表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
CatWalk-夏休みの夢日記-  作者: 宇宙犬hiro
1/7

奇妙な小学生



7月20日

今日から夏休みがはじまりました

ぼくは昼におきておかあさんが作りおきしてくれたホットケーキに大好きなシャケをのせて大好きなケチャップをかけて食べました

ケチャップの味がしておいしかったです

シャケはケチャップに合わないこともわかってよかったです


7月21日

今日も昼までねていたらおかあさんにおこられました

しかたがないので今日はケチャップかけごはんを食べたあとお絵かきをしてあそびました

それでもプールにいきなさいとおこられました

およぐのはキライなので行きたくないです


7月22日

今日も昼までねていました

オムレツが食べたかったのでお昼は卵をやきました

少しこげたけどケチャップを沢山かけたらケチャップの味がしておいしかったです

しごとからかえってきたおかあさんにケチャップをつかいすぎだとおこられました

こんどからマヨネーズでケチャップをふやします


______________________


これがしがない小学3年生だった私、マサヒロの日記だ。

当時友達が居なかった訳では無かったが、外で遊ぶよりも何よりも引き込もって寝たりお絵かきする事が大好きだった私は夏休みの宿題である日記に書ける体験がとても少なかった。

ついでに文才も無かった。

そんな私の休日の過ごし方は昼まで寝て、ごはんを食べて、少しお絵かきをしてまた寝る。

時々お絵かきの部分が宿題に変わる位だった。

普段の土日と変わらない…そんな夏休みを過ごしていたある日、私は不思議な夢を見る。





『おはよぉ!あさだよぉ!起きて!起きて!ポポポン!ポポポン!』


通信教材の付録についてきたうるさすぎる目覚ましを叩いて止めた。


『よいしょ!●ラショ!がんばるぞぉ!』


止めてもうるさい目覚ましにイラッとした当時の私は余分にもう一度叩くと時間を確認する。


昼の1時…もうこんな時間か…

流石に起きておきたかったが昨日は遅くまで録画していたビデオ『地獄先生●~べ~』を観ていたせいでまだ眠りたかった。


ピンク色のカーテンが夏の強い日差しを柔らかなオレンジ色に変え、寝室を夕焼け色に染めている。


クーラーが効いて涼しい部屋。

昼間だと言うのに夕方だと錯覚するような居心地のいい光。

両親は仕事、弟は学校のプールでおそらく友達の家に寄って遊んで帰ってくるだろう。

つまり夕方までは家に私一人。

家の中はとても静か。

マンションの四階だったおかげで外の騒音も無く、遠くでセミの鳴き声が聞こえるだけ。


最高の二度寝をするには十分すぎる環境となっていた。


私は現実を忘れ再び眠りについた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ