表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

26/54

第26話:悠乃の気持ちいい所1

 ……フェンとルナが隣で寝てるんだぞ!?)


 俺の脳内で警鐘が鳴り響く。  だが、俺の理性はすでに崩壊寸前だった。  布団の中に滑り込んできた悠乃の体温。  ネグリジェ越し――いや、ほとんど素肌で触れ合う、マシュマロのような弾力。  そして何より、鼻腔をくすぐる濃厚で甘いミルクの香りが、俺の思考回路を焼き切ろうとしていた。


「……シッ。静かにせんと、二人が起きるよ?」


 悠乃が俺の耳元で囁く。  悪戯っぽい笑み。だが、その瞳は肉食獣のように濡れている。


「カイ……。今日はよう頑張ったな。偉かったで」


 彼女の手が、俺の胸板を這い、腹筋を撫で下ろす。


「うちはな……強い男が好きなんよ。村のみんなを守って、スライムを一撃で消し飛ばしたあんたは、ほんまにかっこよかった」


 悠乃が体を寄せてくる。  豊満すぎる双丘が、俺の腕にむにゅりと押し付けられ、形を変える。


「でもな……それ以上に、好きなんよ」 「……なにがだ?」 「その強い男が……うちの前だけで、情けのう甘えてくる顔が」


 悠乃が恥ずかしそうに…でも妖艶な表情で続ける


「うちな…?あんたがうちの胸の間に挟まって情けなく『ママ…♡』って弱虫みたいに甘えて溺れて沈んでいくのを見たいんよ…うちなしで生きて行けれんようにしたいんよ…」


 悠乃がクスクスと笑った。  昼間のことだ。俺が「頭が痛い」と仮病を使って、彼女たちに頼ったあの情けない姿。  あれが、逆に彼女の琴線に触れたらしい。


「あんなすごい力を持っとるのに、実は弱虫で、甘えん坊で……。そんなん見せられたら、うち、疼いてしまうわ」


 彼女が小刻みに震える。その拍子に彼女の大きい丘がこきざみに揺れる

 彼女は俺の上に跨ると、その重量感たっぷりの胸を、俺の顔に押し付けた。


「……ええよ。今は誰も見とらん。うちの胸で、思いっきり甘えてええんよ?」



挿絵(By みてみん)




 視界が白く埋め尽くされる。  圧倒的な母性の暴力。


「んぐっ……! 悠乃……!」 「声、出したらあかんで? ……バレたら怒られるじゃろ?」


 悠乃は楽しそうに、けれど容赦なく俺を攻め立てた。    少しでも声を上げれば、隣で寝ているフェンとルナが起きてしまう。  その背徳感が、逆に俺の興奮を限界まで高める。


 衣擦れの音。  水音。  そして、抑えきれない吐息。


「ふふ、可愛い顔……。もっと、うちのミルクでドロドロにしてやるけぇ……」


 彼女は俺を抱きしめ、子供をあやすように頭を撫でる。  俺は英雄の仮面を剥がされ、ただの彼女の息子として、彼女の深い愛情と肉欲の沼へと沈んでいった。  その夜、俺は文字通り「骨抜き」にされ、二度と逆らえない体に作り変えられてしまったのだった。


 ◇ ◇ ◇


 チュン、チュン……。


 小鳥のさえずりが、朝の訪れを告げていた。  窓から差し込む朝日が眩しい。


「……んぅ……」


 俺は重いまぶたを開けた。  体が重い。  物理的に重い。  俺の左腕にはフェンが、右腕にはルナが……いや、違う。


 俺の上半身を覆い尽くすように、何か巨大で温かいものが乗っかっていた。  悠乃だ。  彼女は昨晩の事後そのままに、俺に抱きつき、足を絡めて眠りこけていた。  はだけたネグリジェからは、昨夜俺が堪能した果実がこぼれ落ち、シーツには白いミルクの跡が点々と残っている。


「……あ」


 俺は思考停止した。  そして、恐る恐る視線を横に向けた。


 そこには、頬杖をついて俺たちを見下ろしている、フェンとルナの姿があった。


「…………」 「…………」


 二人は起きていた。  いや、完全に目が覚めている。  そして、ニヤニヤと楽しそうに俺と悠乃を観察していた。


「……あ、おはよう。二人とも」


 俺は震える声で挨拶した。  フェンが「あらあら」と口元を押さえる。


「おはようございます、主様。……昨日の夜は、随分と『激しい戦い』だったようですね?」 「えっ」 「気づかないとでも思いました? ベッド、ギシギシ揺れてましたよ?」


 バレてた。  完全にバレてた。


 ルナが呆れたように、でもどこか嬉しそうに溜息をつく。


「ま、仕方ないわよね。お兄ちゃんってば、ああ見えて結構強引なところあるし? ……悠乃ちゃんも、満更でもなかったみたいだし」 「いや、これはその……不可抗力というか、介護というか……」


 俺がしどろもどろになっていると、その騒ぎで悠乃が目を覚ました。


「んん……カイぃ……もう一回するんかぁ……?」


 寝ぼけ眼で、とんでもない爆弾発言を投下する悠乃。  彼女はむくりと起き上がり、あくびをして――目の前でニッコリ笑っているフェンとルナに気づいた。


「――――ッ!?」


 悠乃の動きが止まる。  彼女は自分の格好(ほぼ全裸)を見下ろし、隣にいる裸の俺を見、そして二人の顔を見た。  みるみるうちに、彼女の顔が茹でダコのように真っ赤に染まっていく。


「あ、あ、あのな!? ち、違うんよ!?」


 悠乃が両手をブンブン振って否定する。  だが、その拍子に豊かな胸がブルンブルンと揺れ、説得力をゼロにする。


「こ、これはな! その……治療! そう、治療じゃ! カイの具合が悪そうじゃったから、うちが温めてあげとっただけで……!」


「ふふ、そういうことにしておきましょうか」 「治療でそんな声出すんだ? へぇ~」


 フェンとルナの生暖かい視線が突き刺さる。


「う、うわぁぁぁぁん! 違うんじゃぁぁぁ!」


 悠乃は顔を覆ってベッドに突っ伏した。  その耳まで真っ赤になっている姿は、昨夜の妖艶な「お姉さん」とは程遠い、純情な少女そのものだった。


「……まあ、お兄ちゃんって魅力的だもんね。仕方ないわ」 「ええ。私たちの主様ですから、これくらいモテて当然です」


 二人は怒るどころか、どこか誇らしげに俺の両脇に潜り込んできた。


「さあ主様、私たちも『朝の治療』をお願いしますね?」 「私も……まだ眠いから、二度寝しよっか?」


 右にフェン、左にルナ、上に悠乃。  朝から再び、俺は幸福な地獄へと突き落とされたのだった。



挿絵(By みてみん)



おまけ 


もしもフェンなら


挿絵(By みてみん)

ブックマークと高評価をお願いします 漫画化と書籍化を目指してます 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ