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コイツ……なぜここに……。
「あれー知り合い?」
「ちょっとねー」
「ちょっとじゃない‼ あのキャンディ、どういう事だ」
「兄さん、寿々になんかしたの?」
兄さんっ!? ……何となく似てるかもしれない。
というか、もしかしてこれは夢じゃない……?
「うんー。したよー。こっち側に来てもらったんだー」
こっち側!? 何それ!?
「……で、なぜこっち側に連れて来た」
さっきまで空気だった右京が口を開く。
「だってさー、ここのシェアハウス、仲悪いでしょー? だからー、女の子がいれば空気が柔らかくなるかなーって」
え? それだけ? そんなことのために僕はこっち側とやらに来てしまったのか!?
「じゃぁ、後は頑張ってねー」
赤髪はそう言うと、どこから取り出したのか箒にまたがって空を飛んで行った。
……絶対に日本じゃない。というか、地球じゃない。
「行っちゃったねー」
「そうだな」
無責任だな!
「まぁ、とりあえず。ようこそ我が家へ! 歓迎するよ!」
「ふん。俺は別に歓迎はしてないからな」
こうして、僕と妖怪との奇妙なシェアハウスが始まったのだった。




