プロローグ
「ぐぅ...。」
体の節々が痛い。
特に、魔物魔物に喰われた腕や斬られた目があった所が痛む。
勇者の言っていた幻肢痛というやつなのだろうか。
こんな状態になって倒れているのにも理由はあるが...。
多分...これは、弱いままでいる自分自身に対する罰なのだろう。
だから、受け入れる...。
そう、思っているけれども受け入れたくない。
何故だろう。
何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ
なぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだなぜだ
ナゼだナゼだナゼだナゼだナゼだナゼだナゼだ
ナゼダナゼダナゼダナゼダナゼダ
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ああ、そうか。
まだ僕は生きたいのか。
そうだ...。まだ僕は...生きたい。
「そう...だ。僕は...生きたい。
生きてやる...這いつくばってでも...どんなに醜くても...あがいて生きてやる。」
「生きたいの?」
「ああ。誰かは、知らないが...聞いている...やつ、僕は生きたいんだ。」
「どんな力を手にしても?」
「ああ。どんな力でも...な。」
「そう。なら、見せてみなさい。あなたの魂の輝きを...。」
その言葉とともに僕の下の地面が輝き始めた。
その光を浴びながら僕は今までのことを思い出していた。