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変わっていく世界
ドラゴンであるクロエは
普段は、誰もが羨む美少女になり友人達との日常を楽しんでいた。
ある日突然、不良の男の子に好かれてから自体は一変。変わらないで欲しい物が。変わってしまって彼女は一体どうするのかを描いた作品です。
「今度こそ成功だ。」
金色の髪が、夜の月に照らされて揺れている。
華奢な彼女は囁くように言った。
「こんな遅くに何やってんの?」
同じくらいの歳の黒髪の少女が物陰から現れる。
「な、見つかったかぁ。」
顔が整った金髪の少女はつまらなそうな物言いで
手にあるものを見せた
黒髪の少女が除きこむように見ると
金髪の少女はお皿に何かを入れているようだった
「餌だよ。猫の。」「にゃー。」
話を聞くと子猫に餌をあげようとするが、どんな餌をあげれば良いか困っていたそうで、何でもかんでもさお皿に混ぜていた。
子猫を気の毒に思ったのか黒髪の少女は言った。
「今夜は冷えるから、家の中へ。」
「いいの?!」
金髪の少女は驚きと嬉しさを隠せない。
頬がほんのりと赤い。
そして二人と子猫は、星が照らす暗がりの中にゆっくりと消えていった。
クロエの好物は生サーモン。