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苦悩のローラーコースター  作者: 立蛇志九絢子
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25話 相思

 達之達がいつの間にかいなくなり、木村と二人きりの状況になってしまった。女の子と二人っきりで浩輝は緊張していた。

 浩輝は素早く呼吸をしてから木村に話かける。

「えっと……、さっきの発言は俺を安心させるために言ってくれたのか?」

 浩輝のこの発言に木村は、え? と言ってる様な表情だった。

「あれは本当の事を言ったのですよ、皆の前で言ったので少し恥ずかしかったです……」

 木村は恥ずかしそうに微笑んだ。

 この場所はあの時みたいな二人だけの世界だった。

 二人はお互い緊張している、木村は浩輝に好意を浩輝は木村に好意を持っていたから。

 浩輝は不思議な感覚だった、達之と一緒にいると安心する感じで、木村と一緒にいる事も同じ様に安心する。

「俺は……、このゲームを止めていきたい、現実世界に戻って君や達之達と会ってみたい」

「私も同じです、現実世界のあなたに会ってみたいです」

 浩輝は落ち着いた声で喋り、木村は微笑みながら喋った。

 二人の会話が終わり、二人で店を出る。


 外に出て、二人はコテージへ帰ろうとする。

「では、おやすみなさい」

「あぁ、おやすみ」

 浩輝と木村は一端別れて自分のコテージへ戻って行く。

 コテージに着き、鍵を開けてドアを開く。


 電気を点け、二階に上がりパジャマとパンツを準備して日本刀と鞄を置いて一階に下りる。

 脱衣所の棚にパジャマとパンツを置いて服を脱ぐ。

 シャワーでイスにお湯をかけて体にシャワーをかける。体を洗いシャワーで洗い流す。

 髪を濡らしシャンプーで洗う。洗い終わって洗顔してシャワーを流す。

 風呂場を出て棚にあるバスタオルを取り体と髪を拭く。

 パジャマに着替え洗面台でドライヤーを使い髪を乾かす。乾かしてから歯磨きをする。脱いだ服とバスタオルを入れて、蛇口をひねって水を溜めていき、洗剤を一定量入れて蓋を閉じスイッチを押す。

 リビングに戻り電気を消して二階へ上がる。

 寝室の電気を点け、ベッドの上に寝転がる。

 寝転がっていると、メールが入った。達之からだった。

[安達、どうだった?木村と二人きりのデートは?]

 達之には木村に好意がある事は知られていた(バレていた)が、浩輝は少し嬉しさと恥ずかしさが出てきた。

[からかわないでくれよ達之、達之達がいつの間にか居なくなっていたから、こっちはかなり緊張したぞ。でも木村と話す事ができたのは嬉しかった、ありがとう]

 浩輝はそう達之にメールを送った。しばらく経つと達之からの返事がきた。

[悪い悪い、でもいい機会だっただろ?彼女を……守ってやれよ?]

 達之のメールの文章の後半が遺言の様に感じ取ってしまった。

 浩輝は決意をした、このゲームを終わらせて皆で元の現実世界に戻るため、この仮想空間で戦っていくと……。人を殺すためでは無く、生きていくために。

 携帯を枕元に置くとメールが入った。ケイとマイからのメールだった。

[今日の犠牲者は0人です。お休みなさい]

 今日も誰も死ななかった、この誰も死なない状況が長く続いてほしいと願いながら常夜灯にして、布団に入り目をつむり眠る。

勝手にカップリング

NT…浩彩か安木

BL…達浩・押安、浩達・安押

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