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第2話

現在

ルイス26歳

それから二年の時が経ち、8年前に約束をした6人は集まっていた。

「アイナ、スベルク、トリスタン、イーズ、アンナ、みんなありがとう。ボク達はこれからクロノスCo.を倒す。この国を変える準備は整った」

皆ルイスから目を逸さなかった。

「アストライヤ。それがボク達の会社名だ」

「みんなの頭文字をとってアストライヤか、悪くない」

トリスタンが言った。

「早速だけどみんなの実力が知りたい。どっちの能力を選び、そしてどんなアドバンスoneなのか。覚醒をしているのかを」

ルイスが言うとアイナがまず答えはじめた。

「私は知恵を授かった、アドバンスoneは"集約"。力の能力を物質に留めたりすることができる」

「次はわたしね」

アンナはそう言い大きな岩に右手を当てた。そして掌で岩に衝撃を与え、砕いて見せた。

「”力”それが授かった能力だよ。そして覚醒者でーす!」

「アンナが覚醒者になれるとは思わなかったよ」

イーズがそう言った。

「失礼な」

アンナは近くの水辺に移動した。

そしてその水を使って刀を造り出した。

「美しい」

トリスタンはその刀に見惚れた。

「トリスタン、キモい」

アンナはそう言って刀を消した。

「スベルク、きみはなにを選んだ」

ルイスが聞いた

スベルクは左手を出しその上に小さな竜巻を創り出した。

「"風"、良い!すごく良い!美しい!」

トリスタンは竜巻に見惚れた。

「次はぼくの番だね。て言ってもなにも出せないけど。”組み立て”それがぼくのアドバンスone」

「ショボいよ」

アンナがそう嘆いた。

「組み立てといっても色々ある。戦略やプロジェクト、モノを組み立てるまで。それら全てができると言うこと」

トリスタンが説明をした。

「流石トリスタン。その通りぼくがいれば負けないし、どんなモノも造れるということだよ」

イーズが、そう答えた。

「なんでコイツにそんな能力が。神様はバカだ」

「大トリはルイスに任せるよ。私は知恵を選んだ。そしてアドバンスoneは”創造”。人真似ではなく新しいものを自分で作り出す。それが私の能力」

「それはかなり希少な能力。どの会社も喉から手が出るほど欲しがっているものだよ」

アイナがそう説明した。

「私には勿体無い能力だよ」

「いや、トリスタンだから使いこなせる能力だ」

ルイスはそういってトリスタンの肩に手を当てた。

「これで大トリには過度な期待が、掛かったよ」

トリスタンはルイスを見て、笑顔でそういった。

ルイスは左手を天に向けて伸ばし、地に向けて下ろした。

その時天から光が放たれ、地鳴りが辺りに響き渡り、地面は大きく抉られていた。

「カミナリ…」

アンナがポツリと口にした。

「そう。クロノスCo.会長兼CEO[最高経営責任者]でボクの父でもある。ラスティン・クロノスと同じ能力」

「役目は果たしたみたいだね」

トリスタンが言った。

「これでお互いの力を知れた。ここからは作戦を決めていく。今クロノスCo.は国戦をしようとしている。その相手はウーティスCo.、このまま国戦になれば間違いなくクロノスが勝利する」

「勝つべくして勝つのがクロノスCo.、勝てる戦いしかしないよね」

アンナがそう言った。

「神の決め事で私達は国戦には参加できない、どうするつもり」

アイナが言った。

ヤハウェールール=神の決め事

・第五条【国戦ではその国以外の会社の参入を禁ずる】


「国戦がはじまる前に、どちらかの国で会社を立てれれば参加はできる」

「それはそうだけど、クロノスCo.が治める国ではあなたはマークされていて、会社を立てれない。ウーティスCo.が治める国では、国戦相手である息子の会社なんて反逆の恐れが高いからと見なし、創らせてはくれない。何か策があるの?」

アイナがルイスに尋ねた。

「ボクが会社を創らなければいい。トリスタンが会社を創り、ボクは政府の者とチームを組む。そのチームを国戦のための人為補充といい、会社に取りこむ。この作戦のカギは政府と協力関係を結べるかだ」

「政府は敵ではないが味方でもない、中立を保つ存在。協力してくれるとは思えないが」

イーズが言った。

「政府も一枚岩ではない。強すぎる会社はいずれ手に負えなくなる。そうなる前に戦力を削っておきたいと考える者も中にはいる。この国戦でクロノスが勝てば戦力が拡大して政府でも手に負えなくなる。一昔前のクロノスCo.になるのは避けたい筈だ。可能性は十分ある」

「国戦に参加するほどの会社にするのは簡単じゃないんだけどな」

トリスタンが苦笑いを浮かべなら言った。

「僅か3年でCo.の幹部候補にまでなった、トリスタンなら不可能じゃないだろ。それに仲間もいる」

「わたし1人ではできないが、皆がいるならやり遂げることができるだろうね」

トリスタンは皆を見た。

「決まりだ。ボクはこれから政府のもとに行く、皆んなは会社を作りクロノスに認めてもらう。それとウーティスとクロノスの情報取集も頼む。ここからは別行動だ」

ボクはそう言い、この場を離れ政府のもとに向かった。

「早速はじめようか」

トリスタンが言う

「そうだね」

「…」

「ウイース」

「オッケー」

皆が各々返事をした。

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