頼み?ふーんあっそう
「聖女様私たちをお助けください。」
せっかく研究しようとしていたのに誰かが玄関先で叫んでる。
ちなみに聖女っていうのは私のことだ。
私のはかなげな容姿から聖女って呼ばれている。
別に私自体は回復よりかは攻撃系の魔法の方が得意だと自負してるんだけど。
それに六英雄の中には本物の女神官で回復系や支援系の聖術や魔法が得意なのがいたんだけどなぜか私の方が聖女って呼ばれている。
めんどくさいから居留守しようかな。
うん、居留守しよう。
ついでに二度寝しよ。
私の家のお布団はかなりいいお布団だよ。
私が直々に魔物から素材を取ってきて職人に依頼したやつだよ。
素材がいいのもあるけど職人の腕もいい完璧だよ。
「聖女様っ 答えてください。
我々は今窮地に立たされているのです。此度の戦争に負ければ我々は奴隷として扱われ私たちに未来は ないでしょう。どうかお助けを。」
いないよー
「大賢者様!お力をおかしを」
いるすだよー
「おねがいしますっ!」
いやそもそも奴隷制度はあるけれどそんなに扱いひどくないし。
正義君がひどいのは許さないし。
正義君は六英雄の一人で元騎士だった人だよ。
いや正義君が言うには今でも騎士だってさ。
なんでも死んだ姫に忠誠を誓っている限りわたしは騎士だってさ。
それで正義君はちまたでは聖騎士って呼ばれてるんだよ。
まあ聖騎士こと正義君が騎士だろうがどうだろうがどうでもいいんだけど、
彼は騎士の心得とやらで悪いことは許せないんだって。
まあ国として認められているどり制度そのものをなくすことはできてないようだけど、
あんまりにもひどいと六英雄の名を使ってとめているんだよね。
それに彼自身のお金を使って奴隷を買って開放したりしてるんだよねえ。
だからたぶん大丈夫。
そういうことは正義君に任せてわたしはのんびりするよ。
ということでじゃあおやすみっ!