。
「とりあえず、パンとお茶を買うか」
パンコーナーへ行き、メロンパンを手に取り、飲み物コーナーへ行く。ドアを開き冷気が流れヒャッと感じながら二八十mlのお茶を一本取る。
自動ドアの前まで行き、ふと思った。
「まるで……万引きしてる様だ……」
いくら料金を払わなくて良いと言われても万引きと変わらない、浩輝の膝が少しだけガクガク震えた。
しかしこのままでは朝食が食べれない。浩輝は大きく呼吸をし覚悟を決め店を出る。
外に出たが、万引きで店員が出てくるやサイレンが鳴る等は無かった。
「……」
複雑な気分のまま自分のコテージに戻る。
達之と木村に会う事無くコテージに着き、鍵を開けてドアを開く。
靴を脱ぎ、電気を付ける。机の上に買ったメロンパンとお茶を置き、日本刀と鞄を床に置く。
椅子を出して座る。
「いただきます」
朝食のメロンパンの袋を開け、メロンパンに一口かぶりつく。
一口かぶりついて、ペットボトルのキャップを開けお茶を飲む。
メロンパンを食べ終え、お茶も飲み終えて、ゴミ箱のあるキッチンへ行き、ペットボトルは洗い、選別して捨てる。
携帯を手に取り時間を見る。
「八時か、掃除機で掃除しようか」
リビングに戻り、物入れにあった掃除機を出し、一階を掃除し始める。
掃除機の音を聞きながらキッチンを掃除し、リビングをかけ、脱衣所とトイレをかけ玄関をかけて一階は終える。
コードを回収し、掃除機を持ち二階へ上がる。
寝室に着き、掃除機でベッドの下を掃除し、床をかけ、二階の掃除を終え一階に戻る。
物入れに掃除機をしまい両腕を大きく上に上げる。
腕を下ろす。
「そういえば、二枚あった鍵いつも二枚とも持って行ってたな、一枚二階のパソコン置いてる机の引き出しに入れとくか」
浩輝は二階に上がり寝室に入り机の引き出しの前に行く。
「鍵が掛けれる方の引き出しに一枚入れようか」
浩輝は自分が引き出しの鍵を入れてる一番右側の小さい引き出しを引く。するとその中には鍵が在り手に取る。
小さい引き出しを戻し鍵の掛かってる右側の引き出しに鍵を使う。
引き出しを引くと、
「あ!この本は!」
エロ本では無く、浩輝が好きなゲーム製作者の雑誌が出てきた。
雑誌を手に取り雑誌を見る。パラパラ見るとあるページに目が入った。
「石井薫……、彼が学生時代に作ったフリーゲーム面白いんだよな」
写真が撮られてるページを見ながらボソリと喋る。
インタビューの文章を見てみると、
「彼には妹がいるのか、俺は一人っ子だからな、兄弟がいると言う感覚が良く分からない……」
雑誌を閉じ、引き出しにしまい、家の鍵予備もこの引き出しにしまい引き出しを戻して鍵を掛けて、小さい引き出しに鍵をしまい引き出しを戻す。
「昼食はスーパーで買うか。まだ店の中は入ってないし、どんな感じか知りたいし。まだ九時にもなってないし、小説でも見るか」
浩輝は本棚にある漫画や小説を選び小説を手に取り自分のベッドの上に置きベッドに寝転びながら小説を読む。
小説を読み、殺し合いという現実から一時的に背ける。
しばらくして小説一冊読み終えて本棚に戻す。
携帯の時間を見る。
「意外と経ってた。十一時三十分か、そろそろ行くか」
寝室から出て一階に下りる。
リビングに置きっぱなしの日本刀と鞄を装備して、電気を消して靴を履く。外に出る。
鍵を閉めてスーパーへ向かう、急いではいないので歩いてスーパーへの道を進んでいく。
ケイとマイ
ケイ46cm
マイ42cm
口が無いが会話可能
何処から出てくるか分からない
ケイ口悪い。マイ意外と丁寧。
目がキラーンてする事可能
空中に浮かぶ事可能