リベンジ開始
釈明会見の話から、キョウコさんのイメージを一新にしたいと言えば、動画配信の話も纏まる。キョウコさんが始めていることも、皆んなの説明から全貌が見えた。キョウコさんは、動画コンテンツはシンガポールにおきたいって言うから、里依が新しいハウツー本の形を、プランを口にする。なら、日本で作って、海外に売り出そう。商標、実用新案、著作権もちゃんと里依の方でやっている。
うん、これでキョウコさんのプロモ撮ってと、釈明会見の前に秘密裏に流そう。カリスマ主婦のマネロン騒動の真実って具合にさあ。
あのマスコミ報道は間違いだと。手作り好きの主婦が、会社を興したらそれは愛人だからできたんだと、それはマスコミが風潮した事実無根な事。実は、キョウコさんは本当に凄いからスポンサーが付くんだと変えて行く。キャサリンとか、香港の工房、そうだ色々とキョウコさんに巻き込まれた人物にインタビュー絡めて、こんな嘘が広まる日本は狭くて仕方ない。だから海外に目を向けた。そんな感じにして、日本だと、キョウコさんの番組は作れないだから自分で作った、とかもいい。日本のマスコミに怒っているから、日本のTV局はダーティーなイメージながついたキョウコさんを使わないからって煽っても良い。うん、うん、ダイジェスト版をYouTubeに上げよう。
そうだ、釈明会見の時は世論はもうキョウコさん側ってのも面白い。うん。プランは色々出る。資金は、香港の工房に資金提供のオファーをしたけど、工房は筆頭は自分達がいい、キョウコさんの無茶振り分の工場拡大分しかいらないって言われたから、大丈夫、足りる。
そしたら斜め上の展開までついてきた。
里依が僕の事務所を辞めるって。待って。なんでって聞いたら、大学に行くと。明日香が幼稚園に通う前までに弁理士の資格取ると。いってきた。
周りのみんなは知っている風だった。そう、キョウコさんまで。知らなかった、気が付かなかったのは、僕だけ。林田さんが、言っていた、
「知らないうちに誰かのモノになる」
という事。
この場合は、誰かのモノって他の男でなく、自分のやりたい事をやるって事だけど、僕全然気がつかなかった。そして、里依が育休を取ってないことも。あの約束、キョウコさんと旅行をする為に、里依に対する代償。それも僕は反故していた。そう、里依に甘えていたんだ。僕を好きだから、このくらいは許してくれるってね。
ダメだね僕、本当に。
里依が、キョウコさんの存在を認めてくれているのは、納得尽くではないんだよ。それはキョウコさんのプランが面白いから、その存在を無視できないからなんだ。
里依の心の中は、分からない。そう、今更だけど、僕はその事に気がついた。
しかも、里依が僕の仕事から外れたら、とても大変になった。
里依は、僕側に立ち動いてくれていた。それでも社員達がスタッフが無理しないようにその辺の調整をしてくれていたんだ。
まあ里依は大学時代から一緒だったし、僕たちは対等だから、言いにくい事も言える。しかし、会社の秘書や社員は社長の僕に言葉を返すことはない。で失敗が起きると。怒鳴る僕、謝る社員。これでは上手くいく訳はない。
そうだキョウコさんが言っていた、人をよく見る事だ。
あの林田さんのフォローをしていた時、見つけたセンスのいい投資スタッフを僕の社長付きにした。コレが思いのほか上手く行ったので、同じように各部門部署毎で秀でた奴を集めて纏めた。そして其奴らを一纏めにして社長室付きという地位につかせ、その部署部門から独立させた。そして、その部署部門の独立したよろず請負人とし、責任者と一緒に第三者的立場から、色々な業務について問題の解決や新事業の提案をさせた。僕の代わりに僕の言葉をその部署部門に伝える、その中での問題は、其奴らにお任せして回すようにした。週一の報告連絡会で報告、連絡、相談を受ける。
すると切れる奴等が集まると面白い事が起きる。他部門の問題も其奴らにかかると自分達の問題だと認識してくれて、こっちはこうやったとかの案が出る。それをその部門に合うように落とし込んで、問題解決してくれる。
なので、其奴らがやってる事に、僕は口を挟まなくってよくなる。其奴らに任せた方が上手くいくから、僕が口を挟まない事で、其奴らは、自分達の仕事に自信が持てる。
その週一報告連絡会は、会社の、僕の意識決定となった。
コレからの方針や次の投資先の選定、決定まで、できるようになった。
ただ、僕とキョウコさんの事に口を出したヤツもいた。
まあ、それそうだよなあ、って思ったから、僕は、黙って其奴の意見を聞いた。
「奥さんがいるのに、外に女作るのは」
それ逆。キョウコさんとの関係に危惧した里依が画策して、脅された上に、妊娠を理由に、僕に入籍を迫ったの。だからね、僕は里依の所へ帰らないといけないの。と言えば、
「なら、なんで里依さんが、妊娠したんですか?」
「その時キョウコさんとはビジネスパートナー以上の関係はなかったんだよね。まあ君も男ならわかるでしょ?」
「それちょっと狡くないですか?」
「まあ、ずるい狡くないは、君がいう事でないよね。後ね、ウチの業績がいい理由の一つに、キョウコさんの会社があるから。キョウコさんは少し甘いからね、お陰で僕は儲けさせて貰った。大体、あのレンタル服屋は、キョウコさんの会社から出てきたモノだし、今一大プロジェクトになっているガラス工場は、多分キョウコさんがいないと産まれなかったと思うよ。僕、地域振興とか興味ないもん。キョウコさんがビーズ欲しいとか思わなかったら、あの時、僕がキョウコさんを追いかけて、深圳へ行ってあの風景を見なかったら、多分産まれてない。だから僕はキョウコさんを隣に置くんだと思う。それに今度シンガポールに映像の編プロ置く事にしたんだ。それもキョウコさん関連。キョウコさんを慕ってTV局を辞めた奴が、映像コンテンツ作りたいって、言ってきたのでできたんだよね。で、資金力の関係とか言って奪ってきた。ねえもっと聞きたい? まだあるよ」
其奴は目が点に、空虚をみていた。わかる、分かるよ、その気持ち。しかし、キョウコさんの所為で色々な事しているね。本当に。ここ数年の大きな投資は全てキョウコさん関連だもん。キョウコさんを手放せば、コレ全部他所に持っていかれるんだ。そう思えば、誰も文句言えないよね。当の本人は欲しいモノを求めた結果とか言ってるけど。
「で、キョウコさんの事に、クレーム入れるんなら、それ以上のプランあるよね。どんなプランかな?」
キョウコさんの事に文句を言われたんで、僕は少し意地悪になっている。
其奴は、モゴモゴ口を動かすが、
「…」
声になってない。ふふふ、分かるその気持ち。それでいて、当の本人は
「わたしは、自分の目が届く範囲でしか、会社を大きくしたくないの」
ですから。誰も勝てません。
ふと、思った、こいつを里依の代わりにラディッシュとこちらの調整をさせよう。そうすればキョウコさんの凄さが分かるはず。
という具合に、里依の抜けた穴もどうにかできた。やはり、僕の根本は、あの老舗チームを作った時と、キョウコさんに齎されたものでできてるだと、認識を新たにした。
忘れていた須藤の方を
なので、キョウコさんがシンガポールへ行くまで投稿します
後、この里依さんの代わりの男の子の事は、こちらです。
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