14話 愉悦
「大学に行かなきゃ、急がないと」
若い女性の声が焦ってる様に聞こえた。
「アニメ、アニメ、アニメ、アニメ」
アニメと連発してるさっきとは別の女性の声が聞こえた。
昨日とは違う謎の声が聞こえ浩輝は目を覚ました。
「ハァ、昨日とは違う声だ、何なんだ?あの声は……」
浩輝は少し寒気がした、布団をはがし常夜灯を消して一階に下りる。
一階に下り脱衣所へ行き顔を洗う、タオルで拭きリビングへ戻る。
トースターの所へ行き食パンを出して冷蔵庫のマーガリンを一枚の食パンにぬる。トースターに入れて焼いていく。その間マーガリンをしまって二階に上がる。
寝室に行きクローゼットを開けて服を着替えパジャマを持ち脱衣所に向かう。
洗濯機にパジャマを入れ鏡を見ながら髪を整える。
脱衣所から出てトイレに行く。終わって手を洗いタオルで拭く。
タオルを持ちトイレから出て洗濯機に入れて棚のタオルを持ちトイレにタオルをかける。
もう食パンができたみたいで皿を準備しマグカップとスプーンも出す。紅茶を一袋取りカップに粉を入れ、袋を捨ててお湯を沸かす。
しばらく待ち沸いたのでお湯を入れてスプーンで混ぜる。マグカップを机の上に置いて食パンを皿にのせて机の上に置いて椅子に座る。
「いただきます」
紅茶を一口飲んでテレビをつける。天気予報が流れ今日の午後から雨が降る事が分かった。
「午後から傘が必要だな、鞄の中に折りたたみがあるからいいか」
食パンをかぶりついて食べていき紅茶を飲む。
食べ終えてマグカップと皿を持ちキッチンで洗い、食洗機に置く。
タオルで手を拭いて掃除機で一階二階と掃除をする。しばらくかけてから掃除を終えて物置きにしまう。
洗面台に行き歯を磨き、磨き終えてリビングに戻る。
テレビを消して一息つくと携帯にメールが入った。
「達之からか?どれどれ……」
[安達おはよう、今からコテージ行くから待っててくれ]
「意外と早いな、まぁ準備しようか」
携帯をポケットにしまい、寝室に行く。
寝室のPSを準備して待つ。十時になりピンポンと鳴ったので一階の玄関に行く。ドアを開けると達之が来てくれた。
「いらっしゃーい、達之」
「待たせたな、おじゃましまーす」
達之は浩輝のコテージに入った。靴を脱いで上がる。
「二階に行っててくれ、お茶準備するから」
「分かった、上がっとくから」
達之が二階へ上がり、浩輝はお茶を準備する。コップについで二つ持って安全のためゆっくり上がっていく。
寝室の床に達之が座っていた。お茶を達之にさしだす。
「ありがとう、安達、潜入する準備はできてるか?」
達之はPSを右手で持って表情が明るかった。
浩輝は自分のPSの電源を入れて、
「あぁバッチリだ、さぁ始めようか」
浩輝と達之は通信を始める。最初は潜入ミッションからの様だ。
「装備OK武器OK、服装OKっと」
「じゃあミッションスタート!」
達之の合図でミッションが始まった。見つからない様に進んでいく。
今の所敵兵に見つかっていない。
「それCQCっと、おやすみ」
達之はボソッと吐いた。達之のプレイは浩輝よりもうまく見えた。
「うまいな……羨ましいよ」
浩輝は羨ましそうに達之に喋った。
「安達もうまいぞ、俺が気付かなかった所に敵が居ると教えてくれたし、最高だよ」
「ありがとう、嬉しいよ」
浩輝は達之に微笑んだ。ミッションを進んでいくとボス戦に入った。
ボスはAI兵器だ、アサルトライフルで攻撃していく。途中AI兵器が浩輝達に攻撃をしてきた。攻撃をかわして再びAI兵器に攻撃する。
「最近やって無かったから少し厳しいかな?達之はどうだ?」
達之に顔を向け達之の返事は、
「まぁ俺も最近やって無かったからな、でも平気だと思う」
攻撃しながら喋り、二人共集中する。攻撃し続けていきAI兵器の活動は止まった。
「よっしゃ!クリア!」
「楽しかったー、安達と一緒に戦えて楽しかったよ」
浩輝と達之は右手をグーにしてお互いの右手を軽く叩く。
達之はお茶を飲み、浩輝も一緒にお茶を飲み一息つく。
浩輝達の携帯の着信音がした。
「誰からだ?」
「……嫌な予感がするぞ安達」
自分の携帯のメールを確認する。
[参加者一名死亡]
あの時みたいなタイトルだった。
「誰が死んだんだろう……」
達之はボソリと小さな声で呟きメールの内容を見ていく。
ゲームは作者好みです。これまでも、これからも。
ゲームのシーンは皆様の想像でお願いします。苦手な戦闘は人それぞれなので。