第二話
「車が止まったらおります。絶対に離れないで」
と言われ、気持ちを引き締めて待つ。
「降りて!」の言葉で車から降りたものの
周りを見て呆然とする。現実味がないとゆうかそこは木の幹も葉っぱも真っ黒な森だった。
手を引かれ走り出す。すぐに思い出した転ばない様にと離れないで走る事。獣の体当たりに気をつける事。
すぐに息があがるもののまだまだ走れると彼らに着いていく。森の中の獣の唸り声がするところを走り抜けると砂漠に出た。
走りづらいが乾燥した流木のような木が落ちているくらいしか特徴はない。遠くに塀が見える。
目的地まで体力は持ちそうだとホッとした。
少し先の左にある森から山犬よりも大きい獣が走り出てこちらに向かって来る。20匹はいるだろうと思うそいつらが来るのに真っ直ぐ行くなら、進行方向に先に彼等が着いてしまう。
立ちはだかる彼等を蹴散らして行くわけ?と竦む思いだが二人から離れない為にはついて行くしかない。かち合うとそいつら獣は最後尾の私をターゲットにしたようだ。私の足元に体当たりをかましてきた一頭に腹が立ち横っ腹を蹴り上げる。
そいつにが前に飛び運悪く踏み付けてしまいバランスを崩す。ヤバイッずるっと尻もちをつく
大きな獣がいたらどうしようと周りを確認するも蹴り上げたやつと小さいのしかいない。真ん中を走っていた女の子が戻って引き起こしてくれる。
「大きいのが来てるから早くっ!」
手を引かれたまま走り続けて塀までたどり着く。
吊り橋が降ろされて塀の前の堀に橋がかかり無事に駆け込むことができた。
中の人達が何をゆってるのかわからない。方言が強いのだろうかなんて考えるも三人そろって立てないくらい疲弊していた
「友達に薬届けてくるから」とだけ言い村の人に助けられながらどこかに行ってしまった。
村の人達はあまり裕福にはみえないし、着てるものはテレビでしか見た事がないようなゆってしまえばアマゾンの原住民といった出で立ちだ。
優しそうなお母さんといった雰囲気の人が木のコップでお水をくれた。すごく有難いので頂く。
勧められるままお代わりも何杯か飲んでいるうちに周りの人達の話が理解できてくる。