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第29話:悠乃は連れていけない※正月版特別AI挿絵


ホルスタインの村での滞在も、今日で終わりだ。  俺たちは村の入り口で、見送りに来てくれた村長や牛娘たちに別れを告げていた。


「カイ殿、本当に世話になった。この恩は忘れんぞ!」 「また来てくださいね~♡」


 村長が豪快に笑い、ムーちゃんがその重量感たっぷりの胸を揺らして手を振る。  名残惜しい。  この村は、まさに男のロマンが詰まった楽園だった。  特に昨日のスライム騒動。あれは今後の冒険において、「スライム娘」や「触手責め」といった新たなジャンルへの可能性を示唆する重要な伏線となったに違いない(願望)。


「さて、行くか」


 俺は背を向けた。  まずは銀狼族の里に戻らなければならない。  ガルム族長に、ホルスタインの村との交易ルート(ミルクとチーズの供給ライン)が復活したことを報告するためだ。  それに、あのベルモットとかいう「管理者」の件も報告し、対策を練る必要がある。


 俺が歩き出すと、フェンとルナが付いてくる。  だが、少し歩いたところで、二人がピタリと足を止めた。


「……主様」 「ん? どうした?」


 振り返ると、フェンがもじもじと指を絡ませながら、後ろを振り返っている。  そこには、見送りの列から少し離れて、寂しそうにこちらを見ている悠乃の姿があった。


「あの子……悠乃ちゃんも、連れて行ってはどうでしょうか?」


 フェンが思い切ったように提案した。  隣でルナも、コクコクと頷いている。


「そうよ。悠乃も一緒に行きたがってるみたいだし……。それに、私たちも悠乃ちゃんにいてほしいし……」


 二人の提案に、俺は少し考え込み、そして首を横に振った。


「……いや、ダメだ」 「えっ? どうしてですか?」 「悠乃は『非戦闘員』だ。ここに来る道中とは訳が違う」


 俺は真剣な顔で説明した。  これまでの旅は、せいぜい野生動物や低級モンスターとの戦いくらいだった。  だが、状況は変わった。  『ベルモット』という、俺と同じシステム干渉能力を持つ「コマンド使い」が現れたのだ。


「敵には『管理者』がいる。俺のバリアや即死コマンドが通じない相手だ。昨日の戦いを見たろ? 悠乃を連れて行けば、彼女が良いターゲットにされる。守りきれる保証がない」


 これは俺の本心だ。  悠乃は確かに魅力的だ。あの豊満なボディと母性は捨てがたい。  だが、戦場に連れて行くにはリスクが高すぎる。彼女になにかあれば、俺の精神的ダメージ(と性的損失)は計り知れない。


「村に残ったほうが安全だ。ここなら結界もあるし、仲間もいる」


 俺が諭すように言うと、ルナが頬を膨らませて食って掛かった。


「なによ! カイの薄情者!」 「はぁ!?」 「だって……! あんなことしたじゃない! 一昨日の夜、私たちが寝てる横で、あんなに悠乃と愛し合ってたクセに!」


「ぶっ!!」


 俺は噴き出しそうになった。  ルナの声がデカい。


「そ、そうです主様! 私たちだって、あの夜は四人で……その、濃厚な時間を共有した仲じゃないですか! 体も心も繋がったのに、ここで置いていくなんて責任感がないです!」


 フェンまで援護射撃をしてくる。  確かに、あの夜の背徳的で甘美な記憶は否定できない。  だが、それとこれとは話が別だ。これは命に関わる問題なのだ。


「分かってくれ。俺だって辛いんだ。だが、悠乃のためを思えばこそ――」


 俺が説得を続けようとした時だった。  悠乃が、トコトコとこちらへ駆け寄ってきた。


「カイ……。やっぱり、うちは足手まといか?」


挿絵(By みてみん)



 涙目の上目遣い。  オーバーオールの胸元をギュッと握りしめる仕草。  破壊力抜群だが、俺は心を鬼にした。


「……うぅ」


 その時、ルナが我慢できないといった様子で、悠乃に抱きついた。


「悠乃ぉ……。やっぱり離れるなんてヤダ……」 「ルナちゃん……?」 「……んむっ」


 ルナは悠乃のオーバーオールの隙間に顔を埋めると、慣れた手つきで豊満な果実を取り出し、パクッと口に含んだ。


「んちゅ……ちゅぅ……」


 甘えるような音。  悠乃も慣れたもので、「よしよし」とルナの頭を撫でている。  完全に母親と子供の構図だ。  続いてフェンも、「私も……我慢できません」と反対側の果実に吸い付いた。


「んんっ……ふぁ……。二人とも、甘えん坊さんじゃねぇ……」


 悠乃が困ったように、でも嬉しそうに笑う。  白昼堂々、村の入り口で繰り広げられる授乳ショー。  俺はその光景を「けしからん(最高だ)」と眺めていたが、ふと、ある違和感に気づいた。


(……ん?)


 俺は管理者ウィンドウを展開し、何気なくルナのステータスを確認した。


Target: Luna (Werewolf) STR: 145 (+2) AGI: 210 (+3) MP: 85 (+1)


「……増えてる?」


 俺は目を疑った。  ルナの基礎ステータスが、以前見たときより微妙に底上げされている。  レベルアップしたわけではない。経験値バーは動いていない。  なのに、基礎値ベースそのものが恒久的に上昇している。


 さらに、現在進行系で変動が起きていた。


Effect: [ Holstein_Milk_Buff ] Time: 1800 sec All_Status: +20% (Temporary)


「なっ……!?」


 俺は驚愕した。  ルナとフェンが悠乃のミルクを飲んだ瞬間、全ステータスが一時的に20%も跳ね上がったのだ。  さらに、飲み終わった後も、基礎ステータスに「+1」程度の微量な永続バフが残っている。


 俺は慌ててログを解析した。


Log : Consume_Item [ Legendary_Milk (Source: Yuno) ] Result : Status_Growth (Permanent: Small) & Buff (Temporary: Large)


(……マジかよ)


 俺の中で、革命が起きた。  俺は「管理者」だ。地形を変え、天候を操り、無機物のデータを書き換えることができる。  だが、唯一の弱点がある。  それは「生体データ(HPやステータス)」を直接いじれないことだ。  自分自身の肉体も例外ではない。俺は一般人の肉体のまま、コマンドという「武器」だけで戦っている。一発殴られれば死ぬ、紙装甲だ。


 だからこそ、俺はずっと悩んでいた。  レベル上げにも限界がある。でも、強くならなきゃ即死する。  そのジレンマを解決する方法が、まさかここにあったとは。


 悠乃のミルク。  それは、RPGで言うところの『力の種』や『不思議な木の実』そのものだ。  飲むだけで、努力なしにステータスが恒久的に上がる「ドーピングアイテム」。  しかも、戦闘前に飲めば20%の強力なバフまでかかる。


「……ゴクリ」


 俺は喉を鳴らした。  もし、これを俺が毎日飲めば?  朝、昼、晩。そして夜のデザートに。  悠乃とイチャイチャしながら、彼女の豊満な果実を味わうだけで……俺は最強の肉体を手に入れられるのか?


 合法的に?  エッチなことをしながら?  努力ゼロで?


(……決まりだ)


 俺の脳内会議は、0.1秒で満場一致の可決を出した。  危険? 知るか。  悠乃という「歩くステータス増強剤」を手放すことこそが、最大のリスクだ。


それに…やっぱり悠乃にも来てほしい。危険だから連れて行かないんじゃない。危険だからこそ、苦楽を俺たちともにしてほしい。


「……カイ?」


 俺の視線が変わったことに気づいたのか、悠乃が不思議そうに首を傾げた。  俺は彼女に歩み寄り、ガシッとその両手を握りしめた。


「悠乃!!」 「ひゃっ!? な、なんじゃ急に!」


 俺は真剣な眼差しで、熱く訴えかけた。


「考え直した。……いや、俺が間違っていた」 「え?」 「お前は必要だ。絶対に必要だ。お前がいなければ、俺たちの旅は成り立たない!」


 俺の熱量に、悠乃が頬を染める。


「そ、そんな……。急に必要じゃなんて言われても……。さっきは危ないからって……」 「危険なんて俺が排除する! 俺が全力でお前を守る! だから……俺たちのパーティに入ってくれ! そして、その……素晴らしい能力ミルクを、俺たちに提供してほしいんだ!」


 俺は必死だった。  これは愛の告白ではない。生存戦略のプレゼンだ。  だが、悠乃には別の意味に聞こえたらしい。彼女は一瞬ポカンとして、それからジト目になった。


「……カイ。あんた、またうわ言みたいに能力とか言うとるけど」 「ち、違う! 本当にすごいんだ!」 「どうせ、またうちの乳が飲みたいだけじゃろ?」


 図星だった。  いや、半分は合ってるが、今回は不純な動機だけじゃない。システム的な根拠があるんだ。


「そ、それもあるが……! お前のミルクは、俺たちを強くするんだ! 本当に!」 「もう……。ほんまに、あんたは……」


 悠乃は呆れたように溜息をついた。  そして、ぷくっと頬を膨らませて、可愛らしく怒ったフリをした。


「……スケベ。おっぱい星人。変態」


 罵倒の三連コンボ。  だが、その声色は弾んでいた。


「……でも、ええよ」 「本当か!?」 「しゃーないなぁ。そこまで言われたら、断れんわ」


 悠乃はニカッと笑い、オーバーオールの胸元をポンと叩いた。


「うちのミルクがないと、あんたはダメになっちゃうみたいじゃしな。……責任持って、面倒見ちゃるわ」 「ありがとう悠乃! 一生付いていく!」 「逆じゃ逆! あんたが連れて行くんじゃろ!」


 フェンとルナも、顔を見合わせて嬉しそうに笑っている。


「よかったですね、主様。これで毎日、美味しいミルクが飲めますよ」 「全く……カイってば、結局そこなんだから。ま、私も悠乃がいると安心するけど」


 こうして、俺たちのパーティに新たな仲間が加わった。  最強の銀狼フェン。  天才肌のアタッカー(ルナ)。  そして、歩くバフ兼ステータス増強剤(悠乃)。


 俺のハーレムパーティは、盤石な布陣となった。  俺は悠乃の豊かな胸を見つめながら、今後の育成計画(という名の搾乳スケジュール)を頭の中で組み立てていた。


「よし、出発だ! まずは銀狼の里へ戻るぞ!」 「おー!」


 俺たちの足取りは軽い。  特に俺は、今夜の休憩時間が待ち遠しくて仕方がなかった。  ステータスアップの検証という名目で、たっぷりと「補給」させてもらうつもりだ。





おまけ


挿絵(By みてみん)




挿絵(By みてみん)




あけましておめでとうございます。


この作品を見てくれてありがとうございます。


ほどほどに全力で書籍化を目指し、ひいては、マンガ化(できれば青年誌)のお力を借りて、エッチなシーンをプロの片にイラスト化してほしいなーと思いて連載を続けています。めっちゃ下心です。でも本音を言えば動くみんなが見たいなーと思っています。つまりアニメ化です


なのでもし三人とカイ(あと一人か二人加入予定)たちのことを好きでいてくれるのであれば、

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