作者あとがき
最後まで読んで下さった方、本当にありがとうございます。おかげさまで、第2作も遂に完結です。
今作では、過去の因縁編として、シアーズ君が海軍を辞めて海賊になるまで、そして、彼がローランド君を恨むに至った経緯を、若干路線を踏み外しながらも書きました。
本当はもっと、和気あいあいとした感じの、楽しい作風にしようと思っていたのですが、話の都合上、どうも無理でした。いろいろ入れようと思ったネタもあるのですが、書ききれませんでした。そんなこんなですが、楽しんでいただけたなら、幸いです。
さて、次からのことですが、シリーズ第3作として、そのままこれの続き(相変わらず時系列でない)を投稿するか、別のを載せるかで迷って、結局話の分かりやすさを優先し、外伝を載せることに決めました。外伝のタイトルは、『永遠の鎖に絡めとられて』です。ちょっと長いかな。でも、変える気は、(多分)ありません。
主人公は、外伝だけあって、ウィリアム・ローランド卿です。といっても、子ども時代。今までの作中に、『左目』がキーポイントみたいになってましたが、今作で解明されんかったじゃん、とツッコミを入れた方もいらっしゃるはず。外伝で、明らかになります。無理に外伝ってしなくてもよかったんですが、シアーズ君が一瞬しか出ないので、彼一応このシリーズの主人公なんで、外伝扱いにしました。
前半は親世代中心で、全体として、今までに語られなかったローランド卿の過去を書きます。出来れば3月24日から連載を始めます。
シアーズ君の過去は・・・過去は、平凡そうです。書けたら、書きたいなあ。
何はともあれ、第2部を完結できたことがとてもうれしいです。ご意見・感想等あれば、いただけると今後の励みになります。何より、読んでくださって本当に感謝しています。次作でまたお会いできるのを楽しみにしております。 沖津奏
『十字架を架ける』【完】




