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王子の寝た子を起こしたら、夢見る少女では居られなくなりました!  作者: こさか りね
本編

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23

次の日


学園のお昼休憩中に、昨日出来たばかりの試作品をメルティアに渡した。


「以前、話した乾燥を解消するマジッククレーが出来たの。使ってみてくれる?」


「ありがとうエル。大事に使わせてもらうわ」


そう言って私から受け取ってくれたのだ。


「使い心地を後日教えて欲しいんだけど、いい?」

「もちろんよ。ちゃんと正直に伝えるわね」


そうメルティアと約束をして、明日から始まる長期休暇の話になった。


「明日から2週間の休みね!アグネスのお家に遊びに行けるのが楽しみだわ」


両親には既に話し、アグネスの両親へ手紙をしたためてもらったのだ。


そして先日、返信が来た為、許可が下りたのである。


「何もない所だけれど、自然に囲まれてとても落ち着けるのよ。

大きい湖もあるし、是非案内させてね」


「ありがとう!アグネスは明日実家に帰るの?」


「そうよ。1年ぶりの家だから、帰って1週間はゆっくりと過ごすつもりよ」


私とアグネスが話していると、メルティアが聞いてきたのである。


「アグネスのご両親は何が好きなのかしら?

何か手土産を持って行こうと思うのだけれど」


「余り気を使わないで大丈夫よ」


「そうはいかないわ。嫌いな物はないかしら?ないなら、こちらで見繕(みつくろ)うわね」


「嫌いな物は特にないわ。気を使ってくれてありがとう」


そして、これからの楽しい予定の話に花を咲かせ、お昼休憩は終わりとなったのだった。


その後、授業が終わり、帰り支度をして馬車乗り場へと行く。

アグネスは学園からの乗合馬車で帰るので別々だ。


メルティアの馬車は既に到着していた為、先に帰って行ったのだった。


そして私は(時間があるから、次に作れそうな物を考えるか)と思案していたら声をかけられたのである。


「あの、初めまして。私、ミレット・バンサムと申します。

・・・突然ごめんなさい。

お話ししたいと思って声をかけさせて頂きました」


目を()ると、ウィルフォードが友人と言っていた、バンサム男爵令嬢がいたのだった。


「こちらこそ初めまして。フェアリエル・クリーヴランドを申します。

(わたくし)に何か御用ですか?」


まさか、ウィルフォードに近づくな、とか言いに来たのかしら?


「ウィルフォード殿下とはクラスメイトとして仲良くさせて頂いております」


「ええ。存じ上げておりますわ。それが何か?」


乙女ゲームみたいな展開じゃない!?このタイミングなの?

なんだか、ドキドキしてしまう。


「色々お話しさせて頂いておりまして、相談にも乗ってもらっております。

ウィルフォード殿下からクリーヴランド様はとても優しく、努力家と聞き、私も仲良くなれたらと思い、不躾(ぶしつけ)にも話しかけてしまいました」


・・・え?

なんか美化されているけど、私の事よね?


「あの、本当に殿下がそんな事を言われたのですか?」


「はい。とてもクリーヴランド様を大事に思われているのだと感じました。

殿下とクリーヴランド様みたいに、愛し愛される関係は私の憧れなのです」


なんか、思っていたのと違った。

乙女ゲーム展開を少し期待していた自分が恥ずかしい・・・。


・・・なんて答えればいいのかしら。

否定は出来ないから、肯定しておこう。


「とても恥ずかしいですわ。でも、ありがとうございます」


ミレットは手を()()()()とさせながら、『あの、また話しかけてもいいですか?』と聞いて来たのだ。


「ええ、是非。今日は話しかけてくださってありがとうございます。

とても楽しい時間を過ごせましたわ」


「いいえ。こちらこそ、お話しして頂いて、ありがとうございます。では、失礼致します」


ミレットはお辞儀をして立ち去って行った。

その後ろ姿を眺めていると、ちょうど馬車が来たので乗り込んだのであった。


ビックリしたわ。まさか、殿下がそんな事を話していたなんて。


自分がいないところで自分の話をされる事に、何とも言えない恥ずかしさや、照れくささを感じたのであった。



【ミレット視点】


今日は、憧れのフェアリエル様に話しかけてしまった。

とても綺麗で、突然話しかけた私にも丁寧に対応してくれたのよ。


殿下から聞いていた話しと一緒だったわ。


女性の私でもドキドキしてしまうのだから、殿下が惚れ込むのも分かる。


もうすぐクラス替えだし、一緒のクラスになれないかしら?

そうしたら、もっとお近づきになれるのに・・・。


そうして、何かをやり遂げたかの様な満足感に満たされるミレットであった。


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