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壊れた平和な日常

サミャを拾って一年経ちました。親は見つからないみたいです。

2歳になったサミャは一語文から二語文をしゃべれるようになりました。私のことはシャヤと呼びます。サヤが言いづらいのでしょう。シャヤ マンマ や シャヤ オムチュなどと言葉が増えてきました。





私の朝は、寝起きが悪い先生を起こすことから始まります。

寝起きが悪くてベッドに引き込まれて抱き枕にされたことが何度かあったので細心の注意を払います。


しかし、この日は夜中に何度もサミャに起こされて、抱っこして寝たりしていたために寝不足で、何にも考えずに起こしました。


「先生、起きてください。先生」


先生の体を揺するとベッドの中に引き込まれそうになりました。

中途半端に抵抗したために体のバランスを崩して先生の体の上に馬乗りをしてしまい、挙句、事故で仮面をつけている先生の唯一オープンになっているクチビルにキスをしてしまいました。

そこまでは、事故なんで、気まずさがありつつも誤魔化して、その場から去ることが出来たんですが。非常事態が起きました。


「ええー!?」


先生の仮面がポロリと取れてしまったのです。

驚いている私が映る黒い瞳も驚いているようでした。


私の叫び声を聞いて駆けつけたポチが、私の服を噛んで引っ張り、ベッドから引きずり落とそうとします。ポチの力が強く、ベッドから勢いよく落ちてしまいました。


「アイタタタ・・・」


起きあがった私の顔を心配そうに覗くポチは思いのほか顔が近すぎた為にポチともキスをしてしまいました。まぁ、犬だしペットだから心配はありません。しかし、次の瞬間。

ポチの体が猛烈にゴキゴキと変化していき、茶髪の裸の男性に変身しました。


「ええー!?キャッ!!」


その場を逃げることを選択した私は、ナナシ君とサミャが寝ている病室にいきます。ちなみに私は泊まり込みで面倒をみているので私の寝室でもあります。


「シャヤ ブーブー?」


サミャは起きていて、遊びたそうにしています。靴を履かせて、ベビーベッドから下ろして好きに遊ばせます。

その間に気持ちを落ちつかせようと、いつもの習慣であるナナシ君の調子を見ようと、ナナシ君のベッドに近づいたその瞬間。


「シャヤ だっこ!」


サミャが勢いよく私の足にしがみつきました。そのことで私は体のバランスを崩してナナシ君のベッドに倒れこんでしまいました。


デジャブです。


倒れこんだ瞬間、ナナシ君の形が整った薄いクチビルにキスをしてました。

それと同時に重く閉ざされていた瞼が開き、青い瞳と目が合いました。


「ええー!?」


またも驚いた私は体をのけぞらして、後ろに尻もちをつきました。

足にしがみついていたサミャはそんな私の体によじ登りました。

大混乱の私はサミャを抱きしめることで気持ちを落ち着かせようと心みました。

サミャをみて抱きしめた瞬間に、サミャは私にキスをしてきました。


そうしたらサミャの体は光り、私は気がついたら、赤毛の裸の男性に下にいました。



「ええー!?」



そして、ブラックアウト。

私は意識を失ったのです。


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