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ルイヴィトンの恋

お姉さんの名前はアヤさんって言うらしい。

ボクを愛してくれてるみたいで、いつも一緒にいてくれる。そして、ウチに帰って来た時は、必ずフックに掛けてくれる。これなら踏んづけられたりしない。


アヤさんは、素敵な男の人と出逢えたらしい。サトルさんって言うのか。ボクの大好きなアヤさんを大事にしてあげてね。


サトルさんは、ボクが偽物だって言ってしまった。でも、少しだけボクの事がわかってるみたいだ。でもね、ボクはジャコブさんにいっぱいの愛情を貰って産まれたんだ。本物にだって負けやしない。


アヤさんは、サトルさんと一緒に暮らす事にしたらしい。大丈夫だよ、アヤさん、サトルさんならきっと幸せにしてくれるよ。

ジャコブさん、ボク…幸せだよ。


アヤさんは、ウチを出て行くらしい。なんか、すごく悲しい目をしてる。大丈夫かな?


一人暮らしを始めてから、アヤさんはボクと一緒に出掛けてくれなくなった。押し入れって所に入れられたまま、ほったらかしにされている。たまに見る目は、いつも怒ってる。アヤさん、また、あのキラキラした目を見せて。


アヤさん‼ボクはこの中だよ!ゴミじゃないよ‼棄てないで、棄てないで~‼


ゴミを回収しているお兄さんが、ボクを見つけた。そして、ボクを売って行った。ボクは、これから、どうなるんだろう?


あっ‼おじさんだ!

おじさんは、またボクを裏の工房に連れて行って、ボクを治療してくれた。やっぱり気持ちいい!


再びボクは、ショウウィンドーに飾られた。そしてやっぱりいろんな人がボクを見て来る。やっぱり目が怖い。


あっ‼アヤさんだ!目が…怖い?何で?嫌だ!こんな目は嫌だ!

おじさんはボクを売らなかった。

そして、ボクを裏の倉庫にしまった。


もうどれくらいここにいるんだろう?

おじさんと一緒にいれるのは嬉しいけど、ボクは大好きな人の役に立ちたい。


おじさんが来た。ボクを何処に連れて行くの?

うわぁ‼アヤさんだ!…って、目がキラキラしている。そして、横にはサトルさんもいる。二人とも、すごく幸せそうだ。

アヤさん…もう二度とボクを離さないでね。


             =END=

今回は、あとがきは無しにしようと思っていたんですが、ルイヴィトンに情熱やプライドを持って扱われている関係者の方々、商品に絶対の信頼を寄せられているファンの皆様に誤解を与えてはいけないと思い、加筆させて頂きました。

15話目に於いて、あたかもルイヴィトンの職人さんが、致し方がない理由があったにせよ、偽物を作っているという表現が有りました。

これは、あくまでもフィクションの話しであり、そう言った事実は一切ありません。

では、何故こういった表現をしたか、なのですが、物語の設定上、主人公の彩矢が手にしたバッグが本物の職人さんによる想いを込めた偽物である必要があったからです。

ルイヴィトンの歴史については、私もコピー商品や類似品との戦いであった事は承知しております。

そんな中、独自の知恵と経営努力により、今の地位を築き上げられた事は言うまでもありません。

私にとって、ルイヴィトンは、洗練されたファッション性と確かな品質を併せ持つ稀有な存在なのです。

この作品を書くに当たり、どうしても、そのシンボルはルイヴィトンだったのです。

それでも、ルイヴィトンに対する冒涜だと仰るなら、削除するつもりです。

何分、素人作家なものですから、表現の工夫がない、言葉が足りないと、笑って許して頂ければ幸いです。

   4月吉日   =ヒャッキ=      

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