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苦悩のローラーコースター  作者: 立蛇志九絢子
39/65

39話 恋慕

 PSで遊んでいった浩輝達は携帯の時間を見る。

「そろそろレストラン行くか」

 達之の発言で浩輝はPSを止め、鞄におさめて一階に下りて外に出る。


 達之と一緒にレストランへ行くと、木村が来た。

「お二人共仲が良いですね」

 木村は微笑みながら喋る。

「あ……ありがとう」

 浩輝は顔を少し赤くなった。

 隣に歩いていた達之は浩輝の左腕をトントンして、

「二人っきりで歩いてみろよ、俺先行ってるから」

 そう言って達之は走ってレストランの道を行ってしまった。

「あ……達之……」

 達之からの挑戦状みたいな物を残して浩輝と木村は残された。

「えっと……一緒にレストランへ行きましょうか」

 木村は頬を赤くそめて浩輝に言う。

「あっあぁ、そうだな……」

 二人はレストランまでの道を歩いて行く。

 会話はしてない(恥ずかしくてできない)状態で二人は歩く。すると木村は、右側にいるので浩輝の右手を優しくそっと握った。

「なっ……!?」

 浩輝は立ち止まってしまい戸惑う。

「温かいです……、あの時みたいに」

 木村は頬が赤く微笑む。

 浩輝の心臓はドキドキする、女の子が手を握ってくるという状況に。

 浩輝も木村の手を優しく握りながら、ゆっくりレストランへ歩く。

 何も喋らないのは悪いと思った浩輝は歩きながら喋り始めた。

「えっと、君はどの位から俺の事を好きになってくれたんだ?」

 浩輝は恥ずかしい質問を口が少しつっかえながら問う。

「……安達君が怪我をしてしまった時からだと思います。あの時、あなたが怪我をして私は、絶対助けなきゃと思い必死にやりました。終わった後、優しく私の手を握ってくれて、とても嬉しかったです。看護学生で良かったと思いました」

 木村は浩輝の顔を見ながら、思いを伝えた。

 浩輝も恥ずかしいが、木村に思いを伝える。

「俺は……、始めてレストランで君と出会った時だ。拳銃向けられた時はビックリしたが」

 浩輝は少し笑いながら喋る。

「あの時は、本当にごめんなさい」

 木村は始めての時を思い出しながら苦笑いする。

「いや、怖いとは思うさ。こんな目に遭って急に話かけたからな、でも君との出会いは今も思い出す」

 二人だけの世界の中、浩輝と木村はレストランへ着き入って行く。

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