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~悩みと人となりと(13)


 バスケットの上の布の隙間越しに老人と目が合って、僕は、慌てて首を振る。老人は僕の様子に却ってはっとしたように表情を変えて、おかしそうに言った。


 「……マリオネットの彼女は、時折、消えてしまいがちだからね、また思い出した頃にお戻りになるだろう」


 メアリーだろう子の困惑したような声がする。


 「……そうなのかな、……あの、ガラスのマリオネット、……時折、消えてしまうの。おじいちゃんは、何故そうなるのか知っているの?」


 老人が更に笑いを深くしたのだろう、バスケットが少し揺れる。


 「……あのマリオネットは、不思議な彼女だからね、悩みごとでも再発したのだろう」


 雲をつかむような話に思えたのか、さすがにメアリーという子も、老人にきちんと取り合ってもらっていないことに気づいたらしい。


 「……おじいちゃん、いつもちゃんと聞いてくれない!」


 と、声を荒げるといなくなってしまった。

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