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第七話 長老の依頼(2)

「それが、女神様の望みだから」

スグハがそう言うと、テリーさんは「そうか。」と言った。

「どういうことだ?」

俺がスグハに聞くと、スグハは、

「まだ答えられないわ。ごめんね。」

と、少し寂しそうに言った。

「無理には言わないさ。答えられる時になったら答えてくれ。」

俺は人差し指で、スグハの頭を撫でた。

「ありがとう。」


「さて、一悶着終わったことだし、そろそろ訓練を始めましょうか。」

ラミアさんが手をぱんぱんと叩いて言った。

テリーさんは馬1頭の用意と、馬小屋の準備をするために、訓練場を後にした。

俺は馬小屋は無理して用意しなくてもいい、と言ったのだが、テリーさんは、誓いを立てたから、と言って譲らなかった。

むしろ、馬を庭で飼うことは、馬を盗まれる可能性もあるため、馬小屋はないとだめらしい。

馬小屋はテリーさんが手作りしてくれるらしく、今は素材を集めてに行ったらしい。

ラミアさんはまず、力量を図るために、1対1の木刀の剣術の訓練をすると言った。

「ナオヤはさっきのテリーとの決闘で大体わかった。この訓練は参加しなくていい。」

なので、俺はさっきライトたちが座っていた場所から訓練を眺めることにした。

振り分けは、ススム対ツバサ、ライト対エルサさんとなった。

エルサさんはライトと組むことになって若干不服そうだが、特に何も言わなかった。

それぞれ、二つのコートに分かれて対自した。

「それでは初め!」

ラミアさんの掛け声で2組の模擬戦が始まった。


ススム対ツバサ。

まず最初にツバサが素早く猫のようにしなやかな動きでススムに詰め寄った。

ススムは剣を盾のように構えて、素早いツバサの一撃を受け止めた。

『スキル・先読み』

そして、ススムは剣を大きく振り回してツバサに重たい一撃を喰らわせた。

が、先読みのスキルで次の攻撃を読まれていたため、あまり大きなダメージは入らなかったようだ。

そしてそのまま高速移動でツバサはススムを翻弄した。

しかし、一撃一撃のダメージは大したことなさそうで、ピンピンしている。

ススムは重たい一撃を再度ツバサにお見舞いした。

今度は先読みで回避できないほど早く剣を振り、ツバサを遠くへ飛ばした。

ツバサは、

「降参降参!」

と叫んだ。

おお、先読みのスキルがあるからツバサが勝つと思ったのだが、ドワーフで頑丈なススムが勝った。

意外な結果に俺が驚いていると、スグハは、

「当然の結果ね。」

と呟いた。

「スグハはこうなることがわかってたのか?」

俺が聞くと、スグハはこくりと頷いて言った。

「ええ。ツバサとススムがどのくらいのレベルの持っているスキルはわからないけど、種族差から見ても、体格差から見ても、ツバサはススムに勝てないでしょう。加えて、ツバサの先読みのスキルはまだ開花してすぐだから、あまり強くないのよね。0.1秒先しか見れないの。最初攻撃をいなしたときはちょっと期待したけど、まだまだだったわね。」

「詳しいんだな。」

俺が感心して言うと、スグハの顔が破顔した。

「でっしょ〜?あたし、頑張ったんだよ〜?なおほびの精霊になるために頑張って勉強したんだよ〜!」

「うんうん。えらいえらい。」

俺はまた、スグハの頭を撫でて言った。


ライト対エルサさん。

エルサさんは無言でライトに木刀を構えて迫った。

ライトはそのまま微動だにせず、エルサさんの攻撃を受けた。

ライトは木刀を振り下ろし、隙が生まれたエルサさんにすかさず一撃を決めた。

しかしエルサさんは体をしなやかに動かし、攻撃をかわした。

エルサさんはそのまま木刀をライトの首に打ち込んだ。

『スキル・防御力増強』

ライトはスキルを使い、首に打ち込まれた木刀を弾いた。

さっきからエルサさんがライトを殺す気で攻めている気がする。

現に訓練が始まってからエルサさんの緑色の瞳から光が消えている。

「彼女は相当猿耳族に恨みを持っているみたいね。」

スグハがエルサさんの動きを見ながら言った。

「確かに、そんな雰囲気だな。」

なんとなく考えていることがわかる気がする。

「彼女の両親は猿耳族のエルフ狩りをする者たちに殺され、彼女の妹は猿耳族の密売人に攫われたのだ。彼女は妹を助け出すためにこの自警団に入り、必死になって訓練し、強くなったのだ。」

ラミアさんが言った。

エルサさんはさらにライトに詰め寄り、激しく木刀を打ちつけた。

ライトの木刀に少しヒビが入ったのが見えた。

かなり大きなヒビが入っていて、もう一度同じ攻撃を喰らったら折れてしまうだろう。

「どうしてライトと組ませたんですか?」

俺がラミアさんに聞くと、ラミアさんはエルサさんを見つめながら言った。

「彼女の猿耳族に対する憎悪を少しでも抑えるためだ。猿耳族の中でもエルフ狩りをしている者はごく僅かで、彼のような良い猿耳族もいる、と言うことを知ってもらうためだ。」


ガキィン!


ライトとエルサさんの木刀が交わり、木刀同士の撃ち合いとは思えない高い音がした。

魔力で木刀をコーティングしているからだろうか?

ライトはそういうスキルとかは持っていなかった気がするが。

ああ、よく見たらライトの木刀は粘糸でコーティングしてあるのか。

太陽の光を反射している。

エルサさんの木刀は魔力でコーティングしているのは明白で、若干白く光っている。

決着がなかなか付かず、耐えきれなくなったのか、さっきから何か言いたげだったエルサさんはライトに向かって叫んだ。

「あなたたち猿耳族のせいで、私の家族の幸せは失われた!あなたたちがエルフや、他の種族を侵略したせいでこの世界の均衡は崩れた!あなたみたいに他の種族を服従させようとしてる猿耳族が一番嫌い。他の3人だってあなたが服従させたんでしょ?猿耳族が他の種族と共存できるはずがないもの!」

エルサさんの先ほどよりも激しく速い攻撃をいなしながら、ライトも叫び返した。

「俺が何をしたって?俺はあんたを知らないし、関係ない!あんたの家族が俺の同族に殺されていようが、俺はそのあんたの家族を殺した奴らとは違う!」

ライトが叫び返したのが意外だったのか、エルサさんは驚いて少し怯んだ。

その隙にライトが攻撃を当てにいく。

しかし、すぐに我にかえったエルサさんはギリギリのところで受け止めた。

「全員同じだ!私は猿耳族を根絶やしにするんだ!」

エルサさんは再度叫んだ。

「うるさぁい!俺はあんたが考えてる猿耳族とはちげぇ!」

ライトが叫び返しながら、エルサさんの剣を弾き、尻もちをついたエルサさんの頭に剣を当てた。

「…、そう言うなら…。」

エルサさんが小さな声で呟いた。

「そう言うなら、証明しなさいよ。あなたが他の猿耳族と違うってことを。明日の警備で。」

エルサさんの瞳には涙が浮かんでいた。

ライトはエルサさんに手を差し伸べて言った。

「…わかった。」

エルサさんはおずおずと言った風にライトの手を握った。

「…エルサ、ライトに惚れたな。」

ラミアさんがその様子を見て言った。

「ああ。」

俺が思わず声を出すと、スグハがニヤニヤと2人の様子を見ながら言った。

「これは…面白くなりそうね…。」

「あー、いいな。こういうの。」

俺もこの様子を見て言った。

俺は前の世界では好きな人とかはいなかったからなあ。

まあ、気になる人はいたが。


「さて、4人の力量もわかったところで、早速本格的な訓練を初めようか。」

ラミアさんが俺たちを集合させて言った。

「まずはナオヤ。ナオヤは剣での防御に慣れるべきだな。スキルの発動には魔力を使うから、極力剣で防御し、相手の攻撃をいなせ。」

「はい。」

「ナオヤは私と木刀の模擬戦をしよう。スキルに頼りすぎるのはよくない、よってスキルの使用は禁止だ。」

「わかりました。」

ラミアさんは頷いて、ススムの方に目を向けた。

「次にススム。ススムはスピードをもっと上げるべきだ。種族の性質上、攻撃を避けるよりも受けた方がいいのはわかるが、即死攻撃をしてくる敵場合、避けなければ死ぬ。よって速度を上げるために、ススムの訓練はこの訓練場を走り込みだ。」

「…はい…。」

ラミアさんはまた頷いて、今度はツバサの方に目を向けた。

「ツバサはススムとは逆に素早いのはいいんだが、いささか攻撃力が足りていないな。いや、普通の人間よりかは強いと思うぞ。ただ、ススムみたいに筋肉質で頑丈なやつと戦う時にはもっと力をつけるべきだ。ツバサはとにかく筋トレだな。明日までにあそこにある岩を持ち上げられるようになるように。」

「ええ?」

ラミアさんが指したのは、ダンベルみたいな形に削られた横幅2メートルはありそうな真っ黒な岩だった。

「大丈夫だ。エルサも同じように半日であの岩を持ち上げられるようになれたんだ。肉体的に弱いエルフにできるのなら、肉体的に頑丈な人間にもできるはずだ。」

「わ、わかりました。」

ツバサは白い猫耳を垂らしながら言った。

「エルサはしばらくツバサの訓練を見ていてもらえるか?」

「わかりました。」

エルサさんは右手の拳を左胸に当てて言った。

「その後なら、ライトと訓練をしてもいいぞ。」

こそっとラミアさんがエルフにしか聞こえないような小さな声でエルサさんに言った。

エルサさんは少し顔を赤らめながら、ありがとうございます、と言った。

その後ボソッと「急いで終わらさなきゃね」と呟いた。

ツバサの訓練がスパルタになりそうな予感である。

「最後にライト。」

「あい。」

「ライトは剣のぶつけ合いに慣れるところからだな。さっきのエルサとの撃ち合いで木刀にかなり大きなヒビを入れてしまっていたからな。まずはあそこにある木の人形に向かって打ち込みだ。」

「はーい。」

ライトが気の抜けた返事をすると、ラミアさんが頷いて、訓練の始まりを告げた。


俺はラミアさんと先ほどテリーさんと決闘を行った場所に向かい合わせに立った。

するとまた視界の左端に緑色と紫色のバーが出現した。

少し休んだからか、両方のバーの長さが元に戻っている。

それどころか、少し長くなったような気がする。

「とりあえず私が打ち込むから、ナオヤはそれを木刀で受けてみろ。」

ラミアさんが木刀を構えながら言った。

「はい。いつでもどうぞ。」

「いくぞ。」

ラミアさんが迫ってくる。

ラミアさんは真っ直ぐ木刀を振り下ろした。

俺は木刀を横にして正面から受け止めた。

「よし、いいぞ。」

ラミアさんはそう言って、また距離をとり、再度俺に向かって突撃してきた。

今度は横からの薙ぎ払いだ。木刀を体の左に構えて攻撃を受けた。

「ここまではよさそうだな。」

そう言って、今度は距離を取らず、木刀の向きを変えて俺の右脇に木刀を当てた。

さっきよりも速く、気づくのが遅れ、木刀の防御が間に合わなかった。

「攻撃が一回だけとは限らないぞ。」

ラミアさんの叱責が飛ぶ。

「はい。」

俺は木刀を構え直した。


それから1時間後。

俺は何度も攻撃を喰らってしまい、スグハの回復魔法リカバリーで治療してもらっているところだ。

「最初よりは良くなっている。これからも暇があれば私も手伝おう。これから毎日、同じ訓練をするように。」

ラミアさんが訓練場に座り込んで肩に乗ったスグハに治療してもらっている俺を見下ろしながら言った。

「はい。」

「そういえば、ナオヤ。」

スグハが俺の肩の上で魔法をかけながら言った。

「ん?」

「ステータスの方どうなった?訓練で経験値も貯まったんじゃない?」

「確かに。」

俺はシートを開いて確認した。


入江 治也

種族 エルフ

称号 錬金術師 呪術師 なおほび 刀使い(見習い)

Lv5 次のレベルまで726P(フィールド効果により−31P)

体力49 魔力43 防御力30 力25 賢さ22 運7 (フィールド効果によりそれぞれ+31)

スキル

火炎耐性 脚力強化 千里眼 体力増強 変化 略奪不可 錬金術 森林移動

魔法

種族魔法・キュア ベリーグロウ

基礎魔法・ビリージア レイザ ピリム フレア

固有魔法・古代魔法 サモン


「おお!レベルが上がってるぞ!」

俺が思わず叫ぶと、訓練をしていた他の4人もこちらに休憩しにきた。

「本当だ。じゃあ俺のも上がってるのか?」

ライトはそう言ってシートを開いた。

ツバサとススムもそれぞれシートを確認した。


前崎 頼渡

種族 人間(猿耳族)

称号 女たらし タンク 戦士 刀使い(見習い)

Lv3 次のレベルまで861P

体力53 魔力22 防御力54 力48 賢さ23 運8

スキル

暗視 遠距離視認 火炎耐性 脚力強化 体力強化 粘糸 防御力増強

魔法

固有魔法・ライトリカバリー


白井 翼

種族 人間(猫耳族)

称号 エスパー 剣術師 猫武術師

Lv4 次のレベルまで794P

体力68 魔力17 防御力54 力56 賢さ40 運11

スキル

岩上げ 火炎耐性 交渉術 高速移動 先読み 体力増強 直感 変化

魔法

固有魔法・ダクト


勝俣 進

種族 ドワーフ

称号 鍛治師(見習い) 魔道具の収集家 マラソンランナー

Lv2 次のレベルまで13P

体力69 魔力12 防御力56 力62 賢さ19 運5

スキル

加速 鍛治(Lv2) 解読 鑑定 剛腕 細工 建築

魔法

種族魔法・エンチャント(土・木) ライトコート


3人もそれぞれレベルが上がったり、新たな称号を手に入れていたり、訓練の成果が早速出ているようだ。

「僕のレベル全然上がってないなあ…。」

ススムはそう言って自分のステータスシートと他の3人のシートを見比べた。

レベルに差があるのは訓練の内容の違いだろう。

ススムはただ走るだけだったのに対して、俺は模擬戦をしていたから、経験値の量に差があったのだろう。

レベルが上がって喜ぶ俺たちのシートを見て、ラミアさんが言った。

「スキル魔法は自分の強さがわかりやすくて便利だな。」

「ラミアさんはスキル魔法持ってないんですか?」

ライトがラミアさんに聞いた。

「ああ。自警団の中でスキル魔法を持っているのはテリーともう1人、今は偵察に出ているが、ミレイの、この2人だけだ。そろそろ帰ってくる頃だと思うが…。」

ラミアさんが頭上を見上げた。

いつの間にか太陽は西の空に傾いていた。

どうやらとっくに正午を回っていたらしい。

集落の入り口の方から足音がする。

訓練場は入り口から近くにあるため、外から誰かが入ってきた時にすぐにわかるのである。

「どうやらちょうど、ミレイ達が帰ってきたようだな。」

ラミアさんがそういうと、3人組のエルフが訓練場に入ってきた。

1人は背の高い銀髪の男で、ススムよりもさらに筋肉質で緑色の服が筋肉で盛り上がっている。

背中には大きな斧を背負っている。

もう1人は銀髪のひょろりとした体格の男で、他の自警団とは違い、藍色のマントを羽織っている。

どこかテリーさんと似たような印象を受ける男だ。

マントで隠れてしまっているが、腰に剣か何かを刺しているようだ。

最後に茶色の長い髪をポニーテールにした女性が、何も持たずにのんびりと2人の後ろを歩いていた。

「お、こいつらか。長老が言ってた新入りは。」

筋肉の男が言った。

「ああ、そうだ。紹介しよう。この筋肉の男はランガス。オーガにも負けない怪力の持ち主だ。」

筋肉の男、ランガスは「よろしくな!」と親指を立てた。

俺たちも、「よろしくお願いします。」と挨拶をした。

「次にこの藍色のマントを羽織っているのが、この自警団の団長、チャドだ。テリーの兄でもある。団長と言っても、あまり他の団員と仕事に違いはないし、上下関係とかもあまりないから、気にせず話かけてやってくれ。」

やっぱり、似てると思った。

チャドさんは静かにお辞儀だけした。

俺たちはまた「お願いします。」と言った。

「そして最後に、ミレイだ。収納のスキルを持っている。」

「よろしく!」

ミレイさんは元気に言った。

「よろしくお願いします。」

「明日の警備は自警団とペアで行ってもらうからな。」

ラミアさんがそういうと、ミレイさんが真っ先に手を挙げた。

「はいはーい!あたし、ドワーフさんと組みたーい!」

ミレイさんはススムを指さして言った。

「僕?」

ススムは「なんでだ?」みたいな顔をして言った。

「ススム、いいか?」

「あ、はい。」

「やったー!ドワーフと喋ったことなかったから嬉しー!」

ミレイさんは子供みたいにススムの手を取ってはしゃいでいる。

「すまないな。ミレイはまだ18歳の子供でな。」

俺らの世界じゃ成人だが、エルフの場合は長生きなのでまだ子供として扱われるらしい。

「では、ライトさんは私と組みましょう。」

エルサさんがいつの間にかライトの右腕をがっちりと掴んで言った。

結構きつめに掴んでいるらしく、みるみるライトの右手が紫色に変色していく。

「ちょ、離っ、離せって!」

「あ、失礼しました。」

そう言ってエルサさんのライトを掴む力が弱まった。

「よかったな、ライト。」

「ああん?」

「もうこの世界の彼女候補ができて。」

「殺すぞ。」

ひえ。

結構真面目に言ったのだが、ライトに睨まれてしまった。

こいつ昔から女子にモテるくせに女子に求める理想がめちゃめちゃ高かったんだよなあ。

「おーし、じゃ、あ。俺は猫耳君と組もうかなあ!よろしくな!」

ランガスさんがツバサに向かって握手を求める。

「よろしくお願いします。」

「おお!」

ツバサが手を握ると、ランガスさんは嬉しそうに握り返した。

「えーっと俺は?」

1人取り残された俺がつぶやくと、チャドさんが俺の隣に音もなく近づいてきた。

「…俺はお前と組む。…よろしく。」

チャドさんは静かに言った。

「あ、はい。よろしくお願いします。」

俺が言うと、チャドさんはこくりと頷いた。

「よし、それじゃあ、ペア決めも終わったところで。テリーも呼んで、少し遅いが昼飯にしよう。」

ラミアさんがそういうと、全員異論はなく、ミレイさんの家は食堂らしいので、そこへいくことになった。

長老の依頼(3)に続く。

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