はっけよーい エタった!!
『さあ、自分の信じ方を考えてみましょうか!』
とか、煽っておいて、全然違う話。
今回は、何故『エタる』のか?
知らない人は知らない単語なので、エタるって何? から説明が必要ですか?
元々は『エターナル』というところから『永遠に更新しなくなること』を指して呼ぶわけです。だそうです。小説に限らず、ゲームとかでも続編ありきなのに続編が作られない状態。
商業でもちらほらありますが、打ちきりとかじゃなくってなんとなくほったらかしにされた作品ですね。作者が死ぬまでは『長期休載』とかと区別はつきにくい。
続に言う打ち切りは、出版社とかからもう書かなくていいよ。書いても出版できないよ。とお声がかかるし、かかる時には事前通達が基本なので(そうでもないものもある?)、なんか最後に詰め込むだけ詰め込んで終わったりというのは、週刊とか月刊の漫画雑誌読んでたらよく出くわしますよね。
ハンター×ハンターみたいに、休載と連載を繰り返しながらぎりぎり続いている漫画もありますが。
打ち切りは仕方ないですよね。プロの世界なんだから。めげずに個人で書き続ける人もいるようですが。たいていは赤字です。本を作るのにはお金がかかる。
よほどの人気作家以外では自分で売っても売れない。
病気やその他の理由によって止む無く途中で中断してしまう作品もあります。
多くはそのまま忘れ去られたり、いつのまにか消えていく。
ライトノベルの世界でも一巻を売り出して作者は二巻の分を用意してたのにあまりにも売れなくて二巻目以降は出版できなくなったとかいうこともあるようです。
基本は小説って一巻一巻で完結していくように書くので、それほど中途半端にはならないですよね。
ミステリなんかで、上下巻に別れてて、下巻が出版されなかったら成立しませんけど。多くの小説は一巻一巻ごとに区切りがあります。
なんとなくエタらないシステムは世の中に埋め込まれてて、エタることは悪いことと考える風潮。
読者からしたら、中途半端な状態が一番嫌でしょう。もう続きが出ないと明らかにわかれば諦めも付くのですが、出そうで出ないとか、明らかに続きがあるはずなのに情報がまったく入って来ないとか。
さて、インターネットの普及と発展により、だれでも小説を書いて多くの人に読ませる手段ができました。
紙代もインク代も必要ないです。
素人が書きたいことを書く。それを『投稿する』=『サイトにアップする』。
ほとんどの作品は完結を迎えずに中断されるわけです。
数字を拾ってみました。
この小説家になろうというサイトでは10万作品の連載作品があります。
長期連載停止中は6万作品弱。
ここでは63日以上更新が無いものを長期連載停止中とさすようなので、全てが今後書かれない作品だとは限りませんが。
作者が退会したり、完結せぬまま削除された小説を含めると、おそらく半数ぐらいが完結しないまま放置されているということなんでしょうね。
他の投稿サイトや自分のサイトで連載されている小説も多くは完結せぬまま放置の運命をたどるでしょう。
ひとつは、作者が飽きるから。ひとつは、人気が出なくてモチベーションが続かないから。生活環境が変わって、小説を書く時間が取れなくなったり。
などなど。様々な理由で。
さて、続きが書けなくなるのはそもそもなんでや? と考えていたところで今回のタイトルが思いつきました。
ここからが本題です。
わたしは相撲小説を書こうと思いました。何故? そこに相撲があったからです。
あんまり相撲はみないですが、なんとなくイメージはあります。
土俵に入って塩をまく。それから四股を踏んだりして……。
で、両力士が睨み合うところまでは書けました。
さあ、ここからが勝負です。相撲の一番熱いところです。
うん、よくわからん。
相撲の勝負ってどうなってるのかわからん。
はっけよーい……までは良かったんですが、続きが思いつきません。
なぜなら、相撲のルールや駆け引き的なものが理解できていないからなんですよね。
どうやったら横綱になれるのか? すら危ういです。
小説家になろうでは異世界転生や異世界トリップと言った作品が毎日毎日生まれています。
いわば、それがジャンル。相撲に相当します。
人によっては、横綱になることを目指して連載するでしょうし、ただ単に日常を書く人も居るでしょう。
でも、相撲について実際に経験してないと、力士の勝負って書けませんよね?
キャプテン翼という漫画は作者がサッカーをあんまり知らなかったから、スカイラブハリケーンみたいな大技が飛び出して小学生たちに大人気になって日本のサッカー界を変えたようですが。
テニスの王子様とかいうのも読んだことありませんが、もはやテニスじゃなくなっているとかいう声をちらほら聞きます。
やる気があったら取材するでしょうし、取材しなくても適当に書いてて人気が出るならそれでもいい。
ですが、どっちにしろわたしには相撲小説は書けません。
書こうと思ったら、張り手一発で相手を土俵外に落とすぐらいの突拍子もない力士を主人公にします。
そしたら、誰と戦っても張り手一発で終わって面白くないですよね?
変化を付ける必要があります。
例えば、その張り手を躱すことの出来る、光速で動ける黄金力士とかです。
黄金力士に勝つためには、主人公の力士も光速にならないといけない。あるいは別の方法を身に付けなければならない。
大リーグボールのように徐々に1号、2号と進化していく。
スーパーサイヤ人のように、段々強くなっていく。
音速の張り手から光速の張り手へ、そして光速の向こう側へ。
張り手一発で突き進む力士の物語。
なんか書けそうな気がしてきた……。