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ヒトの骨格を持つ蝿の魔物に滅ぼされゆく世界を救う物語/アストリア戦記  作者: シューゲツ/GQもん
この世界のこと

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“願いの力”について

──人は誰しも願いのチカラを持ち、多かれ少なかれその願望を叶えるチカラが備わっている。


 その願いは多種多様な感情や欲望の種類により様々な“意思の力”に振り分けられ、現実に出力する力を“魔法”と呼ぶ。


 魔法を使用するためには、"意思の力"に加え、"触媒(杖やアクセサリー)"と"血筋(王家の血筋あるいは極めて限られる魔導士の家系)"が必要となる。虫の魔物が蔓延る直前のアストリアは、調和を保っていたが、それ以前は血筋を巡る婚姻や後継者に纏わる争いが後を絶えなかった。


 また、成人した魔導士にとって、魔法を使用するための原動力となる意思の力は、怒りや哀しみなどのある種の感情に固定される場合が多い。大人では、通常多くの場合、魔法の原動力は一人一種類の決まった感情に固定される。


 心の分化が進んでいない、発達段階の場合は全ての種類の感情に基づく意思が原動力となり得る(“ワイルドカード”)。子供の場合は原動力の感情が分散することもあり、魔法の使用にあたって特に強い集中力が要求されるため、心を乱す者との交友はなるべく慎むべきであろう。


 感情によって使用できる魔法の種類は異なり、習得できるかどうかは魔導士自身の気質による。

 例えば、大らかで想像力に長けた気質の者であれば、“自由の意思”の力と相性が良く、風の魔法での移動や、風を使った着地マットを生成する魔法を同時に習得しやすかったりする。


 その感情が強くなればなるほど、魔法の出力もそれに比例して上昇し、その逆も然りである。

 例えば“揺るぎない意思”を原動力とする者が、精神的な動揺を制御できない事があった場合、著しく出力を損なう。


 魔法の出力において、その場を支配する意思の力が大きくその効力を左右する。大気中におり混ざる感情は“マナ”と呼ばれ、例えば怒りが支配するような場では、怒りを原動力とする魔法は強力に効果を発揮するが、戯れを原動力とする魔法は十分発揮できなかったりする。恐怖や絶望といった負の感情が過剰に折り重なると“瘴気”となり、正の感情からなる意思の力や魔法は悉く障害され、最悪発動すらままならない。強力な願い、意思の力が既存のマナを塗り替え、感情の種類を変えてしまう場合もある。


 尚、今でこそ当たり前となり、最早魔法とすら呼ばれなくなった“相手に気持ちを伝える魔法”だけは血筋や触媒がなくても誰でも使用できる。言葉によってその効果は強化されるが、心にない感情は言葉に出したとて出力が出来ず、魔法としての機能をなさない。優れた魔導士に嘘は通用しないと思っていいだろう。


 また、この世界には魔法とは異なる力に、王家の血筋による能力を持つ者が存在する。


 特定の意思の力を以ってそれぞれ固有の異能の特殊能力を発揮し、大抵の場合、通常の魔法よりも強力だが、意思の力を妨げられた場合、その限りではない。王家の血筋の能力もその場を支配する感情である“マナ”の影響を受ける。


 もし、王家の血筋を持つ者がその願いの力を極限まで発揮させた場合、その能力は“覚醒”し何人も抗えぬ一撃により勝敗が決まるだろう──



[エオルーン魔導学校 初等部教科書「はじめよう!アストリアかんたん魔法入門」]

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