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3.各話の構造

 今回は、「部活の先輩の、三つ編み眼鏡の美少女さんが、ネットスラングに興味を持ちすぎてツライ」(以下、三つ編み眼鏡ネットスラング)の、「各話の構造」について書きます。


■ 部活の先輩の、三つ編み眼鏡の美少女さんが、ネットスラングに興味を持ちすぎてツライ

http://ncode.syosetu.com/n9324by/


 すでに本作品を読んでいる方はご存じだと思いますが、毎回、ほぼ同じテンプレートの変奏曲になっています。


 つまり、各話の構造は、ほぼ同じなのですね。そして、共通部分は、微妙なアレンジを毎回しています。


──────────────────────────────


● 基本フォーマット


「三つ編み眼鏡ネットスラング」の基本フォーマットは、以下の通りです。


起:舞台、主人公、ヒロイン、物語の方向性の紹介

承:ネットスラングの質問、主人公が心の中でピンチに陥る

  主人公は、知識と弁舌で、ピンチを乗り切ろうとする

転:主人公の努力をひっくり返すヒロインの発言

結:主人公は反撃に失敗して、ギャフンとなる


 ただ、基本フォーマット通りいかない単語も存在します。その場合は、サブフォーマットを使います。以下、サブフォーマットです。


起:舞台、主人公、ヒロイン、物語の方向性の紹介

承:ネットスラングの質問、主人公は楽勝と思い解説

転:ヒロインの質問で、主人公が急にピンチに

  パターンA:主人公は、過去を思い出して心の傷をえぐられる

  パターンB:主人公は、ヒロインの暴走に翻弄される

結:主人公はギャフンとなる


 サブフォーマットは、承の段階でピンチを設定できなかった場合の、次善策です。ネットスラングでピンチを設定できなかった場合は、別の外的要因でピンチを設定します。


 そうすることで、話を転がしていくわけです。


 また、この基本フォーマットと、サブフォーマット以外に、ゲストキャラクター登場時のフォーマットが存在します。


 これらのフォーマットを順次使い回すことで、ネットスラングを核にして、機械的にある程度のプロットを作れるようにしています。


 1話完結の短編連作物を書くに当たって、可能な限り書き手の負担を減らすために、このような工夫をしています。


──────────────────────────────


● 格闘マンガ


「三つ編み眼鏡ネットスラング」は、実は格闘マンガのメソッドでできています。


「いや、ちょっと待て。会話コメディじゃないのか?」と思われそうですが、参考にしているのは格闘マンガです。


 格闘マンガでは、敵として「ある格闘技を身につけた強者」が現れます。


 その敵に対して、主人公が勝手に考察して、推測して、その上を行く作戦を心の中で考えます。そして、その作戦と、実際の敵の反応のずれに、右往左往しながら戦いを進めます。


 本作では、楓先輩の心理の動きや、反応を推測して、戦いの帰趨を想像しながら、様々な技(会話)を繰り出していきます。


 以下、格闘マンガと「三つ編み眼鏡ネットスラング」の対応を書きます。


「敵」

・格闘マンガ:ある格闘技を身につけた強者

・本作:楓先輩


「舞台」

・格闘マンガ:リング、闘技場他

・本作:文芸部の部室


「勝利」

・格闘マンガ:敵を倒すこと

・本作:楓先輩の好感度を上げること


「繰り出す技」

・格闘マンガ:「緻密な作戦」や「必殺技」

・本作:「多彩な知識」や「幻惑の話術」


 というわけで、「三つ編み眼鏡ネットスラング」を書いている時は、格闘マンガを念頭に置いて書いています。


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● 共通部分


 連載途中で「共通部分が邪魔」という意見が出て、「じゃあ、削除しましょう」と対応したところ、「共通部分がいいんだよ~~!」という多数の突っ込みが入りました。


 その結果、共通部分の微妙な変化で、くすりと笑わせるというスタイルが確立しました。


 自分でよいと思っていても、それを感想などで「俺もそう思う」と指摘してもらわないと、なかなか確信が持てないですね。


──────────────────────────────


● 文章量


 1話当たり、最小8KB(1024*8/2=4096文字)にしています。また、だいたい、8~10KBに収まるように書いています。


 12KBを超えると、かなり多いなあという印象です。挿話の場合は15KBとかもあります。


 ゲストキャラがいる場合は、通常より2~3割増える感じです。


 感覚的には、原稿用紙15枚ぐらいの分量という気持ちで書いています。


──────────────────────────────


 というわけで、今回は「各話の構造」について書きました。


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