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そうして、あっという間に月日が経ち、私達は学園へ入学する事になった。
14歳。
これから3年間、この【セントラルオーサム学園】で学ぶのだ。
この学園は貴族が通う学校である。
もちろん、学園では身分の分け隔てなく、皆、平等に接する事を歌っているのだ。
いっぱい、お友達ができるかしら?
期待に胸が膨らむ。
あれからメルティアとは1年に1回のペースで会っていた。
だが、今日からは毎日会える事に心が躍る。
メルと一緒のクラスだったらいいな!
そうこうしながら、クラス表の前に着いた。
えーっと、私はBクラスね。
・・・やった!メルも一緒じゃない!!
嬉しくて飛び跳ねたくなるが、ここは公衆の面前だ。
母に鍛えられた、淑女の仮面を被り直し、気持ちを落ち着かせる為にウィルフォードは何処のクラスなのかを見る事にしたのだ。
・・・・・Aクラスか。
お隣さんね。
そうしてクラス表を眺めていたら、後ろから肩を叩かれたのである。
そして振り向くと、笑顔のメルティアがいたのだ。
思わず抱き付きたくなるところをグッと堪えて挨拶をする。
「メル、お久しぶりね。元気そうで何よりだわ。」
「私も、エルの元気な姿を見られて、とても嬉しいわ。
もうクラス表は確認したの?」
そう言ってメルティアは目線を動かしクラス表を見た。
「一通り見たわ!なんと、私達、一緒のクラスなのよ!運命を感じるわね!」
「ふふっ、大げさねぇ。でも、とっても楽しい学園生活になりそう。よろしくね!エル。
・・・あら?
殿下はAクラスなのね。寂しくない?」
「え?全然寂しくないわ!
・・・お隣だし。」
「それもそうね。隣だし、いつでも会えるわよ」
『ふぅっ』危ない危ない。
寂しいフリをしないといけないのよね。
作戦の事はまだ話せる段階ではないし、気を付けないといけないわ。
そうして、その後は一緒に入学式の会場と向かったのだった。
会場に着き、周りを見回すと、みんな期待と不安が入り混じった顔をしている。
そして、厳かな雰囲気の中、式が始まったのだ。
学園長挨拶・在校生からの言葉と続く。
新入生代表の言葉でウィルフォードが壇上に上がった。
金色の髪に紫の瞳。スラっとしたスタイルと目鼻立ちの整った王子様に、みんな高揚している様だ。
だがそんな中、私は一人考える。
最近は目も合わせてくれなくなった。
そろそろ、お茶会も無くなるかもしれない。
地味に続けてきた作戦が、漸く花開こうとしている。
・・・ついに時が来たのかしら?
そう考えている内に、ウィルフォードの挨拶は終わっていたのだった。
その後、教室へ戻り、自己紹介をし、教材を貰って終了となったのである。




