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彼女はドラゴン4
2人の行き先は。
彼女達が逃げるように駆け込んだ建物は、とある中学校だった。
「ちょっと、登校初日から何やってるの?」
サラが歩きながら、淡々と言う。
「だって、空き缶が飛んできてぇ。。。」
「暴力はダメでしょ。」
「正当防衛!!」
クロエが自信満々にいうと、サラが深いため息をつく。
彼女達が校庭に張り出されていたクラス分け表を確認すると、2人で同じ教室に入っていった。
「学校ではちゃんとしてね。」
「はーい。」
教室がざわつく。
(かわいい。)(モデル?)
そのぐらい。クロエの容姿は優れている。
机に座って、足を組む姿さえ絵になる。
「あーー!!」
「お前、探したぞ。」
叫ぶような声の先には、あの不良少年が立っていた。
「嘘ん。」
クロエはお茶が好き。