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新青天の霹靂  作者: まめ
第五章 新章
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青天の霹靂50(16進法2)

「やり込めた?」

「そうよ。先生とパソコンでどちらが早く打ち込めるかの勝負で優香は、先生に勝ったのよ。凄かったんだから、二人ともブラインドタッチで、全然キーボード見ていないんだから」

恍惚(コウコツ)としながら、廉夏は言う。

「もしかして、対決した先生って中川先生ですか?」

「そうよ。そう」

「確かに、卒業生の間でも、噂になっていました。1年生が中川先生をパソコンの早ちでやり込めたと。でも、中川先生は、早かったですよね。僕も遊びで中川先生と対決したことがありますが負けましたよ」

「そうだろうね。先生1度も生徒に負けたことないって、息巻いていたから。先生の面目は丸つぶれだっただろうね」

「それが、南さんだったんですね」

「ええ。でも、優香が何故?」

「それは、いってみないと分かりません」

「一緒に行っちゃあダメかな?」

「仲良かったんですか?」

「全然、グループ違ったからね彼女とは。でも、時たま口を聞くぐらいはしたかな? 変それで行くなんて?」

「ええ、少し。ただ、興味本位で来たと思われるかもしれませんよ」

「じゃあ、大人しくしとく。ところで、彼女、どこで亡くなっていたの?」

「学校です」

「じゃあ、学校関係者?」

「さぁ、まだ、解りません。何かわかったらお知らせします」

「よろしく」

そう言って、冬眞を送り出した。

廉夏はやきもきして連絡を待つ。

その前に、緊急連絡網が回ってきた。

それは、南優香の訃報を知らせるものだった。


廉夏は素知らぬ振りして聞く。

その結果、廉夏の同級生は中川を疑っていることを知る。

「中川先生、南さんを恨んでいたから、きっとその仕返しよ。みんなの前で恥かかされたことに怒ったんだって、みんな言ってるよ」と言うのが、彼女だけでなく、みんなの思いだった

「ちょっと、待って。みんなって、どのグループの子達?」

廉夏はその思考を止めた。 

「だって、中川先生なら、堂々と勝負すると思うな」

「それもそうね」

電話の相手も納得する。

「ねぇ、その噂ってどこから立ったか分かる?」

「う~ん、調べれば分かると思うけど、調べてみようか?」

「お願い。悪いね」

「別に良いわよ。私も、南さんの事件のことを知りたいし」

「じゃあ、お願いね」

そう言って、電話を切った。

現に学生は、中川先生が犯人だと思ってる。

廉夏は、犯人が中川ではないと、確信していた。

その理由を問われたら、分からないと言うしかない。

けど、廉夏の五感が訴えていた。

違うと。

確かに、中川は熱く一人燃えいるが、それを傍目で見ていて、よくやるなと思ったが、けして廉夏は嫌いではなかった。

これは、もしかしたら、南だけではなく、中川も狙ったものか? 

と、廉夏は思う。

中川の失脚が目的ならその目的は、果たせたかもしれない。

いや、それだけじゃない。

犯人の目的は、中川の死だ。 

たぶん、この噂を流した人は、中川を自殺させたいのだろう。

なんて、卑怯な。

己の手を汚すことなく死を願っている。

こう考えると、犯人は二人いる。

こうしちゃあ、いられないと学生服に着替え、廉夏は学校へと向かう。

学校に行くと、ほとんどの生徒は休みでいなかった。

いたのは、生徒会役員と先生だけだった。

「京極さん、どうしたの? 今日は休講なはずよ。連絡行かなかった」

「すいません。僕が荷物を頼んだもので、彼女は荷物を持って来てくれたんです。今日が休みなのは知っていましたよ」

冬眞が言う。  

学校には、冬眞が養子に入ったと説明しているから、一緒に住んでいることは知っている。

「なら、良いわ。じゃあ、さっさと帰りなさい」

そう言われ、廉夏は「ハイ」と返事をし、いなくなると、冬眞に謝る。

「ごめんね」

「で、どうなさいました?」

「変な噂が生徒の間で流れてるの」 

「噂?」

「そう、内川が恨んでの犯行じゃないかって」

それに、冬眞は黙る。如何やら、冬眞の耳にも入っているようだ。 

「冬眞、お願い内川に警護をつけて」

「そこまで、やる必要がありますか?」

「あるわ。内川は、厳しいけど間違ったことは言ってない。それに、南とのことだって、その後、南が謝罪に言ったら、笑って許してたわ。逆に南に感謝してたぐらいだし」

「感謝ですか?」

「そう。『自分はすぐ熱くなるタイプだから、今回の南のは効いたよ』って、二人の間ではもう終わっていたの。なのに、今回のこの事件はわからないことだらけだけど、南の復讐を狙って内川に手を出そうとする者がいるはず。だって、あの子もててたし」

「分かりました。それなら、私が付きましょ

 冬眞の言葉に廉夏は嬉しそうに笑う。

「でも、理系クラス受け持ちの内川先生と廉夏って関わりないんじゃありませんか?」

「授業は受けたことはないけど、内川には、別のことでお世話になっててね」 

それで、冬眞は廉夏が何を言おうとしているのか悟る。

たぶん、金持ちのお嬢様と皆から遠巻きにされてた時に、泣いていた廉夏を慰めてくたのだろう。

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