表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王子の寝た子を起こしたら、夢見る少女では居られなくなりました!  作者: こさか りね
本編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/37

4

前世を思い出す前の私は、健気(けなげ)にもウィルフォード様と向き合おうとしていたのは事実だ。


でも、それも今日までで終わり!

私の事が気に入らない様だから、あちらから婚約を解消してもらえばいい。

公爵家からは流石に言えないもんね。


さぁ、ここからよ!のんびりと自由な生活を手に入れてみせるわ!


決意を新たにしたところで、まずは作戦を考えなければならない。

(すで)に良く思われていないのだが、今のままだと決定打に欠けるので、何か一押し欲しい。


だからと言って、前世で流行っていた悪役令嬢の様に振舞って、断罪される要因を作るのは得策ではない。


・・・って、考えても出て来ないじゃないっ!


と、諦めかけたその時、(ひらめ)いた!


そうよ!いい見本が目の前にいたわ。ウィルフォード様の真似をすればいいのよ。


ウィルフォード様には悪いが、あんな態度を取られたら普通に嫌だ。

(ただ)でさえ、好感度が低い私がすれば、顔を合わせるのも嫌になるだろう。


名付けて【目には目を歯には歯を】作戦で攻めるわよ!

ウィルフォード様、覚悟する事ね!

婚約やめます。って言わせてみせるわ!!


早々(はやばや)と考えが(まと)まった私は、ベッドの上で高笑いをしたのであった。


だが、この時のフェアリエルは知らない。


婚約者が仮婚約者である事を・・・。


そして、仮婚約契約書には、学園を卒業するまでに、お互が結婚を望まない場合には、この婚約は無効とする。

の一文が入っていた事を。


そう、フェアリエルは何もする必要はなく『結婚したくない』の一言で解消できたのだ。


これから行うであろう作戦が、ウィルフォードの()()()を起こす事になるとは、夢にも思わなかったのである。


そうして考えも(まと)まり、早速手紙を開封しようとサイドテーブルに手を掛けた、その時。


()()()()


「エルっ!大丈夫か!?」


ノックもなく扉を蹴破(けやぶ)るんじゃないかと言う勢いで入ってくる父。


「レディの部屋にノック無しで入るなんて、父親でも認められませんよ?」と叱る母。




家族想いの父。ベンジャミンは騎士の様な体躯(たいく)に王家の血筋に多い金髪だ。

瞳は碧眼で、この国の王と従兄弟同士である。

家族が大好き過ぎて、ちょっと暑苦しいし、暴走する事もあるのだが、いざという時、とても頼りになる自慢の父だ。


因みに、父の手綱はしっかりと母に握られているので、暴走しても事なきを得ている。


そして、思慮深い母。マリアベルは目鼻立ちがクッキリとした華やかな美女だ。

ブルーバイオレッドの髪と、どこかミステリアスな雰囲気のあるダークブルーの瞳を持っている。


いつも落ち着いていて、淑女の鏡なのだが、怒るとすごく怖い。


そんな母に、父は逆らえない様だ。

・・・惚れた弱みなんだろう。


そう、お気付きかもしれないが、私は両親と全然似ていない。

だが、ちゃんと2人の実子なのだ。


隔世遺伝で、祖母クリスティアーナと色彩も顔立ちもソックリなのだと言う。


そして、若かりし頃の祖母は、その珍しい瞳と美貌ゆえ傾国の美女と言われていた。


祖父母は私が産まれる少し前に事故で(はかな)くなっている為、絵姿でしか見た事はないが、祖母は妖精の様に可憐な姿だったのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ