表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【本編完結】王子の寝た子を起こしたら、夢見る少女では居られなくなりました!  作者: こさか りね
本編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

52/83

38

フェアリエルは学園へと来ていた。


そして今は昼休憩中、メルティアとアグネスに、兄が帰って来た事を伝え、落ち着いてから、話の場を(もう)ける事を伝えたのだ。


そうして、授業が終わり、ウィルフォードと図書室へと行く。


「この図書室も久しぶりだな」


「ええ。マジッククレーの事を考えるのも、久しぶりな気がするわ」


ここ最近は、本当に色々あった。

そして、私達に出来る事は、一段落したのである。


「今日は前回の続きなんだが、日が()いたので、再度、見直しも兼ねて調べて行こうか」


それから、下校時間となる頃に、ウィルフォードが口を開いたのだ。


「先日話した事なんだが、今週は茶会ではなく、街へ遊びに行かないか?」


「ええ。大丈夫よ。余り街に詳しくないけれど、良いかしら?」


いつもは、屋敷に商人を呼んだり、お店に行ったとしても馬車なので、何処に何があるのかを(ほとん)ど知らないのだ。


「ああ。どんな事がしたい?」


「そうね、マジッククレーのお店に行ってみたいわ!あと、美味しいケーキとかも捨てがたいわよね」


私がそう伝えると『分かった。色々調べておくよ』と笑顔で答えてくれたのだった。


「私もメル達に聞いてみるわ。あと、護衛無しで行くのよね?変装とか必要?」


「そうだな。それは俺に任せてくれるか?当日は簡素な服装で来てくれると助かる」


「分かったわ。二人きりでなんて楽しみね!」


そう伝えると、ウィルフォードは屈託の無い笑みを浮かべて『ははっ。そうだな。俺も楽しみだ!』と言ってくれたのであった。


私がその顔に、見惚れてしまった事は、内緒である。



そうして私は、美味しいケーキ屋をリサーチするべく、次の日の昼休憩で2人に聞いたのだ。


「教えて欲しいんだけど、街でお勧めのケーキ屋とかない?」


それを聞いたアグネスが『ケーキ屋かぁ。王都は何処も美味しいと思うけれど・・・。』

と話したあと、何かを思い出したかの様に、再度口を開いたのだ。


「あ!そう言えば!

前、私の寮へ遊びに来てくれた時に、可愛くて美味しいケーキ屋を見つけたって話したの、覚えてる?」


そう言えば、話した記憶がある。

私は頷きながら『覚えているわ!何処にあるの?』と問いかけたのだ。


「少し街のはずれよ。(ちな)みに私の寮の場所は分かる?」


「もちろん分かるわ」


すると、アグネスが丁寧に行き方を教えてくれたのだった。


「寮から出ると、大通りがあるでしょう?

それを、王宮方面とは逆に行ってもらって、最初の小道を右に入るの。

そこから、真っ直ぐ進み、二本目の道を左に入ると、突き当りにあるのよ」


丁寧に説明してくれたのだが、街に詳しくない私には、全く想像が出来ない。


「結構分かりづらい場所にあるのね。名前は、なんて言うの?」


「【Fancy Fancy】よ」


ファンシーが2つも付いている・・・。

とても、メルヘンチックなお店を想像してしまった。


すると、話しを聞いていたメルティアが口を開いたのだ。


「私も知っているわ。とっても、可愛いのよね!

でもそうよね、あの場所だと、分かりづらいかもね。

・・・私は最近知ったのよ」


なんと、メルティアも知っていたのだ。

私は2人に『(ちな)みに、ウィルを連れて行っても大丈夫なお店だった?』と聞いた。


「殿下とデート?

そうね。

・・・大丈夫だと思うわ」


メルティアの()が気になった私は、『メル?今の間は、なに?』と目を見つめて問い返すと、少し慌てたように返して来たのだった。


「え?いえ、違うのよ。

決して変なお店ではないわ。安心して」


なんだろう・・・。

何故か信用できない。

だから、私は『アグネス、本当?』と問いかけたのだ。


「ええ。メルの言う通り、変なお店ではないわ」


そう2人からお墨付きをもらったので、【Fancy Fancy】に行ってみようと決めたのであった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ