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Summer Again  作者: 悠夜
1/3

プロローグ

2022年8月、東京。


慎也(しんや )はいつもよりも長い残業に一人苛立っていた。

慎也以外の人間はもうとっくに帰っており、慎也が点けている一台のパソコンが

ぼんやりと既に暗くなった社内を照らしているだけだった。


――……今年、日本は完全な未来都市化に成功した。

本州・九州・四国・沖縄・北海道と順に開発工事を終わらせ、

ほとんどの動力を電気に変えた。

開発案が出た当初はやはり反対派も多かったらしく、

度々ニュース上でデモ活動も取り上げられていた。

その反対を押し切って、日本は今年、完全なる未来都市へと進化した。


前までは真っ暗だった街も、もう夜だというのに

今では眩しいほどに明るかった。

きっと、今この日本で暗いのは社内と自分自身の心くらいなのかな、と

慎也は思う。


結局、その日は午前2時半まで残業は終わらず

慎也は午前5時頃になりようやく、ベッドの上へ

重い体を寝かせることが出来たのだった。


体を横たわらせながらもまた(・・)あの日のことを思い出す。

そうして毎日涙を流しては、守れなかった約束に後悔し、眠りについた。

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