26 オリバー=ウィステリアという第二王子
いつもお読みいただきありがとうございます!
何が悲しくて、大好きで大事な子に嫌われなきゃならないんだ。
伝えない方がよかったのだろうか。
もう会えなくなるなら。
もう二度と、あの綺麗な琥珀の瞳が自分に向くことがなくなるなら。
でも伝えずにいられなかったんだ。
身勝手でごめん。
嬉しかったんだ。
おれのことを怖くないと言ってくれて。
おれのことを好きだと言ってくれて。
おれとの時間が楽しいと言ってくれて。
気づいたら、抱きしめてた。
愛しくて、キスしたくて、たまらないんだ。いつも。
家格なんて関係ないんだ本当は。
でも君を突き放す材料がこれくらいしか思い浮かばない。
ミラは知らないんだ。
ミラが『ノル』って呼ぶとき、それがどれだけ優しく響くのか。
呼ばれるとまだ引き返せそうな気がしてしまうんだ。
そんなわけないのに。
意地の悪い言い方をしてごめん。
ちゃんと知ってる。
ミラが泣くのは大きく感情が振れた時だって。
ちゃんとわかってるから。
びっくりしただけだってちゃんとわかってる。
だから泣くなよ、おれの言葉なんかで。
ウソなわけないだろ。
ミラのことが好きだ。ウソじゃない。
ごめん。
最後の最後で君を傷つける。
そうすることでしか君を手放せない。
カッコ悪いよな。ほんと。
ずっと隣にいたかった。
一緒に冒険に出たかった。
一緒に笑っていたかった。
二度と会うこともなくなる。
きれいさっぱり忘れてもらえばいいなんて言いながら、
憎しみでもいいからミラの中に俺を残しておいてほしかった。
おれ、やっぱりダサいなぁ。
こんなにひどいことをした、おれの無事を祈るなよ…。
本当、お人好し。
あーあ、その言葉、おれは絶対忘れてやんないぞ。
ご無事で帰って来る前に逃げてくれ
あのさ、ミラ
『愛してる』
こんにちは。あづまです。
いつもお読みいただきありがとうございます。
前話でノルがアレでしたのでおいと思った方すみません(おい)
これからも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願い致します




