カルマ
医療班。女。
類稀なる医療技術を持つ。瀕死の状態から蘇生させることも出来る。
その為、他国から応援として呼ばれることも多い。
戦場に立つことは少ないが、赴いた際の安心感は並のものではない。
だが体力をかなり消費することは間違いないため、あまり乱発は出来ない。
ショートカットで、赤いフレームの眼鏡を掛けている。
内気でおとなしい性格の為か、自分の意見を押し通すということができない。
限りなく控えめで、相手の様子を窺いながら話をしがち。
サクやスズネに絡まれてはひたすら戸惑う日々。
チュリア商店街にある和菓子店の娘と知り合い。
通っているうちに常連となり、ノアやリアと一緒によく店へ出かけている。
クレハ曰く、カルマの治癒能力は白魔術が派生したものであり、魔術とは違うようである。
それは特別な人間のみ持つことが出来る『超能力』と呼ばれるもののようで、世界中でも数人しか存在していないらしい。
その超能力を持つ為に、研究所で実験台となっていた過去を持つ。
今でも研究所があったネピの森に行くとトラウマが蘇るらしく、あまり近寄らないようにしている。
その為ネピの森の中にあるユーラ村に行ったことがない。一面に広がるバラ園には興味があるようだが、見に行く為には森に入らなければ……、ということで葛藤の日々である。
常に敬語で礼儀正しい。年上にも年下にも全く変わらない態度である。
「……あの、初めまして……ですか? 私、カルマですけど……」
「任せてください。私が治します」
「かつて私は、この力のせいで虐げられました。この力をうらんだこともありました。……でも今は、この力があって良かったと……そう思います」
「ユーラ村……とても綺麗な場所なんでしょう? 行ってみたいんですけど……今は、まだ」




