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エピローグ19 side 須藤旬

 そうだ僕のマネロン疑惑がマスコミにバレた。

バラしたのは多分国税庁。


 僕の会社、ミッドシズンから何も出なかったし、今回は、一円も出資してないから、査察も会社に入れなかったから。

 だから、マスコミを叩きつけたんだ。そうすれば、どこかで馬脚を現すと、襤褸が出ると思ったんだよね。

 そんなものないのに。

 その上、マスコミは、疑惑なのに、さもあった事のように報道した。僕にもキョウコさんにもレポーターか張りつていた。


 週刊誌の表紙は愛人の会社をトンネルにした若手投資家のマネロン疑惑と賑やかに書き立てる。


 僕はうんざりしていた。


 シンガポールのキョウコさんの会社に僕は一円も資金提供していない。そう、マネロン疑惑って何?という感じなのに、あたかも愛人を使って資金を海外へ移動したと。

 調べればわかるはずなのに、事実は違うのに、何故? と、何回も


「僕は資金提供をしていません。マネロンといわれて迷惑しています」


 なんて答えても、さあ、全然聞いてくれない。

 その上、キョウコさんに


「年下の愛人に貢がれて、どうなんですか?」


とか


「良い年して、恥ずかしくないんですか?」


 なんて質問しているのをTVの報道で見た時の、僕の怒りはわかる? 

 本当、余計なお世話だよね。

 それにマスコミのせいで行動が制限されてしまった。そうキョウコさんに会いに行くこともできなくなってしまった。キョウコさんはもっと大変で、おうちから、マンションから出ることもできなくなってしまった。

 なので、里依に様子を見に行かせたりしたんだけど、全然おさまらなかった。仕方なく、記者会見を開くことになった。


 シンガポールに会社を作り、新しく事業を展開するためという事で記者会見を開いた。

 マネロン疑惑というか、マスコミの報道が酷すぎなので、純兄にも出席してもらい、世間を煙に巻こうと考えた。

 ちゃんと『絵』を見せるのは大切と、ヨッシーが言うからね。


 今日の僕はキョウコさんの会社のラディッシュのCOO として出席だ。

 しかし、キョウコさんはやっぱりキョウコさんだった。

 まず最初に香港のクリエイターとの作品をと説明した。

 そして、マネロン疑惑の事が出ると思ったので、僕が前に出て、質疑応答に対応していた。

 質問した記者が、


「ミッドシズンの須藤社長が、こんな小さな会社のCOOだとお聞きして、そこにも疑問が出ますね」


 なんてね。

 はあ? なぜその質問なんだと、マネロンより僕らの関係の方が重要なの? 脱力したよ。だから、


「僕は以前から、モノを作ることに興味がありました。そしてたまたま、鏑木社長の作品と出会い、そこに可能性を感じ、今まで支援をしてきました。そして、ここで、鏑木社長が、香港の友人関係の会社の支援をしたいとの申し出があり、それならアジア圏でコラボ作品を作れば面白いと思い、そのアドバイスをしたまでです。そして、海外を巻き込んでとなると版権や知的財産権などしっかりしないと思い、それは、僕の妻の専門分野だったので、妻に鏑木社長と一緒に会社を作るけど、手伝わない?と確認をしたところ、ふたつ返事で了承となり、協力という形でここに至ってます」 


 と本当の事を話したら、


「妻の存在を出せば愛人問題をかわせるとお思いなんですか? 愛人をお飾りの社長にして、色々と悪巧みをなさっているのでは?」


 何でこんな下品な質問ができるのかな? 当事者全員ここにいるんだよ。なんて思っていたら、キョウコさんが、隣でワラワラと怒り心頭な感じになっている。そうなんだ、キョウコさんはここ数日、怒り心頭だった。会社を作っただけなのに、関係ない人に、なぜ、文句を言われるのかと。その上仕事も滞ってしまってる。

 マスコミが張っていて行動が制限され、キョウコさんは外出も儘ならなくなってしまった。そんなマスコミへ牽制の意味を兼ねて、里依と明日香にキョウコさんの所へ行って貰い、様子を見てもらった。関係のない、幼い明日香にまで協力を求めざるを得なかった事に、キョウコさんは


「真実を報道とか言っているけど、単に騒いでいるだけ」


 なんて辛辣な事を言っていた。その頃から怒りがあったとのだと。



ちょっと短かったので連続投稿です。

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