あとがき&一巻解説
<あとがき>
どうもみなさん、月主です。
大変遅くなりました。
さすがに就活で苦しんでいる人間ですので、ばたばたしすぎでした。
一日も遅くなってフォローしてくださる方々に申し訳ないです。
さてと、ついになろうでの連載が終わりました。
元々はカクヨムにて先に連載されたマーダラーパラドックスですが、なろうの方でもっと読まれて嬉しい限りです。
留学生が書いて所々に貧しい日本がばっかです。
12年勉強しててもこれぐらいしかできないなんて、僕の能力不足です。(泣)
でもこれからももっと筆を動かしたいんですので、ご迷惑かけながらも書きさせてもらいます。
ご了承ください笑
数多くの公募展の中で落ちまくったこの作品ですが、なぜか最後まで物語を書きたいという気持ちだけが残ってどうしても振り切れなかったんですね。シリーズとしては8巻及び10巻終わりですが、機会が許されるなら後で同人出版でも狙ってみようかなと思ってるところです。
他サイトですでに読み終えてる方も、このあとがきから初めて下さる方もいらっしゃると思いますが、すべての方々がこの作品を楽しんでいただければそれまでです。
『プロローグ:』に書いたように次回はまた新しいヒロインの物語をちょいちょい描きたいと思います。
まずは安城葉月からでしょうね。
それでは、いつになるか期し得ない二巻でまたお会いすることをお祈りします。
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<解説>
**解説は作品のネタバレを含めています。作品を読む予定の方には解説から触れるのをお勧めしませんので予めご理解お願いします。
・矛院守優也
主人公の矛院守優也は今まで僕が書いた小説の中で一番ナードで気の弱い臆病でなければなりませんでした。内省的な性格の彼は酷い人間不信であり自分に自身を持てない少年です。時には緊張でどもったり遠くから見たときはどこか陰気にも見えます。同時に頭が良くて情の深いキャラクターということをアピールしようとしました。
読者たちが彼を見てじれったい気持ちになっていましたら、こいつのキャラクー性は成功だと言えるでしょう。それこそが矛院守優也のアイデンティティであり、このような否定的性格の克服こそが守優也がマーダラーシリーズを通して浮き彫りにする部分であるからです。
・小野田麗音
メインヒロインの小野田麗音はパワフルで進取的な、スタイリッシュな女の子として描こうとしました。そのため彼女の普段着もスカートではないスキーニージンズですし、他の作品で見られる女の子の姿とは少し違うかも知りません。
口が荒くて気の強い女の子ですが彼女もまた、内面を知ると誰よりも優しく温情の深い人です。守優也に脳みそがとられたかと独説を飛ばしていた小野田はゲームの終盤には電話に出ないと言いながら守優也の前で泣き出したりします。彼女は本当に心を開いた人にだけ優しい、そんな人になって欲しかったです。誰にも優しい人間なんてただの空っぽの理想に過ぎませんので。また、彼女もドメスティックバイオレンスの被害者としてそのような人間関係を慎んで作って欲しかったです。
そのようなギャップモエがきちんと届きましたら、小野田麗音のアイデンティティも上手く設定されたのではないかと思います。
・結局何が書きたかった?
作品のテーマは最初の『プロローグ』に書いて置きましたが春がすべての人にとって平等ではないということです。それを述べようとしました。
あらゆる作品の中で春は始まりの季節とか恋の季節とかを云々していますが、そのような一般論に恵まれていない人々も世の中にはいるはずだと僕は思っております。この作品は疎外された人間の模様を表していて、彼らだけの物語を描き出します
いじめやドメスティックバイオレンスの被害者とか進めては見えない児童虐待及びLGBTQの問題などをかかげるでしょう。いわばこの作品は社会的弱者を主人公として描いていると言えますね。
もちろん、これは今回の一巻だけに限った話ではありません。作品に登場するすべての登場人物は何らかの痛みをもっておりそれがマーダラーゲームの中で具現されます。殺人ゲームのマーダラーゲームとはいわゆるトラウマの発現を代弁していると言えるでしょう。そして人のトラウマというのはなかなか治ることでもなく、容易く克服できるものではありません。
ゆえに、登場人物の矛院守優也が好きだった小野田麗音を殺してしまった失敗も、ある意味では当たり前のことでしょう。一巻の失敗は必然としかいえません。この作品はそのような意味では公募展で落ちることも当然です。失敗した主人公の話が好きな人は誰もいませんから。
ですが、ここではっきりすることは、この物語は少年の勝利に対して語っているのではありません。
彼の低い自己尊重感と人間不信は一朝にして作られたものではありません。
彼は彼に対する理不尽な暴力に対して抗い闘争しようとしました。しかし、彼の絶えざる努力は同級生と先生にそっぽを向かれたまま音も無く黙殺され、そのような過程の中彼は疲れてしまいます。
小野田との関係の中、憎まれていないかを怯えて、自分の目に完璧に見える小野田が自分を好きになるはずがないと目を逸らすことも、すべてこのようなことに基づいています。
そのため彼は最後に小野田を信じきれず、そんな小野田に裏切られるぐらいならいっそ自分からやった方がいいと自らを合理化させます。守優也の自己合理化は彼を最悪の選択に追い込んで、愛する人すら殺してしまうのです。そして守優也は小野田の容赦に小野田を殺してしまったことを後悔しながら最後の願い事として時間を戻して再び世界をループさせます。17万回を繰り返してもですね。
矛盾的なところは、彼が人を殺すべきのこのゲームで自分をはじめ人を救おうとしているところです。そして人を助ける方法として人を殺している。ゆえに一巻は他の誰でもな矛院守優也の物語であり、|マーダラーパラドックス《殺人者の矛盾》という名通り、この小説のアイデンティティを内包しています。
しかし、もちろんですが作者である僕も彼らを失敗した人生のまま終わらせるつもりはありません。この物語はあくまで希望を語る物語ですので、矛院守優也と小野田麗音は、そして他のヒロインや登場人物もこれからの何千何万回のループを繰り返しながら最後にすべてを乗り越えるつもりです。
今回の物語はあくまで始まりだったんですので、そのような事柄を前提にして吟味していただければと思います。
・これからどうなるの?
この作品はせめて5部以上のシリーズになっています。
シリーズの構成ですが、以下のとおりになります。
一巻 ・・・ JOKER – 矛院守優也
二巻 ・・・ The Tower - 安城葉月
三巻 ・・・ The Moon - 戸村リンゴ
四巻 ・・・ The High priestess & The Chariot - 金崎明奈、金崎慶
五巻 ・・・ The Strength - 小野田麗音
それぞれの巻ごとにメインヒロインが違うことになり、第一巻で回収されなかった小野田の複線などは五巻あたりに回収されるつもりです。五巻を過ぎてからはメイン以外のサブキャラ、Deathの土堂さんかMagicanの加峰さんの物語、hanged manの雪永小夜の物語を描こうとしています。そして彼らの物語りをすべて終えた後にはこの地獄のようなゲームを終える物語になるでしょう。
幸いなことに、このシリーズの終わりはすでに決まっていますので後はそこからどう物語を繋げるかだけです。あくまで巨視的な計画に過ぎないんですが(笑)
さてと、解説だけで3000字を超えてしまいましたので、そろそろ文を閉じようと思います。これからの作品構成及びプロット、実際の作業速度などを考えると二巻まではかなり時間がかかると思いますが。
また、次回の物語でお会いすることをお願い申し上げます。
それでは、また。




