小学の人生②
「おかしくなった?」
「周囲の人間が自分を馬鹿にしていると思っているらしい」
「当たり前だろ、 この令和の時代に不良なんてやっている奴が
馬鹿じゃないなら何だって言うんだ」
「巡査に殴られている事に対して相当根に持っていたらしい
それでヤクザから銃を買った」
「正真正銘の馬鹿だな・・・」
「まぁこの銃は大して意味無い、 小学は銃もヘタクソで
全然当たらなかったらしい」
「そうだろうよ、 簡単に使えてたまるかい」
「で、 バンバン撃ちまくる小学の事をヤバイと思って
ヤクザですら距離を取り始めた」
「アメリカじゃねぇし銃を簡単に撃つ奴なんてヤバい奴だろ」
「で、 小学はだんだんと自分の力を誇示する為に
子供を虐めたり、 乱暴を働く様になった
鶏を教室で捌くのもその一環だよ」
「ますます馬鹿にされるだろ」
「そうだな、 本人はアピールのつもりだった
そしてとうとうクラスメイトの女子を襲った」
穴口は制した。
「そんな胸糞悪い話は聞きたくない」
「そうか・・・・・それから小学は居なくなった」
「・・・・・」
穴口は口を開いた。
「俺の勝手な推理だが、 この事件の真相を話したいと思う」
「どういう事だ?」
「憶測に憶測を重ねた推理だ、 証拠も無いし
法廷で喋れば侮辱罪に当たるだろう与太話だ、 聞くか?」
「あぁ、 聞くよ」
「じゃあ言おう
『小学を殺したのは恐らくクラスメイト全員と担任だ』」
「・・・・・」
籾殻は一瞬目を見開いたが納得した。
「そりゃ、 そうだよな、 クラスメイトを襲われて黙っている奴は居ない」
「襲われたクラスメイトには二人の異性の親友が居た
口だけ不良ならば二人の男に襲われたら間違い無く死ぬ
実行犯は親友二人かもしれない、 だがその後は間違い無くクラスメイト全員と担任
いや、 町中も協力しているかもしれない」
「その後? 町中?」
「夏休高校の近くのアーケード商店街は行ったか?
あそこでセールをやっていた、 恐らく小学が死んだ事に対しての祝いだろう」
「なるほど・・・その後と言うのは?」
「死体の処理だよ、 あの高校は徹底的な秘密主義
防音が徹底されている、 その気になれば殺人も容易、 だが死体の処理はそうもいかない
恐らく死体を処理してあの商店街の塗装屋や清掃屋に頼んでクラスを綺麗にする
そうすれば証拠は消え去る」
「・・・・・要するに大勢のゴリ押しでの証拠隠滅?」
「サスペンスドラマだったらまずやらない
しかしサスペンスドラマの様にトリックを考える必要は無い
素人の犯行としては、 いや殺人と言うよりは私刑だな
何れにせよこれならば行けるだろう」




