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曇り空が落とす涙。
どんよりと湿った空。
僕にぴったりな色。
黒になりきれない灰色。
白になりきれない灰色。
だからといって灰色でもない灰色。
時折吹く風が僕の肌に突き刺さる。
どんどん失われていくのは温もりだろうか。
気づいた頃には僕は傷だらけ。
唐突に涙が零れる。
痛い。冷たい。苦しい。
そんな簡単な話じゃない。
だから、わからない。
僕にはこの涙の意味は一生かかってもわからない。
わからないから、泣いているのだ。
わからないことだけはわかっているのに。